「未来のミュージアム」 フルを聞いての感想 | Perfumeとグルメの日記

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昨日の「Perfume Locks」で遂にフルオンエアされた、Perfumeの新曲、映画ドラえもんの主題歌「未来のミュージアム」。
ラジオの前で固唾を呑んで聞きましたよ。
そして、その感想ですが・・・。




『良くも悪くもタイアップらしい曲』でした。




イントロからある程度ベースラインのうねりに中田ヤスタカの香りを漂わせているものの、あくまで映画のエンドロールのバックで流れる事を想定して作ったかのように、突拍子のない尖った音は一切入ってなく、Perfume3人のボーカルをあくまで前面に押し出した淡々としたアレンジ。
曲の構成的にも、【Aメロ】【Bメロ】【サビ】の繰り返しだけという、良く言えば「ドラえもんを見る子供にも覚えやすく」、悪く言えば「特に起承転結を感じない凡庸な」曲でありました。




ただ、特筆するべきは3人のボーカルにこれまで以上にエフェクトの要素を感じなかった事です。
多分、「VOICE」以降からそれまでの、3人の生声を包み隠したエフェクトのオブラートという、機械的なコーティングを徐々に取り除き続けていたのですが、今回の曲でピッチ調整を除いては、ボーカルはレコーディングで3人が歌った生の声を録った物をそのまま採用しているように感じました。
という事は、もしかするとPerfumeがメジャーデビューして以来、初めてテレビでもライブに於いても、完全生歌で歌える曲が出来たのかもしれませんね。
その割には一切歌い上げるスペースがない、極めてボーカリストとしては力の出し甲斐のない曲ではありますが(笑)。



まあ、色々言いましたが、好きか嫌いかでいうと、ボクは好きな曲ですよ。
最後のサビの所で、もう少し捻るか、盛り上げてくれればなお良かったのですが、基本的に「右から左へ」という淡々としたシンプルな曲は好きですし、これまでのように中田ヤスタカの丁寧な仕事ぶりは充分に感じられましたからね。
シングルに収録されている、インストゥルメンタルバージョンにも大きく期待しております。
さあ、次はテレビの歌番組で振り付けを見てニヤニヤして、PVを見て感動する作業に入るのに忙しくなりますよ!