動物を撮る!その1
南アフリカのコンフェデ会場の1つ、プレトリアには、郊外にたくさんのサファリがあるんです。
市街地から車で20~30分で行ける、気軽なサファリがたくさんあって、これは皆さん、おすすめですよ!
セレソンの選手達も行ったんです。
そりゃあもう、大喜びでした。
だって、たくさんのライオンが
こんなふうに、放牧(?)されてるんです。
お食事タイムには、たくさんのライオンが集まってきて、トラックから投げ与えられるお肉を、がぶがぶ食べてる。
「ライオンパーク」という自然公園の中。
いわば動物園であり、野生、とは違うんだろうけど、野生の雰囲気丸出しで、がぶがぶ。
こういう風景を、ライオンパークのトラックの荷台から眺めることもできるし、自分の車で、勝手に回ることもできるんです。
私は、ヴェントゥーラと、ブラジルの新聞社の記者さんとカメラマンの、4人で自分達の車で回りました。
映像と写真のカメラマンがいる車。
「窓は絶対に開けないように」
という注意書きもそっちのけで、やっぱり大ハリキリで、窓全開にして、撮影開始!
でも、
お肉を木陰に持っていって、う~っとり、食べてる人もいれば、
やっぱり、野生の血が騒ぐのか、お肉をめぐって、ガルガルガルー!と吠えながら、ケンカを始める人達もいる。
車が来てても関係なしに、ケンカしたり、吠えたりするわけです。
車の窓を開けちゃいけないっていうのも、よくわかる。
そんな時、窓全開で撮影していたヴェントゥーラが、突然、超・超・大慌てで叫びました。
「窓閉めて、窓閉めて、清美!窓閉めて!閉めて!!!!」
でも、その時はライオン、近くにいなかったんですよね。
私、ポカーンとしながらも、窓閉めました。
運転席と助手席にいた新聞社コンビも、あまりのヴェントゥーラの慌てように、ポカーンと振り向く。
ヴぇントゥーラ、ハッと、我に帰りました。
「あれ?いや、ほら、ライオンが、肉、食ってたんだよ。俺、撮ってたらさ、そのライオンが、すくっとこっち見て、こっちに向かって、急に走り出したんだよ…」
でも、ヴェントゥーラはその時、グイーーーンと、ズームでよってたんですね。
だから、実物のライオンは、ずーっと遠くにいたのに、ヴェントゥーラにとっては、ライオンはすぐ目の前。
てなわけで、その後はコンフェデの期間中、新聞社コンビに言われっぱなしでした。
「ヴェントゥーラは、南極まで何度も行ったし、軍隊のパラシュート隊だったし、水中撮影もやったし、ポロロッカ(アマゾン川の大波)も撮ったのに、すーごい遠くからライオンがこっち見ただけで、”窓閉めて、窓閉めて、清美!”。もう、ヴェントゥーラの冒険談は、信用できないなぁー」
大笑いでした。
ヴェントゥーラの気持ちも、分からないじゃないけど、あの慌てぶりったら(笑)
その話には尾ひれがついて、
「それで清美がさぁ、ヴェントゥーラに”落ちつけ、コノヤロー”って、一喝したんだよ」
「エベレスト登頂後の雪崩より、ライオンが怖かったらしいよ」
いや、私、一喝もしてないし、ヴェントゥーラ、エベレストも行ってないんだけど、長旅の報道陣に、いいネタにされてました。
「サファリ」としては小規模かもしれないけど、絶対お勧めの観光ポイント。
サファリのお話は、もう1回、続きますー。
言われました。
あ、その人はサンパウロの人で、リオの私は、からかわれただけなんですけどね(笑)