1980年の香港映画。
僧たちが厳しい修行に取り組んでいるシーンから話が始まります。
深夜の警察署。牢の窓に何者かが現れ、罪人 谷峰さんに牢の鍵を投げ渡します。谷峰さんと一緒の牢にいた若者たちが一緒に脱獄しようと騒ぎ出します。谷峰さんは見張りの警察官を倒すと、その若者たちも殺します。
谷峰さんは林の中に逃げ込みます。そこでマスク男と遭います。谷峰さんは7年前、ある男性と手を組んで金を盗みました。が、署長の關海山さんに捕まり、相棒の男性も殺されてしまいました。顔を隠した男性は相棒の弟。彼は關海山さんに復讐し、行方知れずの金を手に入れようと考えていました。そのために谷峰さんを脱獄させたのです。谷峰さんは彼に協力すると言って、彼の素顔を見せてもらいます。
男性が去った後、悪そうな顔をする谷峰さん何かやりそうだな。
關海山さんは元部下の唐炎燦さんから谷峰さん失踪の話を聞きます。
さて、劉家勇さんが寝台で悪夢にうなされています。そこに師父 江正さんがやってきて、彼を叩き起こします。修行する身でありながら、寝坊して、修行もしない適当な若者でした。先輩の僧たちは呆れています。
劉家勇さんは自分の知らない事情で寺に拘束されている状態に限界が来ているようです。彼が投げやりな生活態度を続けるのもそれが原因でした。
さて、売春宿で下男として働いている梁小熊さん。劉家勇さんと仲良し。劉家勇さんが李文泰さんを連れて店に来ます。李文泰さんは女性たちがいっぱいいるので大喜び。彼のポケットからお金を盗む劉家勇さん。それを止めさせようとする梁小熊さん。2人が揉めているのを見た経営者は劉家勇さんを叩いて、追い出します。過去にもいろいろトラブルを起こしているようです。
劉家勇さんは耐え切れず、寺から出ることにします。
夜、谷峰さんと息子の關聰さんを男性2人が尾行していました。マスク男は男性2人を使って、谷峰さんの動向を見張らせていたのでした。金の在りかを早く知りたいようです。
江正さんが夜を徹して祈りを捧げた直後、劉家勇さんが下手くそな置き手紙を置いて、出ていったことを知ります。いつ戻って来るのか?いや、戻らないのでは?僧たちは彼のことはどうでもいいのではと言いますが、江正さんは彼を心配します。劉家勇さんは關海山さんの息子で、彼を守るために江正さんに預けているようです。
江正さんは村人に頼まれ、除霊に行きます。気持ち悪い男性にストーカー的なことをされた女性。男性は他の人から厳しく彼女から離れるように言われます。失望した彼は自殺し、彼女に憑りついたのです。江正さんは弟子2人と共に除霊をします。亡くなってもしつこく執着する男性から女性を救い出すことができました。
劉家勇さんは酒壺を抱えて、歩いている途中で江正さんを発見します。隠れます。江正さんは關海山さんと話し合いをしていました。
劉家勇さんが行方不明になったことを知らせに来たのです。いなくなるし、寺でも悪いことばかりをしていると知り、關海山さんは激怒。恐怖を感じた劉家勇さんは逃げます。
江正さんは劉家勇さんがかわいそうな立場にいることを理解しているので、絶対に下げるようなことを言いません。
彼らは谷峰さんが脱獄したこと、そして、彼を応援している組織があることも心配していました。
劉家勇さんはまた売春宿へ行き、窓から侵入。男性客の服からお金を取ろうとします。が、男性客は娼婦と揉め始めます。彼は経営者や従業員を部屋に入れて、文句を言い始めます。行き場がなくなった劉家勇さんは寝台の下に隠れます。
梁小熊さんは何でもあなたの言うことを聞くと言って、娼婦を解放させ、自分が対応します。なんとこの男性、梁小熊さんとも致したいと言い出し、梁小熊さんは慌てます
体格のいい男性なので、梁小熊さんも必死。殴ります。しかし、負けそう。劉家勇さんが止めに入ります。激しいバトルが繰り広げられます。
物音に驚いた経営者。男性客が2人にやられているのを見て、びっくり。他の従業員が止めに入ります。2人は逃げ出します。
深夜、酒が無くなった關海山さんは酒を買いに壺を抱えて外に出ます。玄関に壺が。劉家勇さんからのプレゼントでした。嬉しそうな關海山さん。
仕事を失ってしまった梁小熊さん。くっついてきた劉家勇さんに1晩だけ泊めてやるから出ていくように言います。考えがある劉家勇さんは「俺がお前の世話をしてやる。」と言います。大丈夫か?
