「通天老虎」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1980年の香港映画。

 

骨董店に任世官さんがいます。「通勝鏢局」の總鏢頭 卡薩伐さんが訪ねてきます。任世官さんは購入した貴重品を自宅に届けてほしいと依頼します。

 

17日間の仕事に対して、高額な報酬が提示されます。成功すれば2倍になると知り、卡薩伐さんの顔が引き締まります。

 

トルコが皇太后へ贈ったとされるすばらしい翡翠馬でした。皇太后は姪の姫にそれを譲り渡し、その後、宦官の手に渡ったとのこと。店主が非常に貴重な品であると熱く語ります。

 

張り切る卡薩伐さん。自らその翡翠馬のケースに封をし、小脇に抱えて帰ります。

 

客棧では怯えながら過ごしていました。疲れてきて、寝そうになります。お金を稼ぐのも楽じゃない!がんばるしかない。

 

無事に任世官さん宅に到着。任務が完了したと思ってほっとしていると、任世官さんが驚きの声を発します。箱の封を切ると中身は空だったのです。

 

任世官さんは卡薩伐さんを責め立てます。ショックで卡薩伐さんは気を失ってしまいます。

 

そして、弁償するために所有していた田畑を任世官さんに譲る羽目になってしまいます。呆然とした状態で店主に言われるがまま書類にサインをします。それでも足りないと怒る任世官さん。

 

さて、茶館。孟元文さんは賭けを行っています。彼の弟?従兄弟? 程小東さんがいかさまをします。孟元文さんが有利に。そこに茶館の所有者である従姉妹がやってきます。逃げようとしますが、見つかります。そして、いかさまで儲けたお金を引っ張り出し、床に撒きます。孟元文さんはずっといかさまばかりやっているようです。

 

反省の色がない孟元文さんにキレ、彼がいかさまを行っていたテーブルの仕掛けを周囲の人たちに暴露します。大騒ぎに。程小東さんは彼を懲らしめるふりをして、逃がしてくれます。

 

その後、従姉妹の部屋を程小東さんが訪ねます。孟元文さんがどこかへ消えて2週間。従姉妹はまだ怒っていましたが、心配していました。仕方なく許します。

 

孟元文さんはまた茶館に来ていました。懲りずにまた賭けをして儲けようとしていると、ヤケ酒をしている卡薩伐さんを発見します。

 

孟元文さんは彼に興味をもち、接触を図ります。卡薩伐さんが落ち込んでいる理由を知ります。

 

周りの客は卡薩伐さんをおかしい人だと思っているので、からかいます。その1人が元武さん。キレた卡薩伐さんは暴れまくります。孟元文さんも程小東さんも巻き込まれます。ここでの卡薩伐さんがかなりすごいです。ハイパーキックに対応する孟元文さんもすごい。

 

少し冷静さを取り戻した卡薩伐さんに孟元文さんは声をかけ、2階でこの謎を解こうと提案します。

 

孟元文さんに「馬鹿だね。騙されたんだよ。」と言われ、激昂。でも、いかさまエキスパートの孟元文さんにはその手口がわかったのです。

 

説明を聞いて、反論できなくなる卡薩伐さん。それと同時に自分の財産を取り上げた任世官さんへの怒りがこみ上げてきます。2階でまた暴れます。錯乱状態の彼を見て、孟元文さんは怖がります。

 

従姉妹が来ていました。店内ではまだ卡薩伐さんがヤバい状態。彼を助けたいと従姉妹に話をします。お金目当てだろうと、従姉妹にバレてましたけど。

 

従姉妹は孟元文さんのことが好きでした。プロポーズをしてくれるのかと期待していたら、借金の申し出だったので、怒り出します。お金を貸してくれますが、利率がとんでもないので、急いで返さないといけません。

 

そんなこんなで彼の大きな挑戦は始まりました。それらしい恰好をして、任世官さんがいた骨董店へ向かいます。

 

