1972年の香港映画。
顧文宗さんが下男と一緒に夜道を歩いていると、詹森さん&手下(徐蝦さん、陳全さんたち)に絡まれます。下男は逃げ出し、娘の汪萍さんと弟子の羅烈さんを呼びに行きます。2人が駆け付けたところで、詹森さんは逃げます。顧文宗さんは腕に切り傷だけで済みました。
その後、羅烈さんの弟弟子が顧文宗さん宅に遊びに来ます。会食後、羅烈さんは久しぶりに彼と手合わせをします。弟弟子は別な師匠の元で3年間修行をしており、羅烈さんと互角の戦いを見せます。それを見た顧文宗さんは羅烈さんも修行した方がよいと考えます。
顧文宗さんは羅烈さんにとって親同然の存在でした。羅烈さんは汪萍さんと結婚し、師匠である顧文宗さんと一緒に道場を経営できればそれでいいと思っていました。
しかし、老いを感じていた顧文宗さんは才能豊かな羅烈さんをこのままここに置いてはいけないと思ったのです。
強くなって国術大会に出て、優勝すれば武林盟主にもなれます。それは悪党たちを抑制する効果もあります。
顧文宗さんのもっと広いスパンで人生を考えてほしいという言葉に羅烈さんは気づきを得て、修行を決心します。優勝後に汪萍さんと結婚すると心に誓い・・・。
髙橋鎮。佟林さんが手下を連れて、街中を歩き回っています。徐發さんがいます。好き放題して、人々を困らせています。
力自慢の男性役に楊斯さん。観衆の中に李超さん。隣で見ていた徐蝦さんが挑戦します。金琪珠さんが様子を見ています。徐蝦さんは楊斯さんにぶん投げられて、退出。次に金琪珠さんが挑戦。楊斯さんをボコボコにして、賞金100元をゲットして帰ろうとします。
そこに佟林さんが登場。金琪珠さんに戦いを仕掛けようとします。緊迫したムードを壊したのは父の田豐さん。無益なことをするなと佟林さんを𠮟り付けます。
田豐さんは金琪珠さんをもてなし、自分の家で過ごすよう勧めます。実は田豐さんは武林盟主を狙っていました。ライバルにスパイも送っているようです。
詹森さん&手下は街で歌っている王金鳳さんに目を付け、絡みます。「百勝武館」の息子のために無理やり連れて帰ろうとします。
逃げた王金鳳さんが入った飲食店には羅烈さんがいました。詹森さんは羅烈さんが嫌いなので、絡みに行きます。手下役として後ろに黃培基さんが立っています。そして、劉家榮さんも確認できます。羅烈さんは詹森さんも手下も難なくやっつけて、店を出ます。
行き先が同じだと知った王金鳳さんは彼を自分の馬車に乗せて一緒に移動します。王金鳳さん、羅烈さんに一目惚れかな
目的地に着いた羅烈さんは「尚武闘術館」を訪問します。師匠の房勉さんは弟子の南宮勳さんと戦わせます。試合を見る弟子の1人として任世官さんが。
南宮勳さんにこてんぱんにやられた羅烈さん。台所で働くことからスタートせよとツトムに言われます。少しは自信があった羅烈さんは悔しそう。でも、挫けずに仕事に励み、修行も勉強もがんばります。1年後、その姿が認められ、修行に参加することを許されます。
羅烈さんの近くに黃哈さんがいます。
「天香樓」で詹森さんは羅烈さんがツトムの武舘で修行していることを佟林さんにタレこみます。そこに南宮勳さんの酒を買いに来た羅烈さんがやってきます。金琪珠さんは羅烈さんを侮辱します。彼はぐっと堪えて、立ち去ります。その様子を南宮勳さんの弟弟子が見ていました。
誰も彼もが武林盟主の座を狙っています。南宮勳さんはツトムのためにも何とかしたいと考えていました。彼と弟弟子は羅烈さんが煽られても我慢したので、臆病者と判断していました。
