Perfumeが、SNSアカウントを持たないわけ。 | Perfumeとグルメの日記

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Perfumeと食べ歩き(主にラーメン)が好きです。
この2つのテーマについてのエントリーが中心です。

アメリカの、「THE VERGE」というメディアに、Perfumeのインタビュー記事が載っていました。
この、「THE VERGE」さんは、単なるエンタメを扱う媒体というよりも、もうちょっと専門分野、それもテクノロジー系に特化したメディアのようで、この記事でも、Perfumeに対するインタビューと同じか、それ以上に、眞鍋大度さんとライゾマティクスの技術にスポットを当てて、記事を構成しています。
ただ、最後のところに、すごく興味深いPerfumeの話があったので、それをメインに、まず記事の内容をご紹介いたします。
まず、この記事のタイトルから。
 
 
Behind the scenes with Perfume, Japan's most futuristic pop group
~The 'Future Pop' tour is a dazzling collision of technology and choreogruphy~ 
(日本で最も未来的なポップグループ、Perfumeの舞台裏)
(「Future Pop」ツアーは、テクノロジーと振り付けが眩いばかりに激突するのだ)
 
 
今回のインタビュアーの、Sam Byfondさんは、2011年のサマーソニックのステージで初めてPerfumeのライブを初めて観て、去年の横浜アリーナのライブも観に来ていて、あの頃の今より原始的なライブと、現在の、Perfumeのダンスとライゾマティクスの技術で構成された先進的なステージを体験してから、Perfumeにインタビューしたのでした。
全文を載せて、翻訳していくわけにいかないので、センテンツ毎に、サラサラと辿っていきますと、
 
 
まずは、Perfumeの歴史からはじまります。
「2000年にアクターズスクール広島で結成し、2008年に『GAME』でブレイク。プロデューサーは中田ヤスタカという事を紹介したのち、近年のライブでは、ライゾマティクスの最新技術を駆使したステージを行っていること、そして、これらのPerfumeのステージにはMIKIKO先生が携わっていること」を、かなり正確に記しています。
 
 
そして、今回の「FUTURE POP ツアー」での、「Tiny Baby」で、iPhoneを使って、自身の顔をリアルタイムで映し出すという、斬新な映像演出を紹介し、それをPerfumeにインタビューして、彼女たちに、「いったいどんな映像になったかわからない」というコメントを引き出して、ライブの演出の全てに、Perfumeがいちいち携わっているのではない、日本人ファンなら誰でも知っている、Perfumeとライゾマティクスの立ち位置の違いをアメリカのユーザーのために聞き出したのは、さすがだなあと思いました。
(ライブを何回も観ている方ですから、こういう結論を導きたかったのかもしれませんが)
 
 
 
そして、全米ツアーを邁進する最中に出演する、「コーチェラ」の初出演に対して、Perfumeメンバーから、
 
 
「自分たちが、何者であるか知ってもらうためにアグレッシブに頑張ります」
 
 
というコメントを引き出したあとに、こんなセンテンツを記しているのですよ。
今日の記事のメインはこちら。
英文から載せます。
 
 

their fame and futuristic image, Perfume’s members have a relatively low-key public presence by Japanese celebrity standards, and don’t use social media on an individual level. “It’s management policy,” laughs Nocchi, who says she didn’t get a smartphone until the iPhone SE. “We’re the first people who should be doing this kind of thing, but we can’t. It’s more about security for our private lives. We like to post about our albums and stuff on the official Perfume account, but not about ourselves.”

( 彼女らの名声と未来的なイメージにもかかわらず、Perfumeのメンバーは有名人なら、誰しも持っているSNSなどの個人的なメディアを使用しない。

 「それは(所属)事務所の管理ポリシーです」とのっちは笑います。 

 「私たちはこのようなことをするべきである、最初の人たちなんでしょうが、それはできません。

それは私たちのプライベートを守るためです。 私たちは最新のアルバムだけでなく、公式のPerfumeアカウントでも、そのように投稿したいと思っています)

 
 
 
ここに書いているように、そして、前にボクがこのブログに書いていたように、やはり、PerfumeがSNSのアカウントを持たないのは、彼女たちの意思ではなく、アミューズのマネージネントの方針だと、初めて公式にコメントされましたね。
思えば、アミューズの大御所アーティストの、サザンオールスターズ、福山雅治さん、などはSNSのアカウントを持ってません。
アミューズについては、一部のアーティストを除いて、Perfumeが言うように、自らが能動的に発信するSNSを持ってないようですが、ボクは、このやり方には大賛成です。
 
 
 
とにかく、ちょっとでもSNSユーザーを逆撫でする投稿があれば炎上しますから、それだけで事務所も、それを投稿したアーティストも、しばらくの時間、それに自身の時間を費やさなければいけませんから、それを考慮するだけで、ボクは、このアミューズの方針に賛成するわけです。
例え、Perfumeが、日本社会に、自分の思うがままを自由に発信出来ないとしても、ボクはそれをもって、彼女たちが自由を侵害されているとは思いません。
むしろ、今の時代、それは当たり前です。
 
 
どこからか飛んでくる不特定多数のバッシングを、事務所の名を持ったバリア、Perfumeを守る障壁を、アミューズさんは築いてくれているのだと、かなり頼もしく思う次第です。