リウマチの痛みは、時期によって違います、
時期は3つに分けることができます。
・急性期の痛み
・進行期の痛み
・慢性期の痛み
この3つが時期で分けて、関節の腫れ、熱感、関節の動き、
さらに、患者さんの精神状態、感受性なども計算に入れて、
治療方法を変えていくべきだと考えています。
よく誤解されるのは、痛みや炎症のある関節に鍼をすれば、
痛みが軽減、取れるのではないかと考えている方が非常に多いのですが、
痛みは、そんな単純なことでは取れません。
リウマチのすべての痛みがある箇所に、お灸をしたり、マッサージをすれば、
痛みが取れるというものでもありません。
痛みというのは、非常に複雑なものなのです。
局所的への鍼治療は、
肩こり、腰痛のような、局所的なものが痛みや、
こりに関係している場合には、有効ですが、
関節リウマチのように、炎症や破壊がある場合には、
逆に症状を悪化させてしまうことが多いです。
これは、専門的に言えば、
末梢組織レベルの鎮痛機序になり、
このやり方には、大きく分ければ2つあります。
オピオイド受容体を介した鎮痛方法と
アデノシンA1受容体を介した鎮痛プロセスの2つです。
「オピオイド受容体を介した鎮痛方法」は、鍼治療で免疫細胞にオピオイドを放出させて、
末梢の痛覚受容体に存在するオピオイド受容体に作用させ、鎮痛を起こさせるものです。
「アデノシンA1受容体を介した鎮痛プロセス」は、
鍼治療で、微組織の損傷で細胞からATPが漏出し、
アデノシンに分解されてアデノシンA1受容体を介して鎮痛が起こるという仕組みですが、
CRP、MMP-3が上昇し、炎症は腫れがある関節に、鍼をするのは、
まったくの逆効果になります。
(ただし、状態によっては効果がある場合もあります)
痛みがある、筋肉を摩る程度なら、問題はありませんが、
自己判断で、マッサージすると、悪化してしまいます。
僕の院では、「下行性疼痛抑制系」と「広汎性侵害抑制調節」の2つを主に利用して、
鍼治療を行っています。
そこに、抗重力筋と自律神経系の調節を行い治療を行っています。
抗リウマチ薬と鍼治療を併用することでの利点は非常に多い。
リウマチの痛みは非常に複雑なものです。
痛みのコントロールや関節の動きを維持することは、鍼治療で行うことで、
薬だけでの治療より効果的です。
また、自律神経の調節も鍼治療で可能なため、
胃腸の消化吸収の低下や副作用の軽減することもできます。
痛みのシステムは、また書いていきます。
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