彼が考えたのは、金持ちの用心棒になることでした。梁小熊さんが強盗役になり金持ちを脅します。劉家勇さんが登場して、かっこよく倒して気に入ってもらうという筋書きでした。
助けてもらったと思った金持ちは大感謝。彼は銀行を経営しており、劉家勇さんを警備として雇います。梁小熊さんは兄弟設定で、一緒に来てもいいということにしてもらいました。こっそり大喜びの2人。
劉家勇さんは一緒に暮らせない關海山さんのために酒を持って行くことが楽しみでした。(關海山さんが絡むシーンになると、大人っぽい髪型になる劉家勇さん。)しかし、關海山さんは劉家勇さんが畑の手伝いをしようとすると、厳しい態度で接します。
關海山さんは劉家勇さんがさっぱりがんばっていないことを指摘し、帰って来るなと追い帰します。
その後の悲しそうな顔・・・。關海山さんは一緒に暮らせないことに罪悪感を感じつつも敵が多い自分と関わらせたくなくて、そして、自分で自分を守れるようになってほしくて、厳しく接しているのでした。
凹んでいると唐炎燦さんが声をかけてきます。關海山さんは気を取り直して、彼を酒を飲みます。
実はマスク男は唐炎燦さんでした。彼は谷峰さんに關海山さんの息子の存在を知らせます。
村の小さな飲食店にケチをつけ、店を壊したチンピラ5人。調子に乗っていると、マスクをした關聰さんが彼らを襲います。適当にボコると短剣に手紙を添えて、逃げます。手紙に寺を襲ったら、お金をやると書いてあり、チンピラ5人はそれに乗ります。
しかし、そんなに簡単ではありません。僧たちにやられ、彼らは負けてしまいます。
谷峰さんが1人でいると、關聰さんがやってきます。谷峰さんも唐炎燦さんを警戒していました。關聰さんに様子を見るように命じます。谷峰さんは事件の関係者を全て殺して、金を独り占めするつもりです。
谷峰さんは關海山さんを殺そうと気合いを入れていました。彼の家に行きます。關海山さんは彼が来るのを予想していました。7年ぶりの対面。怖い雰囲気が漂います。
戦いが始まります。しかし、關海山さんは谷峰さんよりご高齢。負けてしまいます。
悪霊に憑りつかれた女性が入浴をした後、濡れた服を着たまま家を出てしまいます。唐炎燦さんが彼女を保護し、家族に引き渡します。家族は彼女がもっとおかしくなっていることに困っていました。唐炎燦さんは寺に除霊を頼むことを引き受けます。唐炎燦さんの部下が寺に依頼をしに行きます。
江正さんが弟子を連れ、除霊を始めますが、なんか様子がおかしい。なんと唐炎燦さんが白塗りで長髪のかつらを被って、彼らを襲ってきたのです。女性の除霊を利用したのでした。しかし、江正さんたちを倒すことはできず、退散します。
唐炎燦さんは思うように計画が進まず、イライラ。怒りを手下2人にぶつけます。もう少しで兄の復讐が終わり、金が手に入ると信じ、がんばります。
よく分かりませんが、廃屋で1人で食事をしている劉家勇さん。(警備の仕事はどうなった?梁小熊さんは?)彼は谷峰さんが唐炎燦さんの手下2人を殺すのを目撃してしまいます。さっき殺さなかったのに。
行き場を失った劉家勇さんは寺に戻ってきます。江正さんは彼に關海山さんが危険な立場にいることを知らせます。劉家勇さんは大急ぎでかけつけますが・・・。既に遅かった。彼は關海山さんの墓を立て、復讐を誓います。と、側に谷峰さんが。
谷峰さんとのバトルが始まります。いい感じで戦ったところで唐炎燦さんを発見。彼と2人で戦おうとします。が、唐炎燦さんは谷峰さんの方へ。
劉家勇さんは彼の裏切りを知ります。ですが、唐炎燦さんはベルト状に巻き付けていた剣を取り出すといきなり谷峰さんに斬りかかります。
谷峰さんは金の延棒を持っていれば、彼の優位に立てると思って油断していましたが、唐炎燦さんはもう金の延棒の場所を知っていました。谷峰さんを生かしておく理由はありません。冷酷な表情で彼を殺してしまいます。
怖いものなしの唐炎燦さんに対して、怒りに燃えた劉家勇さんは勇気をもって彼に向かっていきます。
激しい戦いの末、劉家勇さんは唐炎燦さんを倒します。きりっとした表情でその場を立ち去ります。終わり。
劉家勇さんと梁小熊さんコンビはかわいい・・・そうか、こういう組み合わせもあったのか。
脇役に谷峰さん、關海山さん、唐炎燦さん。豪華。
しかし、しかし!!話がめちゃくちゃで面白くなかったです。設定、よかったのに・・・
途中で都合がつかなくなっちゃったのかな?劉家勇さんの髪型がはっきり変わるし、梁小熊さんが途中で出なくなるし。警備の話はどうなったの?ほんと残念
梁小熊さんと2人でかわいくラスボスを倒してほしかったです。