正直者ニノ
最初にお知らせを2つ。
またしても、またしても!事後報告なんですが、6日から、フジテレビワンツーネクストで、OLA!セレソンの新作の放送が始まりました。
今回は、親善試合でのセレソン密着取材の他、ブラジル自慢の新鋭、ネイマールもたっぷり見てもらえるU-20南米選手権の大特集、ブラジルサッカーに復帰して、リオ市民にこよなく愛されるロナウジーニョ特集、ロナウド引退特集、第2の人生を語るカフー、ロマーリオのフッチボレー特集、そして!4月にクリチーバで行われた東日本大震災チャリティーマッチ(元JリーガーやセレソンOBの愛情が映像からあふれています!)など、いろいろなテーマで盛りだくさんです。
日本の人達が見たことないであろう映像が、いっぱいあって、見てもらわないと、もったいないほど。
ちょくちょく再放送されるので、是非、ご覧ください!
それから、今年もジーコ主催のU-15日本ブラジル友好カップがスタートします。
私とヴェントゥーラは、今回もオフィシャルメディア担当をさせてもらうので、ジーコのサイトもやります。
ここに、日本からの参加チームの戦いぶりを中心に、どんどんアップしていくので、アクセスしてみてくださいね。
昨日は、陽気なジーコを前に、リオに到着したばかりで、モジモジする少年達と会いました。
頑張れ、頑張れ!
今日のお話は、正直者ニノ。
コパアメリカ滞在中、車をレンタルしようか、などと言っていたのですが、カンパーナから、ブエノスアイレスやラプラタに、遠出する時以外は、日々の移動は、ほんの少し。
だから、タクシーの方が経済的だな、ということになりました。
とは言え、1カ月の滞在だから、信頼できて、気心知れた運転手さんができるといいな。
そんなわけで、私とヴェントゥーラは、最初の数日間、気の合う感じがする運転手さんを、探していました。
基本的に、カンパーナのタクシーは、全部「言い値」。
タクシーメーターもありません。
流しているタクシーはないので、毎日同じタクシー会社に電話して、来てもらいます。
で、私らの泊ったホテルから、セレソンの練習場までのタクシー。
最初の運転手さんは、40ペソ。
次の運転手さんは、50ペソ。
その次は、40ペソ。
またその次も、40ペソ。
これは、40ペソが基本だな、と思い始めた時。
35ペソ、と言う運転手さんがいました。
それが、ニノ。
ヴェントゥーラが「みんな40ペソっていうのに、あんただけ35ペソなのは、どうして?」と聞くと、ニノ「いや、会社の規定では、この距離は35ペソだよ。」
ヴェントゥーラは「じゃあ、40ペソ払うから、5ペソは、あんたが取っておきなよ。」
そして、翌日。
偶然にもまた、ニノの車に乗りました。
そして、料金はやっぱり、35ペソ。
ヴェントゥーラは「昨日40ペソ払ったのに、やっぱり35ペソしか要求しないんだね。」
ニノ「だって、35ペソだから」
そんなわけで、その後はずっと、ニノに電話して、ニノのタクシーにばっかり乗りました。
長距離の契約をして、たくさん払った日も、何度もあるし、ニノにとっては、最初の小さなお金で正直者だったことによって、たくさん儲かる1カ月を過ごしたわけです。
正直者には、良いことあるよね、ニノ!
写真は、ニノとのお別れの日、ヴェントゥーラとの2ショットです。