まず初めに、この3人とは、お馴染み元メガデスのマーティー・フリードマン。
音楽ライターの柴那典。
タワーレコード新宿店チーフバイヤーの石黒大貴。
彼らがまず個人で、名盤と思う30枚を選ぶ、それを持ち寄って、その90枚の中から30枚に絞り込むというもの。
そして、『GAME』だけが3人の意見が一致した1枚だったという事です。
この結果には3人とも意外だったようでした(失礼ね・・笑)
石黒:「意外でした」
柴:「売り上げから言って、宇多田ヒカルの『First Love』かと」
マーティー:「初めてポリリズムを聞いた時は、変拍子はがりでダンスミュージックじゃねえと面白くてたまらなかった。ライブを見たら、パワフルなビートに面白い振り付けで、もうロックンロールは死んだと思った」
この企画的には、宇多田ヒカルの『First Love』が一番大きく取り上げられるのが収まりが良かった所なんでしょうが、職業柄、新しい音楽、アーティストにアンテナを伸ばしている3人が挙って、このアルバムを選んでいるという事は、やはり、『GAME』はそれまでのJ-POPの既成概念をぶち壊した1枚だったんでしょうね。
30枚のうち、カラージャケット付きで大きく取り上げられたのは、Perfumeの『GAME』、宇多田ヒカルの『First Love』、globeの『globe』、星野源の『YELLOW DANCER』、Xの『Jealousy』でした。
ちなみに、他の25枚はご覧の通りです。
Perfumeの作品が名盤の中に入れてもらえるだけでなくて、安室ちゃん、ミスチル、B'zやサザンよりも扱いが大きいなんて、実に申し訳ないやら有り難いやら。
でも、我々ファンの中でも、発売から10年経っても変わらずに、『GAME』はまだまだ色褪せる事のない傑作アルバムですから、ここは胸を張っておきましょうか。