【考察】「Perfume WORLD TOUR 3rd」 | Perfumeとグルメの日記

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6月24日の午後に公式に発表になった、Perfumeの3度目のワールドツアー、その名も「Perfume WORLD TOUR 3rd」。
今回は遂に世界で一番の市場規模のアメリカにPerfumeが上陸いたしますのは、かなりの胸熱なのですが、同じ中田ヤスタカプロデュースのきゃりーぱみゅぱみゅは2年前から当たり前のようにアメリカ公演をやり続けて来たのを見ると、もう少し早くアメリカライブが出来なかったのかなあとも思います。
(実際に2008年から海外からのオファーはありましたからね)



日程をおさらいいたしますと、


「Perfume WORLD TOUR 3rd」


2014年10月31日(金)台湾 Taipei International Convention Center
2014年11月2日(日)シンガポール Resorts WorldTM Theatre, Resorts World Sentosa
2014年11月9日(日)ロサンゼルス HOLLYWOOD PALLADIUM
2014年11月12日(水)ロンドン EVENTIM APOLLO HAMMERSMITH
2014年11月15日(土)ニューヨーク HAMMERSTEIN BALLROOM


前回の2ndの公演でも当初の会場ではお客が入りきらずに、一回り大きな所に変更になったのを参考にしてか、今回の会場は、1st・2ndでの2,000人までの会場よりも、もう少し大きな最大5,000人くらいまで収容できる広さなんですよね。
この辺は、「後輩のきゃりーぱみゅぱみゅよりも、アタシたちの方が大物なのよ!」という声が聞こえて来そうですが(笑)、そんな事よりも、今回のツアーの日程があまりにもタイト過ぎるのに驚きました。
いくら今回のツアーが、「ぐるんぐるん」で、その延長線上にあるのが今回の「Perfume WORLD TOUR 3rd」であると解釈したとしても、このツアーのスケジュールはタイト過ぎるでしょ。
わずか2週間で、アジア・ヨーロッパ・アメリカ大陸を往来するんですからね。
特に、後半の6日の「米→英→米」の移動は、時差の事も計算すると相当苛酷な往復で、この間にまさか日本に戻ったりなんかはしないでしょうね?




という事で、なんでこんな「スーパータイト」な日程になったのでしょう?
そして、今回の「Perfume WORLD TOUR 3rd」で初めて上陸する、恐らく海外に在住するPerfumeファンの中で最大規模の人数がいるアメリカの公演が僅か2つというのは、ずいぶん拍子抜けでした。
今回のアメリカ公演のプロモーション会社は、先にこのブログでも紹介した(記事のリンクはこちら)、海外の大物アーティストのライブを引き受けている、「ライブネーション」という世界規模の会社であり、その気になれば、もっとアメリカの各都市を回れるだけの動員力がPerfumeにもあるはずなんですが・・・。



ここで、先に同じくこのブログでご紹介した、去年のアミューズの株主総会での、株主から取締役への、「所属アーティストの海外ライブについての質問」に対する答えに、今回のPerfumeのアメリカ2公演のヒントが隠されているような気がしました。



取締役:「海外での活動が増えると日本にいない時間が増えるのは事実だが、日本のマーケットが一番大事であり、日本のファンに寂しい想いをさせるわけにはいかない。いかに効率的に海外でプロモーションを行うかが重要。まずは現地に拠点を作って地道にプロモーションを行い、現地での人気を高めてからアーティストが行くことで、利益を出せるようなイベントを効率的に行うことが大事になる。]


今回のアメリカの2公演のチケットの値段が、日本円で約3500円なんですよ。
日本の「ぐるんぐるん」ツアーで7000円取るのに、アメリカがその半値だということは、前段のアミューズ取締役の弁を借りれば、『今回のアメリカ公演は実験的措置』という位置づけなのではないでしょうか。
逆に言えば、世界規模のプロモーション会社と契約しても、今なお、アメリカでの拠点作りにモタモタしているという体たらく・・・を表している現状が読み取れるとも言えるでしょう。
まあ、その皮肉な意味での恩恵でアジア、ヨーロッパのファンは再びPerfumeの勇姿が見られるのでしょうが。