おぅ、ナカムラ
Jリーグで鹿島が優勝したので、各媒体からのオーダーで、一時期、鹿島OBのブラジル人達に、連絡しまくってたんですね。
優勝を祝うコメントをもらうために。
鹿島OBの中でも、しょっちゅう会う人や、これまで何度も取材した人達もいるんですが、マジーニョとは、初めて直接話したんです。
その時の話。
ブラジル人は、すごく相手の名前を大事にするんですね。
会話の中でも、相手の名前をよく呼ぶ。
それは、インタビューの時もそう。
例えば、私がインタビューする中でも、一番名前をよく呼ぶ人が、ジュリオ・セーザル。
私が質問しますよね、すると、それに答えるのに、
「うん、清美、僕はこう思うんだよ、清美、あの試合では・・・(中略)・・・というわけだったんだよ、清美。」
ってな感じ。
私は仕事では藤原清美という名前を使っていますが、藤原というのは、私の旧姓。
本当は中村という苗字なんですね。
だから、ブラジルでは、パスポート名であり、身分証明書の名前である中村清美という名前を使ってます。
でも、普段の会話の中では、ブラジル人はファーストネームを呼びますよね。
自分でも、たいていの初対面の人には「清美」と名乗るし。
で、マジーニョの話。
初めて話すので、「私は、キヨミ・ナカムラというんだけど…」
と挨拶すると、マジーニョは
「おぅ、ナカムラ!」
私「鹿島がJリーグで3連覇でね」
マジーニョ「ああ、ナカムラ!それはすごいなぁ」
私「お祝いのメッセージが欲しいんだけど」
マジーニョ「なるほど、ナカムラ。OK!今言っていいの?ナカムラ」
…なんか、新鮮でねぇ、苗字の呼び捨て(笑)
分かってもらえるかな、この不思議な感覚。
マジーニョは日本文化に慣れてるから、「清美」じゃなく、あえて日本人っぽく、苗字を呼ぶのかな、なんて考えると、面白くて。
しかも、ブラジル人っぽく「ナカムーラ」のアクセントじゃなく、きれ~いに「ナカムラ」。
ブラジルで、ブラジル人と話して、日本を感じた瞬間でしたー。
今日は、ささやかなお話で。
写真は、こないだの「クラッキ・ブラジレイロン」。
日本の「Jリーグアウォーズ」みたいな、ブラジル全国選手権のMVPやベストイレブンや何かが表彰される式典です。
会場の入口に、ワールドカップトロフィーや、ジュール・リメ杯が展示してありましたー。
自国のクラブが出てないブラジル国内では、クラブワールドカップはいまいち盛り上がりに欠けていますが、各出場チームのブラジル人の話題を追った報道になってますー。
いやぁ、サンパウロでのワシントン、いろいろ苦労があったんですよ。
だから、なんか、感無量なんです…。