相変わらず薬を使わずにリウマチを治したいという人からの
問い合わせが多い。
結論を先に言えば、薬を使わずにリウマチを治すことはできません。
もちろん鍼灸だけでも無理だし、漢方やサプリだけで、
リウマチを治すことはできない。
よく聞かれる健康法が以下のもの。
腸を揉めばリウマチがよくなる
人参リンゴジュース
歯の詰め物がリウマチの原因、取ればよくなる
生姜紅茶
玄米
レアなものでは、前世が原因している、
霊が関係していると、言われた人もいました。
最近多いのは、重金属を取ればよくなる
ということです。
これらの健康法は、悪いものではないと思いますが、
これだけで、リウマチを治すのは危険なことです。
関節の破壊や炎症を抑えるのは、MTX、バイオが必要です。
（MTX＝メトトレキサート・メトレート・リウマトレックス）
（バイオ＝生物学的製剤）
歯の詰め物がリウマチの原因なら、
なぜ、江戸時代にリウマチで苦しむ人がいたのでしょうか？
玄米を食べてリウマチがよくなるのなら、
白米を食べれない昔の人のリウマチは、なぜ、今よりもひどいのか？
重金属なんか、今は多いかもしれないけど
昔は、たぶん食品などから摂取する人は少ないんじゃないのか？
腸は第２の脳なので、そこを揉んだら、
トラウマが取れてリウマチがよくなるというのも、
どうなんだろうか？
第１の脳である頭のマッサージや揉んだら、なぜダメなのか？
そこでは、トラウマが取れないのか？
第３の脳であると言われている、皮膚はどうなんだ？
肌を触ったり、マッサージしてもいいんじゃないのか！？
薬を使うか、薬を使わないのか
１か０だけで考えるのは、やめたほうがいい。
薬をやるのは大前提で、併用して自然療法をすればいいのです。
MTXは、劇薬です。
つまり、毒性がそれなりに強い薬です。
だから、薬が効く体を整えながら、
MTXやバイオを使えばいい。
薬が効きやすい体作り、ここは自然療法だったり、
漢方や鍼治療になります。
少ない薬の量で、最大限に効果を出せる状態に体を整えて、
MTXを使えば、副作用も軽減できます。
今まで診てきた人の中で、
薬を使わずにリウマチが治ったという人の中には、
関節が変形している人も何人かいた。
確かに、今はもうリウマチは活動をしていないが、
ちゃんと薬を飲んでいれば、
ここまで変形は起きなかったのではないか？
結果、治ったとしても、
変形してしまえば生活にも支障がでてしまいます。
初期の状態でしっかり薬を飲んだほうが、
その後、よくなる人は多い。
また、MTXを止めることができた人も多い。
おすすめ本。
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ニセ科学を見抜くセンス
1,620円
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この本、かなりおすすめです。
世の中には、様々な健康本があります。
「〜をすれば、〜がよくなる」
「副交感神経を下げれば、〜が治る」
このような類の本が多いわけだけど、
「ニセ医学」系の話もかなり多い。
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左巻健男 著者 「ニセ科学を見抜くセンス」 からの抜粋
「科学はよくわからない、興味もあまりない、でも科学は大切だ」
と思っている人がたくさんいます。
科学と無関係でも、論理などは滅茶苦茶でも、科学っぽい雰囲気をつくられれば、
ニセ科学を信じてくれる人たちがいます。
すぐにオカルト的と見抜かれる説明よりも、科学ぽい装いで、
科学用語をちりばめながらわかりやすい物語をつくって、
ニセ科学へいざなっていくのです。
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医者が言っているからと言って、必ずしも正しいとは限らない。
数値で表すと、なんとなく「科学ぽく」なります。
うまく、なとなく科学ぽい感じで、
カモフラージュされている場合もあります。
さらに、解りやすい言葉で書かれると、
尚更、信じてしまいます。
専門的な話ほど、解りにくいものです。
感情に訴えてくるものには、気をつけてください。
今回は、１週遅れのブログになりましたが、
基本的には、土曜日か日曜日にアップします。
あと、時々、水曜日にもブログ書きます。
こちらは、日々の出来事などを主に書いていきます。
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1938年創刊の老舗 鍼灸治療雑誌「医道の日本」誌編集部から
執筆の依頼があり論文を投稿しました。
（2016年 ４月号に掲載）
医道の日本社から取材を受けて
「医道の日本」 専門治療院特集号 ２０１５年 １０月号 掲載
