1月6日(土)は「エピファニア」という「公現際」の日で祝日でした。魔女が箒に乗ってやってきて、いい子にはお菓子やプレゼントが枕元に置かれているのですが、悪い子には炭が。この時期、パスティッチェリアでは、本物の炭のような黒いお菓子が売られていて、食べると口のなかが色素で黒くなるのですが、シャリシャリして意外と美味しいので、この時期イタリアにいらっしゃったら、ぜひ、お試し下さい。

 

さて、私はこの日、ピエモンテ州の友人ロベルトのところに遊びに行くことにしました。お昼をいっしょに食べよう、と言うことなので、私はワインやパネットーネ、稲荷を持参。午前中に到着したら、弟のジャンフランコが、薪で暖を取るストーブstufa(ストゥファ)で料理中でした。長時間の煮込み料理には最適。下の写真は、ジャンフランコのブドウ畑。剪定も始まりました。

今年、ロベルトが飼ったドイツ生まれの子犬。名前は「Bosco(ボスコ)」、「森」という意味です。かわいい! しかし、人に慣れるにはまだ時間がかかるとのこと。みんなに名前を呼ばれて逃げるボスコ。

まだ6カ月ぐらいのテリアです。隠れるわりには好奇心旺盛。

ジャンフランコは、得意のセージとローズマリーのFrittata(フリッタータ)をすでに仕上げていました。

薪を使うストーブでじっくり豚肉の塊を鋳物鍋で煮込み中。この料理は、初めに、タマネギ、セロリ、ニンジンをみじん切りにして炒め、豚肉の塊(部位は「コッパ」)を焼き、塩、胡椒、ローリエの葉とともに赤ワインを加えて約2時間フタをしてゆっくり煮込みます。最後に香りづけにローズマリーをひと枝追加。隣の鍋は付け合わせにするクラウティ。ライカは毛が焦げるというのに、頭を突っ込んでストーブの下で寝ています。

家じゅうにいい香りが漂います。

まず、鍋にみじん切りにしたタマネギ一個を炒め、キャベツを千切りにして発酵した「クラウティ」を500gを加えます。さらに、野菜のブロード1/2L、ローリエの葉2枚を加えて約30分ことこと煮ます。さらにラードを加えて約30分煮込んで出来上がり。

プリモは、友人シャルロッテがドイツに戻る前につくっておいてくれたキジのラグー。フレッシュ・タリアテッレと和えます。びっくりしたのは、パスタを茹ででいたので鍋を覗いたら、お湯が紫色・・・!? ジャンフランコは「赤ワインだよ」と、涼しい顔で普通のことのように答えていました。お湯に赤ワインを入れてパスタを茹でるのは、初めて見ました。びっくり!

キジは生まれて初めて食べましたが、臭みもなく、うま味が出ていて最高でした! お肉も柔らかくてほろほろ。豚肉のセコンドもあるというのに、うっかりお代わりしをしてしまいました・・・(汗)。今度、シャルロッテがイタリアに来たら、レシピを聞こうと思います。パスタもワインで煮ると味わい深くなりますね。最後にソースで煮込んだときのようになり、ラグーと合わせたとき、すでに一体感があります。味のついたパスタとラグーが相乗効果となって、よりテイスティ! イタリア語では、「gustoso(グストーゾ)」と言います。

お見事! お好みで、パルミジャーノチーズをかけて頂きます。ワイン色のヴァイオレット・パスタですね💕

おつまみをいろいろ食べていた時に出てきたワインがなかなかよかったので写真を撮りました。珍しい名前の土着品種です。「Carica l’asino(カリカ・ラジノ)」。ほのぼのとするエチケット。ロバがワインを運んでいる絵ですが、そのブドウの名前も、まさに「ロバの背に積んだ荷物」という意味。

ピエモンテ州に昔からある品種で、Alto Monferrato(アルト・モンフェッラート)の畑は急斜面なので、ブドウの運搬にロバを使用していたことから、この名がついたとか。リグーリア州のPigato(ピガート)種やVermentino(ヴェルメンティーノ)種の親戚だそう。なるほど、少しキャラは似ていますね。フレッシュでハーブ香があり、飲みやすいワインなので、アペにぴったり。右はエノロゴの友人が持ってきてくれたボトル、Nebbiolo(ネッビオーロ)種とBarbera(バルベラ)種の掛け合わせでできた品種、Albarossa(アルバ・ロッサ)種です。

今回も学んだことがたくさんありました! さすが、師匠ロベルト。お友達に感謝。Salute!(サルーテ!)乾杯!キラキラシャンパン赤ワインキラキラ

                                                                                       

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