山下達郎ライブ 「PERFORMANCE 2013」@神戸国際会館 | Perfumeとグルメの日記

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神戸国際会館こくさいホールにて行われた、「山下達郎ライブ~『PERFORMANCE 2013』」に行って参りました。
達郎氏のライブは一昨年11月の滋賀でのライブ以来、約2年ぶり。
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この2年の間に達郎氏の身の上に起こった大きな出来事が、「遂に還暦突入」。
本人曰く、全く自覚が無かったのに、ある日区役所から「60歳になったら、国民年金の繰り上げ支給が出来るから、よかったらどう?」的な書類が届いて、無理やり実感させられたたらしいですよ。



さて、ライブの中身ですが、一昨年の時にもMC中に本人の口からあったように、「ツアーが続いている間は、自分のブログやツイッターなどで、セットリスト公開などのネタバレはやめてくれ」という事なので、具体的な事は書きませんが、それでもツアーに行きたくとも行けないという方の為に、書ける所だけ選んで書きますと、相変わらず達郎氏のボーカルは健在で、ほぼ全曲が20代の頃とほぼキーが同じで、声が伸びる伸びる。
恒例の、マイク要らずの肉声だけでホール中に歌を轟かせる場面もありましたし、この年齢でここまでのボーカルでライブを3時間行えるアーティストはほぼいないでしょうね。
この際、にんにく卵黄のCMに推薦しちゃいましょう(笑)。



これも、達郎氏のMCにあったのですが、一昨年発売されたベストアルバムの発売で、ライブ会場に若いファンの姿も見られるようになったみたいです。
が、老婆心ながら、もし、今回のツアーが初めて山下達郎のライブに参加される方で、4枚組ベストアルバム『OPUS』だけで予習して臨もうとしている方がいたら、今回はあまりベスト盤からは選曲されておりません。
それなら、この8月に発売30周年と、同じく20周年を記念して、デジタルリマスターして再発売された、アルバム『MELODIES』と、『SEASON'S GREETINGS 』の2枚を聴いてから来られる事をオススメいたします。
達郎氏曰く、「この2枚とも、大変上手くリマスタリング出来た」とMC中に自画自賛しておりまして、物販でも大展開しておりましたから、オススメの2枚のようですよ。



3時間のライブは、今昔のヒット曲に、30年ぶりにライブで演奏する曲、洋楽のカバー曲に、ライブの定番の曲も織り交ぜて構成されておりました。
皆さんお楽しみの、演奏中に爆音とともに、会場が火薬臭くなるあの曲も当然やりましたが、思うに、もし山下達郎を暗殺したかったら、あの曲の、あの瞬間に狙撃すればかなりの確率でミッション成立ですよね(笑)。
ステージ上の本人が驚くくらいの爆音ですから、他の観客もどこから弾が飛んで来たか分からないでしょうに。
そういえば、この日のMC中に、「ボクは政治的な発言は一切しない」と言い切っていたのはこれが理由ですか・・・(違)。





これもMC中での発言より、達郎氏のデビュー以来、守り続けている約束事があって、それは、


・ 武道館ライブはやらない
・ 本(自伝)は書かない
・ TVには出ない



があって、これはいわゆる、アリーナやドームクラスの会場を埋め尽くすような、メジャーなアーティストがやる事とは一線を引いて、あくまで自分のスタイルを貫き通すという宣言なのですが、上の3つの約束事をよくよく吟味すると、この意味って、つまりすなわち、『山下達郎は矢沢永吉にはならない』って事ですよねぇ。
『武道館100回越え・成り上がり・紅白歌合戦』・・・
そういえば、この日のライブ中にはタオルは舞わな・・・




あっ!狙撃はしないで!(違)。




上の3つの約束事について一貫している精神は、すなわち、「地面の砂を掻き込んでまとめて持っていくような金の儲け方はしないよ」という、マスメディアから一線を引く職人気質な達郎氏の心意気が溢れています。
次のツアーの予定も既に視野に入れているようですし、まだまだ我々に素晴らしいライブを届けてくれるつもりのようですよ。