そこに金琪珠さんが登場。看板をぶち壊して、煽ってきます。南宮勳さんも弟弟子もやられてしまいます。ツトム、登場。金琪珠さんは彼に3日以内に保定府から出ていくよう脅します。
きっぱりと断るツトム。金琪珠さんが襲いかかってきますが、キレのある技でやり返します。が、金琪珠さんは卑怯な頭突きをツトムに食らわせ、立ち去ります。
羅烈さんは前日にやり返さなかったことを南宮勳さんに言われ、ぬぬぬと思います。怒りが収まらない羅烈さんは1人で彼らのいる店へ向かい、頭突きで金琪珠さんを倒します。ここに手下役として袁振洋さんと徐發さんを確認できます。これを目撃していたのは料理人。大喜びでツトムに報告します。
ツトムは彼の勝手な行動に怒りますが、その一方で何でもかんでも目上の人に言われた通りに行動するのではなく、自分で考えて筋を通した羅烈さんに感動します。そして、彼に秘技が書かれた「鐵掌秘笈」を渡します。こっそりその様子を覗き見る詹森さん。
約束はこの技を個人的な問題を解決するために使ってはならないということ。羅烈さんは約束を守ると誓います。
田豐さんは詹森さんからの情報を知って、焦ります。日本から武士を3人呼ぶことに。
羅烈さんは砂と砂利の中間みたいなものを熱々にして、手で混ぜていました。熱そう~自分よりずっと格下だったはずの羅烈さんが秘技をマスターしようとしているのを知り、面白くない南宮勳さん。絡んできます。殴られ、蹴られても何もしない羅烈さん。南宮勳さんは自分の醜さに気づき、立ち去ります。遠くで見ていたツトムは切なそう。
さて、顧文宗さんと汪萍さんに羅烈さんからの手紙が届きます。彼のがんばりが書かれていて、2人は大喜び!!
田豐さんは3人の武士 趙雄さんと染野行雄さんとあと1人に「尚武闘術館」を潰してほしいと依頼します。まずは弟弟子から。そして、彼の遺体を道場に投げ込んで、脅しをかけます。
「天香樓」に王金鳳さんが。彼女はここを中心にいろいろな土地を回っているようです。南宮勳さんは彼女のことが好きでしたが、彼女の口から羅烈さんの名前が出てきたので、怒ってしまいます。どいつもこいつもみんな羅烈さんが好きなのかよ!!
イライラしているところを佟林さんたちに見られ、落ち着かない様子。佟林さんは彼をやっつけようとしますが、南宮勳さんは自ら田豐さん側に着くと宣言。裏切ってしまいます。この話し合いの場の後ろに手下役として王青さんがいます。
羅烈さんは偽の手紙で呼び出され、鐵掌を使えないレベルまで手をやられてしまいます。序盤で攻撃をする手下の3人目が袁信義さん。槍を投げてきますが、羅烈さんに投げ返されて、即お亡くなりになります。
倒れていたところを王金鳳さんが発見。手当てをしてもらいます。失意のどん底にいる羅烈さんを彼女は励まします。
ツトムは大会直前に姿を消してしまった羅烈さんを心配します。南宮勳さんは自分が再び武館のトップになれると思い、ほくそ笑みます。羅烈さんの弟弟子がおかしいと気づきます。
南宮勳さんは薬を買う王金鳳さんと遭遇。彼女の慌てた様子を見て、羅烈さんが匿われていると判断。しつこく絡みます。遠くから様子を見ていた弟弟子が生卵を彼にぶつけます。その隙に王金鳳さんは逃げます。後を尾ける弟弟子。
王金鳳さんは羅烈さんに武林界に戻ってほしくありませんでした。2人で幸せに暮らせたらと思っていました。王金鳳さんが薬を作りに席を外している間に弟弟子が汪萍さんの手紙を盛ってやってきます。
いろんな面で顧文宗さん&汪萍さんを裏切っていると感じる羅烈さんは苦悩します。弟弟子に励まされ、彼は王金鳳さんに申し訳ないと思いつつも部屋を後にします。尽くしても応えてもらえない王金鳳さんがかわいそう・・・。