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痛みは３か月以上続けば治療効果は下がります。
週に１回、治療に来ていただいている方がいます。
名前はＴさん 年齢は７０代 女性
・メトレート８㎎ （４錠）
・リウマチル
・プレドニン５㎎
・ＲＦ 236
・ＭＭＰ－3 357,0
・ＣＲＰ 3,65
右肩関節の痛み
膝の痛み
全体的に関節のこわばりが強い
薬がまったく効かず、痛みのため歩行困難
肩関節の痛みの影響で服の脱ぎ着がつらい。
通常、ステロイドを飲めば痛みはある程度軽減できますが、
効果がまったく感じないようでした。
薬が効かない体になってしまった
このようなケースの場合、
薬が効かない方は体質的というよりも、
体が効かない状態になっていることが多いです。
原因は痛みによる交感神経亢進、血管収縮、筋緊張、
セロトニン低下。
Ｔさんは、３か月間、毎週１回治療を受けていただきました。
膝の痛みは、リウマチではなくＯＡ（変形性膝関節症）だったため
鍼治療でずいぶんよくなりましたが、右肩関節の痛みが取れない。
私は関節注射をしてくれる病院を探すように話しました。
Tさんの通院している病院の医師は内科医なので関節注射が行えないからです。
慢性化した痛みは関節注射と鍼治療の併用を
ある程度の痛みなら鍼灸治療で効果があるのですが、
慢性化した痛みは、関節注射を受けて
鍼治療をすると短期間で効果が上がります。
時々、注射で痛みが取れたので治ったと勘違いする人もいます。
痛みを抑えているだけです。
そのため、治す作業も行う必要がああります。
これが鍼治療です。
生物学的製剤が効果がないという方は、
鍼治療と併用することで効果が高まります。
このＴさんも７月から３回ほど関節注射をしてからは、
肩関節の痛みがほとんどでなくなり、
腕を上に上げたり、バンザイの状態にできるようにもなりました。
痛みがリウマチの治療のジャマ
関節注射を行った医師は、
「リウマチだけれど、肩関節の痛みはリウマチとは違う」
「痛みがあると、リウマチ治療のじゃまになる」
「痛みを取らないとリウマチはよくならない」
と、話されたそうです。
よく痛みを分かってくれている先生です。
痛みで10分間自転車に乗れない
今回のＴさん以外にも、同じような症状でよくなった方はいます。
40代の方で、リウマチなのですが、
足首の関節に手が触れただけで、強い痛みをる方でした。
リウマチ科の担当医師はリウマチの症状が強いので、
メトトレキサートを５錠服用するもまったく変化なし。
通勤も自転車で最寄り駅10分ほどですが、
痛みで乗ることができないためタクシーで最寄り駅まで行っていました。
確かにリウマチなのですが、
足首の痛みはリウマチではないことを説明しました。
この方にも関節注射をするように話をしました。
足首の痛みはリウマチではなかった
関節注射を５回受けられた後、
足首の痛みは嘘のように痛みは消え、
自転車も普通に乗ることができました。
それと同時にメトトレキサートが効き出し
リウマチの症状も安定しました。
この方の担当の医者も、
この痛みはリウマチではないと話されていたそうです。
この２人とも、私のアドバイスを信じてすぐに行動してくれたので痛みをとることができたと思います。
中には、信じてくれない方も時々おられますが・・・・
やはり、素直に聞いて頂いた方はよくなっています。
これはいつも思いますよ。
リウマチの先生は痛みを考えてくれない
リウマチ科の医者は、自分の専門分野でリウマチを考えるため
「痛み」については、実はそれほど得意ではありません。
リウマチの痛みは炎症、関節や骨の破壊、筋肉や靭帯の痛みがあります。
また、情動、環境、心理面、性格も関係します。
免疫の異常だけで考えてもリウマチの痛みは取れないことは多々あるのです。
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