家系ラーメン食べ歩きの企画、その６回目。
前回は、吉村家さんに行った記事を書きましたが、そのついでに、全国に７つしかない、吉村家で修行してから独立した、直系の御弟子さんのお店も回りましたので、今日はそれを紹介いたします。
（屋号に「家」が付いたら、吉村家と関係があるかと思ったら大間違いです）
まずは、ＪＲ新杉田駅近くにある、杉田家さん。
吉村家で修行して、初めて独立した方のお店です。
通し営業なんで、お昼のピークをだいぶ過ぎた１４時過ぎに行きましたが、それでも１０人くらいの行列。
さすがは人気店。
行列に並ぶ前に食券を買います。
今回はライスなし。
ラーメン並にキャベツのトッピング。
なぜこの取り合わせだったかというと、前の夜飲み過ぎて二日酔いだったから(笑)。
二日酔いでも食べられるのが家系ラーメンですよ（当社比）。
麺は、家系御用達の酒井製麺製で、太くて短くて、噛むとプリプリと歯ごたえがする、しっかりとした麺。
家系の強いスープには、これくらいの強さがちょうど良いです。
噛み応えのしっかりしたチャーシューは、吉村家より少し大きめ。
もちろん、ここのチャーシューも、スモークされていて、燻した香りが鼻に漂います。
煮豚のホロホロとした柔らかさも良いですが、肉そのものの味をしっかりと楽しむには、こちらの方が良いですね。
スープは、吉村家よりも醤油控えめで、ガラスープはあっさりとしていて円やか。
良い意味で万人向けする味。
二日酔いの昼下がりには、優しかった。
これはこれで美味しく、リピートしたくなる。
キャベツの甘さも胃に優しく染み渡って、お店を後にしました。
続いては、ＪＲ東千葉駅にある、ラーメン杉田家さんの２号店。
こちらは、上の杉田家さんの店主の息子さんが店長のお店です。
ここも人気店で、３０分くらい並びました。
お店に入ると、吉村家直系を証明する、「家系皆伝」の賞状が飾ってありました。
でも、この名前、お父さんのなんだけど、息子のところに飾ってよいのかね・・(笑)。
ここでは、ラーメン並に、海苔多めを。
海苔を多めにすると、だいたい５枚くらい増やしてくれます。
デフォが３枚だから、８枚になるわけです。
この海苔をスープに浸して、ご飯を食べると、どんどん米が進むというわけです。
でも、ここでも米は無し。
まあ、この数日でラーメンばかり食べていたから、カロリーを気にした次第です・・。
ちなみに、今日の記事は時系列はバラバラです。
この杉田家２号店の日の昼に、吉村家さんに行っていて、二日酔いの日の杉田家さんの夜は、さすがにラーメン以外の物を食べました。
さて、こちらのお店のスープは、お父さんのお店よりも、醤油もガラスープも強めで、かなりガツンとくる味です。
店主が若いので、これくらいの強さで味を主張したいのでしょう。
でも、「濃ければよいんだろう」的な、雑さはなく、旨味はしっかりと出ていて、ガラの旨味や円やかさはちゃんと味わえるレベルの高いスープです。
麺は、いつものように酒井製麺。
ライスを頼まなかった時の海苔は、行者ニンニクを載せて、麺を包んで食べる、いつものスタイルで消化していきます。
これが本当に旨いんですよね。
あと、チャーシューは、お父さんのお店より大きくて、噛み応え抜群の肉肉しさたっぷり。
もちろん、スモーク済み。
ちなみに、吉村家直系のお店は、テボではなく、平ザルで麺上げをしています。
吉村家店主曰く、「テボでは麺が均一に茹で上がらない、たっぷりの湯で麺を泳がせて、それを平ザルで上げて蒸気を飛ばすと、麺の出来上がりが違う」らしいです。
そういえば、佐野さんの支那そば屋さんも、そのお弟子さんのお店も麺上げは平ザルでした。
こんなところにも、美味しいラーメン屋さんの共通点はあるのでしょうかね。
最後は、東急白楽駅すぐの、末廣家さん。
たまたま行った時は、お店はガラガラでしたが、ボクが食べている間に行列になりましたから、ラッキーなタイミングでした。
ここでは、個人的な王道の注文、ラーメン並の海苔多めにライス。
やはり、家系ラーメンは、このビジュアルが大好きです。
ここの一番の特徴は、この分厚くて大きいチャーシューでしょう。
分厚いからこその噛み応え。
「お肉を食べてるなあ」と思える、その大きさは、吉村家さんの４倍くらい。
その分、スモークの香りは弱いけど、これはこれで嬉しい。
ここのスープは、今回４店食べた中で、醤油が強めで、ガラ成分弱めという、一番濃い味。
力強いのが特徴の家系ラーメンの中でも、色々個性があるもんです。
だから、ここのラーメンは、ご飯のお供にはちょうど良いです。
しっかりと、行者ニンニクを海苔に乗せて、ご飯を巻いて食べました。
ご飯大でもよかったかも・・。
いやあ、しっかりと家系ラーメンを楽しみました。
今回は、直系のお店に的を絞りましたが、他の人気店も食べてみたいですね。
また、東京・横浜に行った時に回りたいと思います。