5 Zero Gravity
長い長~い1回目のMCの後(笑)ニューアルバム「⊿」の中から初披露となるのが、波音のSEから始まる夏らしいこの曲。
暗転になった舞台にイントロが流れ、舞台に備えられたサイコロの上に座った3人に対し、曲冒頭のソロで歌う順にピンスポットがそれぞれ当たってこの曲は始まります。
サイコロに座ったり、上に立ったり、間奏の間にそれを運んだりしながら曲は進められました。
この曲なんですが、ボクが思うに旅行に立つ為に身支度してる女の子のイメージで振り付けられたのではないでしょうか。
曲前半はサイコロの上に座ったまま、まるでバッグに荷物を詰める仕草や、出かける前のメイクをしているような動きに見えました。まるで休日の朝起きて窓を開けると自分が思ったよりも、うんと晴れていて迷わず小旅行に出る決心をした女の子がウキウキしながら支度しているような動きに見えたんですね。
実際この曲の歌詞には、
『どんなに地球に「重力」という計り知れないエネルギーがあったとしても、キミがその気になれば簡単にジャンプできるじゃない!』
と書かれています。
そこから発展して日常生活から、旅の世界へ飛び立つ女の子を描いた振り付けになったのではないでしょうかね。(あくまで推測です)
曲中盤ではサイコロから立ち上がってのダンス、左に右にステップしながら足をチョコンと上げるなど、まるで旅の計画にウキウキワクワクする心の様を表しているような動きに見えました。
ラストのサビ前の間奏では3人がサイコロを重そうに持ちながらステージを移動します。
まるで張り切って荷物をパンパンに詰め込みすぎてしまった旅行カバン(スーツケース)を運ぶように。 そしてその上に乗り、客席に向かって笑顔で大きく手を振ります。
初めてこの振りを見た時、完全にアイドルさんの振り付けみたいで気恥ずかしかったのですが、この解釈に気がついて意味が解りました。
手を振ってるのは、実は自分が出かけるのを見送ってくれている人に対して「行ってきまーす!」って挨拶してたんですよ。
その見送る人がボクたち観客だという訳です。
エンディングではまたサイコロに座って今度は小さく手を振ります。
これは飛行機(あるいは電車)の座席に座って、目の前の小さな窓からボクたちに再び「行ってきます」と挨拶してる様子を表しているんでしょうね。
曲調も爽やかだし、振り付けもカワイイし、大変お気に入りの1曲になりました。