下灘駅の線路脇には、ご覧のような細長いコンクリート製の管路収容材があります。コンクリートトラフというんだそうです。中には信号用のケーブルが入ってるんだと思います。

 

 

さて、ここまでは「有機塗料を使わない」ということで頑張ってきましたが、前回ご紹介したように、シーナリーについて、砂やシーナリーバウダーに木工ボンド水溶液をたらしてつくる技法を使うことにしたので、紙の素材やインクジェットプリンターによる印刷は、極めて脆弱です。そこで、ここからは従来工法(?)である、プラ板やプラモデル用塗料も「あり」ということにします。どっちみち、この工法をとらないと、今後、ストラクチャー類の小さなアクセサリーが作れない、ということもあります。

 

コンクリートトラフは0.5㎜のプラ板で作ります。コロナで訪問できないので正確なサイズが不明なのですが、とりあえず1㎜×3.5㎜でつくることにしました。プラ板に定規をあててケガこうとしたのですが、0.5㎜単位のケガキが面倒になって、エクセルでケガキ線を印刷してしまいました。こういうことでますます、指先の技能が衰えてゆくのでしょうねえ・・・。

 

印刷したものに、0.5㎜のプラ板をセロテープで仮止めして、オルファのPカッターで、軽くスジ彫りします。

 

1㎜幅に切り出しますが、これもケガキが面倒になって、エクセルで印刷したガイドを使ってしまいました。このあと、600番のサンドペーパーを軽くかけておきます。

 

 

プラモデルは学生以来組んでいないので、塗装の腕がものすごく鈍っています。とりあえず塗りやすいタミヤのエナメルを使って、この後、アルコールインク(万年筆の黒インクをアルコールで薄めたもの)で墨入れしたのですが、アルコールがプラにうまく乗らないばかりか、エナメル塗料を溶かしてしまうので、ダメでした。

 

あきらめて、近所のヤマダ電機で「レベルカラー」のガルグレーを買ってきました。レベルカラーなんて呼び名は今の若い人にはわかんないでしょうが・・・。これを筆塗りしてからタミヤエナメルのフラットブラックを薄く溶いたもので墨入れします。これも昔は「パクトラタミヤ」というお名前でした。

 

こういうものの接着は、従来だったらボンドG17でしたが、今はこの「ボンド木工用多用途」のほうが圧倒的に使いやすいです。安いし、しっかりくっついちゃうし、おそるべき接着剤だと思います。

 

貼り付けてから、タミヤのエナメル用溶剤をつけた綿棒で、汚し過ぎた部分をきれいにします。

 

できました。ブログ1回分を使ってご紹介するほどの工作ではありませんが、勘が鈍っちゃってるので、これでも試行錯誤がたいへんでした。自分用の備忘録ということでご容赦下さい。

 

 

それにしても、まわりを丁寧に作るほど、線路のオーバーサイズぶりが目立ちます。せめてPECOのファイントラックを使うべきだったかも。