中華そば処 琴平荘に行って来た。 | Perfumeとグルメの日記

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Perfumeと食べ歩き(主にラーメン)が好きです。
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日本のラーメンフリークなら誰でも知っているであろう、山形県にある「琴平荘(こんぴらそう)」に行って来ました。
このお店は、11月から5月までの期間限定のお店。
もともとは海辺の旅館だったのですが、ラーメン好きのご主人が、お客の来ない冬場に趣味のラーメンを出したところ、その美味しさにお客が殺到。
いまでは、旅館を閉めて、大変人気のラーメン店に生まれ変わってしまったというお店なんです。
 
 
 
5月のとある平日の朝。
最寄りのJR三瀬駅に降り立ちました。
当日は抜けるような青空。
ラーメン日和(?)です。
 
 
駅から海に向かって歩いて20分くらい。
途中ですれ違う人はほとんどいません。
大きな国道を渡って、海が見えてきたら左にカーブ。
琴平荘が見えました。
午前9時に到着。
 
 
 
お店の前には、整理券を渡す発券機がありました。
開店は午前11時なんですが、早朝から行列が出来るんで、最近出来たシステム。
早く来た人から若い番号をもらい、その番号順に午前10時半に入店できます。
確か、12番までだと、1ロット目で食べられるので、それが目標。
そして、ゲットした番号は・・?
 
 
 
見事に8番でした!!
これで開店直後にラーメンにありつけます。
さて、ここから2時間ほど暇です。
他の方はみんな車で来ているので、車の中に留まったり、どこかに出掛けるのですが、ボクは徒歩で(徒歩は恐らくボク1人)来ているので、何もすることがない。
仕方がないので、浜辺に降りて、本を読んだり、ぼんやり海を眺めて過ごしていましたが、天気が良かったおかげもあったのでしょうが、この海が本当に綺麗でした。
 
 
 
 
 
そして、午前10時半。
旅館のドアが開けられ、中に通されます。
廊下を一番奥まで歩いて、大広間に並べられたテーブルの好きなところに座ります。
去年までは、もっとテーブルが密集していて、座布団に座っていたそうですが、今年からはソーシャルディスタンス仕様になったようです。
ボクは窓側に座りました。
 
 
 
メニューは大きく分けて、醤油か塩の、こってりとあっさり。
どっちを食べるか、しばし思案・・・。
「今日食べると、次はいつ来られるんだろう?」なんて事を考えると、「ここは両方食べるのがベストなのでは?」という結論に到達。
醤油と塩を両方こってりを注文。
味の薄い塩を最初に持って来て欲しいと言おうと思ったら、お店の方から、「塩からお持ちしましょうか?」と言われました。
ボクみたいに遠征して、両方注文する人も多いみたいね(笑)。
 
 
10分ほど待って、まずは塩が届きました。
一目見て、このスープの透明感。
こってりのわりには、思ったよりも表面に油は浮かんでいません。
 
 
 
 
 
透き通ったスープは、すっきりとしたお味。
このスープの決め手はトビウオの焼き干しから取ったアゴ出汁。
これに、岩手県産の高級丸鶏の出汁をブレンドしてるんですが、塩角も感じず、本当にスッキリとした優しいスープです。
店主のインタビューを読んだのですが、優しそうな方で、その人柄が表れているような口当たりの良い味でした。
麺は、やや太めの縮れた自家製麺。
粉も独自のものを使っているそうです。
 
 
 
麺のモチモチさが素晴らしい。
しっかりと噛んで旨味を味わう麺。
喉越しを楽しむのも一つですが、これはこれで素晴らしい。
チャーシューはバラの部分で、とても大きく、脂がこってりとしていました。
 
 
 
あっという間に、塩を食べつくしたところで、醤油が運ばれてきました。
ビジュアル的には、海苔以外は塩と同じです。
 
 
 
醤油のスープも、塩と同じく、とても優しい味わい。
個人的には、醤油のスープは、醤油タレの輪郭がもっとクッキリとして、コクが感じられる方が好みなので、少し物足りなかった。
ただ、旨いかどうかと訊ねられたら、「めちゃくちゃ旨い」と答えるしかない完成度の高いお味。
 
 
 
2杯食べて、すっかり満足しちゃいました!
残ったスープを交互にちまちまと飲みながら、舌に味の記憶を残す作業をして、お店を後に。
基本的に山形県のラーメンは、どこも盛りが多く、琴平荘さんのは、麺240グラム。
合わせて480グラムが胃に収納されましたから、帰りはお腹をさすりながら駅に向かいました。
 
 
ここのラーメンは、店主が毎年味を少しづつ変えているそうなんで、出来ればまた来年も行ってみたいのですが、遠いですからね。
果たして次はいつ行けますやら。