モスクワのガウーショ
ダニエウ・カルバーリョっていう選手がいるんですが、ご存じですか?
ドゥンガがセレソンの監督になった初試合で、ゴールを決めた選手。
CSKAモスクワでプレーしてるんです。
で、モスクワの自宅を訪ねたんですね。
その時、ダニエウ本人はもちろんのこと、一緒に住んでるダニエウ父に、もーのすごくお世話になって。
まず、私らが泊ってたホテルは、モスクワ市内。
ダニエウんちは、郊外のCSKA本拠地の近く。
なんか、車だと渋滞具合によっては、1時間、2時間とかかるらしい。
そんな遠くまで、タクシーなんて高くて乗れない!
と思って、地下鉄で最寄りの駅まで行く方法を、電話で聞いてたら、じゃーん、と登場したのが、ダニエウ父。
その道のりを、車で、ホテルまで迎えに来てくれました!
で、家で出迎えてくれたダニエウ、「晩ごはん、食べてくよね?」
わーい、ありがとうって言いながら、インタビューや、もろもろの撮影。
撮影が終わった時に、いそいそと晩ごはんの支度を始めていたのも、じゃーん、ダニエウ父でした。
ヒオグランデドスウ州出身の人のことを「ガウーショ」って言うんですが、ダニエウ家はガウーショ。
で、晩ごはんは
ガウーショ流の、シュハスコでした!
ダニエウんちにも、お手伝いさんがいて、料理を作ってる。
ダニエウの奥さんもいる。
でも、シュハスコだけは、父でないと、ダメらしい。
父本人も「モスクワ市内にも、ブラジル風のシュハスカリーア、あるんだけど、味がねぇ。俺が焼く方が、全然ウマイから!」
私が日本から、リオに唯一持っていく食料品は、水出し緑茶と水出し麦茶。
ダニエウんちでも、欠かせないのが、これ。
帽子かぶってる人は、一緒に住んでる、ダニエウの幼馴染。
手に持ってるのは
ガウーショに欠かせないお茶「シマホン」なんです。
この、突き刺さってるストローみたいので、チューチュー吸うんですが、ダニエウももちろん、毎日チューチュー飲んでるそうな。
ちなみに、味は抹茶みたいな感じ。
お茶っぱに、熱いお湯を注いで飲むから、知らずにチューーー!と勢い良く吸い過ぎると、口の中をやけどします(笑)
私もチューチュー、よばれました。
こうして、異国ロシアでも、適度にガウーショの習慣を楽しんでいる、ダニエウ家なのでした。
夜遅くまでシュハスコを食べて、ブラジル産のビール飲んで、上機嫌になったあとは、またまたダニエウ父に、ホテルまで送ってもらいました。
その翌日から、2日間、CSKAに通ったのですが、地下鉄での行き方を教えてくれたのも、父。
おまけに、2日間とも、朝、その教えてくれた地下鉄の最寄りの駅まで、迎えに来てくれて、CSKAまで連れてってくれたのでした。
ダニエウ父のサポートがなかったら、日々の取材はどれだけ大変だったか!
ちなみに、取材の後、最寄りの駅まで送ってくれたのは、ジーコ兄のエドゥー。
感謝、感謝ばっかりの日々でしたー。
最後に、久々の赤ちゃんシリーズ
ダニエウそっくりの、息子ジョアン・パウロ、1歳3か月。
ダニエウと奥さん、父、幼馴染、お手伝いさんに囲まれて、愛情たっぷりに育ってる、しあわせそうなぷくぷくした表情が、とーっても印象的でした。
まだいってないんですよね。
応援してるんですけど。
浦島にならないようにしなきゃ。
たまに日本の人に「それもう、古いですよ。」と言われる私…。