このブログ恒例の、ラーメンフリークのボクが一番尊敬して止まない、支那そばやの店主であった、「ラーメンの鬼」こと、故・佐野実さんのお弟子さんのお店を巡る旅、今回で第11弾です。
昨年末に、横浜方面に行く事がありましたので、JR東神奈川駅から歩いて10分ほどにある、「ラーメン星印」さんに行ってきました。
3回目の訪問かな。
東急東横線の反町駅からなら、2分くらいの場所です。
店構えに豪快に星印が飾ってあります。
この日も店内には、店主の大好きな矢沢永吉の歌がエンドレスに流れておりますが、佐野さんのお写真も変わらず飾ってあります。
「笑う佐野実」。
今回は、まだ食べていない塩ラーメン(塩ワンタン麺)を注文しました。
メニューには、スープの材料が事細かに記されています。
店主は武骨そうな感じですが、ラーメンとお客には誠実ですね。
こちらが、塩ワンタン麺。
すっきりとした、見た目上品な塩スープがお出迎えです。
透明ですっきりとしたスープのお味は、実に優しく、喉を潤します。
動物性と魚介類が程よくミックスしていて、良い意味でどれも主張し過ぎていない、総合力で旨味を伝えるスープでした。
麺は、支那そばや本店と同じく、表面が絹のように滑らかで、一見柔らかそうに思えて、実は真ん中にちゃんと芯が入っている、本物のアルデンテ。
ボクは、近年の、麺固め至上主義に真っ向から反旗を翻すような、この麺が大好きです。
小麦は、ちゃんと茹でて中のでんぷんを溶かさないと、麺のコシが出て来ないからです。
自分の麺にこだわりを持つ店主ほど、「固めお断り」にしていますよね。
ワンタンは、皮がちゅるちゅると滑らかで、中のお肉の餡もみずみずしくて、とても美味しい。
チャーシューは、赤身と脂身のバランスが良く、歯ごたえもしっかり。
でも、以前に来たときより、少し小さくなったような・・。
原価急騰なんで、ここは仕方ないか。
そして、これを食べている時に、お隣に座っていた常連さんとお話していた店主が、「来年から味をリニューアル」。
さらに、「カレー好きだった佐野実のレシピでカレーをメニューに加える」という重要なお話が。
これは、「年明けにもう一度来て食べるしかないでしょ!」ということで、今年の2月にもう一度やって来ました。
注文したのはもちろん、リニューアル後の塩ラーメンと、新メニューの、マスターのミニカレーです。
新・塩ラーメンがこちら。
塩スープが少し濁っていたり、脂や黒い粒々が浮いていたりと、やはり、ビジュアルがかなり変わってますね。
一口食べると、恐らく、しっかりと煮こんだ野菜から来たであろう、ほんのりとした甘さを感じます。
それほど刺激のある辛さは感じません。
でも、数口食べ進めるうちに、何か1種類ではなく、幾つものスパイスをブレンドしたような複雑な辛味と旨味が口に広がります。
半分ほど食べると、ほんのり汗が滲んで来るくらい、スパイスで体が温まってきます。
まとめると、実に美味い!美味すぎる!
サイドメニューに置いとくのは、実にもったいない。
「もう、ここ、カレー屋に変わってもいいんじゃない?」というくらい美味しいカレーでした(笑)。
この星印さん、本当に美味しいラーメン屋さん(カレーも美味しい)なのですが、お店のⅩを見ると、夜営業が異常にお客さんが少ないらしく、早仕舞いすることもあるくらい。
お近くに住んでいらっしゃる方、ラーメンとカレーをこよなく愛する方、よければ、夜に足を運んでいただければ幸いです。
(カレーが残っているかは、Ⅹを見れば分かるはずです)