友達なら…
あけましておめでとうございます!
日本の、ゴオォォォォンの鐘の鳴る年越しを、テレビの大晦日の恒例「世界の年越しシーンいろいろ」的な映像で見ながら、ブラジルも2010年が始まりました。
今年も頑張っていきますので、よろしくお願いしますー!
なんか、クリスマスのことも、年越しのことも、書きたいのですが、着々と日が経って。
というわけで、順を追って、先週の話。
あの人に久しぶりに会ったシリーズです。
会ったのは、ここで。
そして、会ったのは、この人!
ジャーン!
…って、お人形やんかー。
というのは冗談で、この人ですー。
ジーコ!
最初の写真は、リオにあるジーコサッカーセンター内の、ショップです。
そのショップに、ジーコのお人形が立っています。
本物より、ちょっと老けてる気がするお人形です(笑)
ジーコは今、オリンピアコスの監督をしているので、リオにいたのは、クリスマス休暇の1週間なんですね。
その1週間の間に、取材でジーコに会うこと、3回。
2009年最後の撮影はジーコ。
2009年最後、12月31日に書いた原稿は、ジーコ。
2010年最初、1月1日に書いた原稿は、ゲキサカへのジーコ。
勝手にジーコ広報担当状態です(笑)
2009年最後の取材は、ジーコが主催したチャリティーマッチだったんです。
ジーコがやれば、それだけでいろんな選手が集まるだろうし、観客も集まるはず。
でも、チャリティーマッチって、その収益を、助けを必要とする人たちに手を差し伸べるために使うんですよね。
だから、観客は多ければ多いほど、多くの人たちを助けることに繋がるわけです。
というわけで、ジーコは8月、9月あたりから、お客さんにたくさん来てもらえるような、企画を考えてきました。
それで、今年の目玉が、ロマーリオだったんです。
この試合の話は、ゲキサカにも書いたし、今後、テレビでも紹介していくので、細かくは書きませんが、私がチャリティーマッチを取材するたびに思い、また今回も、あらためて感動した気持ちを伝えたくて。
だってね、12月はブラジル全国で、毎日のように、誰かがどこかで、規模も様々なチャリティーマッチを開催してるんです。
ジーコほどの規模は、なかなか他の人にはできないけれど、選手、元選手たちは、主催や参加で、全国を飛び回ります。
ヨーロッパでプレーしている選手たちは、クリスマス休暇と言っても、ブラジルにいられるのは、わずか1週間程度。
国内組でも、ブラジルって、シーズンオフは1か月もないんです。
OBだって、1年を通して仕事をし、休暇をとるはずの年末。
それがみんな、惜しげもなく、その時間を割いて、チャリティーマッチのために集まるわけです。
しかも、チャリティーだからっていう義務や気負いは全く感じさせず、OBなら「久しぶりに昔の仲間と一緒にプレーできる」とか、現役なら「往年のスター達と一緒にプレーできる」とか、自分達も楽しんでるんですね。
サッカーって、今やお金の話題と、切っても切れない。
ブラジル人選手や元選手だって、もちろん、そういうお金の動く世界に住んでいます。
だけど、人を助けることができるなら、お金とは全く無縁のところで、これだけ頑張って、しかもそれを楽しみながら、動いてしまうわけです。
選手達の笑顔を見るにつけ、またしみじみ、感動してしまって。
ジーコ、ロマーリオ、ジョルジーニョ、アドリアーノ、ジーニョ、ベベット、ジウマール、エジムンド、フアン、ヴァギネル・ロヴィ、エメルソン、アモローゾ、フットサルのファルカン…。
フラメンゴの現役選手たちもたくさん参加しました。
観客は、それはもう盛り上がって。
マラカナンに、7万2千人、入ったんです。
熱いというか、温かいというか、みんなの気持ちが1つになるような、感動的な1日でした。
と言っても、現場では、必死な私ら。
選手達にインタビューするために、おりゃあ!と走り回ったり。
ジーコとロマーリオが抱き合えば、その映像を、撮り逃すわけにはいかないから、ダッシュ!
そう言いつつも、好プレーもおさえないといけない。
私とヴェントゥーラに、コニシキさんを加え、神経ピリピリで、汗ぶるぶるの1日でもありました(笑)
そんな中、今回の参加者の1人が、アルシンド!
あの、鹿島アントラーズで人気者になった、アルシンドです。
アルシンドにインタビューした後、最後にメッセージを頼みました。
すると、アルシンドからのメッセージは…
「トーモダーチナーラ、アータリマエー!」
でした。
これ、ホントの話ですー。