サウバドールで会える人
サウバドールで有名なのは、ビーチと、教会と、旧市街。
特に、この「ペロリーニョ」地区を中心とした旧市街は、昔は治安が悪いので有名だったのですが、市や市民の努力で、観光地としてよみがえり、今ではとても賑わっています。
こんなふうに、風情のある石畳をそぞろ歩くと、これまた風情ある、いろんな人たちに出会えます。
まずは、民族衣装に身を包んだ「バイアーナ」と呼ばれる女性たち。
このスカートのふんわーりした衣装は、若い女性だけでなく、丸々したおばちゃんや、ばあちゃんも、とってもかわいく着こなしています。
空港でこの街に到着する旅行者を歓待し、街角で看板娘を務め、イベントに花を添え…と、どこでも大活躍です。
かわいいですよね。
それから、街全体が独特の雰囲気があるこの街では、露店も独特の味わいがあります。
路上で椅子に腰掛けると、ドレッドヘアを作ってくれる女性たちがいます。
若いママのこのお店は、3人の子供達が、看板娘。
Tシャツ屋さんも、なんかイケてますよね。
カポエイラという、武術を模した伝統のダンスと音楽があるんですが、街のそこかしこで、人々がそのカポエイラをしています。
でも、好きで集まってやってる人たちと、観光客を目当てにやってるグループを、見極めないと大変です。
わーっカポエイラだっ、と思って写真やビデオに撮ると、スタタタッとやってきて、お金を要求されます。
私らは、撮ってないのに、カポエイラのメンバーがスタタタッとやってきて、「撮っていいよ。それで、ちょびっとお金、協力しなよ。」
でも、その金額が、最初は当然のように、バカ高くて。
ヴェントゥーラは
「俺らは観光客じゃない、サウバドールのいいところを紹介して、観光客を呼ぶ役目を果たすのに、その観光客を目当てにしてる君らが、さらに俺らにお金を要求するのかっ」
と、一喝。
でも、
「だって、僕ら、それで食べてるんだし…」
と、相手がすっかりモジモジ君になったところで、
「じゃあ、1分だけ撮ってあげる。ビール代くらい払ってあげるから、実演しなさい。」
と、応じて、ビール代程度、払いました。
そのバランス、外国人には難しいですよねぇ。
市場に行くと、カポエイラの楽器を売ってる店もたくさんあります。
お店の人も、カポエイラをやってるので、ムキムキマンです。
いろんな人に出会うサウバドール。
もちろん、
シブいタクシー運転手、ルイスに会えるかもしれません。
そして、仲良くなると、ルイスなりには精一杯、おどけた表情を、見せてくれるかもしれません。
決めてしまう、大事な存在ですよね。
良い人にいっぱい出会いながら、旅をしたいものですー。
入ってる、大学書林の「ポルトガル語小辞典」ですー。