末石直也(2015)「計量経済学-ミクロデータ分析へのいざない」 (日本評論社)を読み始めました。
不動産の価格分析について勉強する過程で、同時方程式の識別問題について理解したいとの思いで手にとった本ですが、どうやら私の選択に誤りはなかったようです。ただ、いかんせんちょっと難しい。
そこで、山本拓(1995)「計量経済学」(新世社)から出直すことにしました(と言っても、この本もこれまで前半部分しか読んでなかったですけど・・・)。
ちなみにこの本は昨年(2022年)に第2版が出ていますが、私は買い替えの予定はありません。
統計学の基本的なところ(推定・検定あたりまで)をそれなりに押さえられたと思ったら、次に計量経済学の本を読んでみるというのも良い選択ではないかと思います。
山本本の前半部分の数式を地道に追う作業をすると、回帰分析に関する理解が深まります。というか、そもそもこの作業をしないと深く理解できないのではないかとも思います。ただ、普通の(まともな)人はこれがなかなかできない。
難しいことが思うように理解できない理由として、もちろん内容が難しいからということもありますが、それ以前に、内容を丹念に読んで書いて理解するということがなかなかできない。
この本は、寝っ転がって読んでも、それなりに理解できるところはできると思いますが、やはり机に座って、丹念に式展開を追うという作業をすることによって理解が深まると思います。
以前、山本本の前半部分をサブノート化して私のホームページ(「不動産鑑定と統計学」)に公開していますが、今読み返してみると誤植もあることに気づいたので、この機会にまとめ直してみようかとも思っています。
また、せっかく計量経済学の勉強を始めたので、その成果として何か書けることがあればこのブログに書いていこうかとも思っています。