骨董店の入口で遺体を発見。(「龍虎門」などで出てきた場所です。)ビビりますが、ここで引き返せば何も得られないと判断。2人はおっかなびっくり建物の奥へ入っていきます。奥にも遺体が複数。

 

勇気を出して、更に奥に進んでいくと、高雄さん、黃薇薇さんたちが言い争いをしていました。店主は怯えています。

 

孟元文さんたちは任世官さんを倒しに来たから、手伝いたいと申し出ます。が、高雄さんにお子様は帰るようにと言われます。

 

彼らは皆、任世官さんと関わりをもち、裏切られた経験がありました。黃薇薇さんは父の復讐をするためにいました。任世官さんを倒す方法について、高雄さんと意見が割れ、バトルになります。黃薇薇さん、かっこえぇ~。他の2人も仲間割れ。

 

逃げようとする店主を連れ、孟元文さんたちは逃亡します。

 

店主から事情を聴きます。やはり翡翠馬を抜き取ったようです。が、任世官さんは彼に十分な報酬を払っていたため、それ以上は口を割ろうとしません。

 

もっとお金を出さないと話さないとごねる店主。農夫が通りかかった後、急に苦しみ出す店主。農夫は殺し屋でした。背中に短刀を刺され、店主は亡くなります。

 

任世官さんは報告に来た殺し屋にお金を渡すふりをして、彼も殺します。

 

孟元文さんたちは手掛かりがつかめず途方に暮れていると、お酒を飲んでいる身なりの貧しい老人 李超俊さんを発見します。彼を騙して、酒壺と肉を奪います。最低な2人だな・・・。

 

が、すぐに取り返されます。李超俊さんは身軽で強い老人。若い2人は翻弄されます。老人の名前は蘇。あれ?蘇乞兒?と思った2人は店から酒壺を盗み、それを持って弟子入り志願をします。

 

李超俊さんに断られます。なので、酒壺を壊します。お酒大好き李超俊さんは慌てます。弟子にすることに。

 

しかし、酒壺1つにつき、技を半分教えるという厳しい条件でした。彼らの酒壺を盗みは続きそう。

 

それぞれよくわからない修行をしている2人。「文句があるなら、止めていいよ。」と李超俊さんは飄々としています。ここまでがんばったのに止めるのは悔しい。ねばります。

 

2人の技を組み合わせれば、1つの強力な技になることを知ります。酒壺に水が入っていたことで教えるのを拒否する李超俊さん。2人は彼を蹴飛ばして、立ち去ります。

 

2人は賭け事を路上で始めます。程小東さんがサクラ。2人の客を集めることに成功。2人が賭けに夢中になっている隙に程小東さんがサイコロを入れ替えるといういかさまをし続けて、少しずつ自分たちが儲けるようにしていきます。

 

従姉妹が登場!またいかさましているのか~ムキー全てをバラし、トラブルになります。客2人と棒で戦うことに。程小東さんの棍術が光っていました。かっこいい!客の1人が途中から梁子熊さんになっていました。この辺のアクション、難しかったのかな。

 

自分たちが悪いのに客をやっつけているので、従姉妹が孟元文さんを成敗。程小東さんが「利子をつけて早くお金を返済をしたかったから。」と言い訳をすると、「そんな汚いお金で返済しないで!」と激怒。

 

2人が立ち去った後、程小東さんは客が残していった小銭入れから手紙を発見します。任世官さんの動向がわかる内容でした。

 

卡薩伐さんは相変わらず精神的に不安定なまま、茶館に滞在していました。(また)元武さんと岑潛波さんが彼を探しにやってきます。「狂っているふりをするな。」と言われ、激怒。ハイパーキックが炸裂します。常に翡翠馬が入っていた箱を抱えているところに卡薩伐さんの闇を感じます。ここで劉晃世さんを発見。茶館に来ていた孟元文さんは卡薩伐さんの強さに感動。

 

程小東さんが先ほどの手紙を持ってやってきます、孟元文さんは任世官さんの顔を知らないので、卡薩伐さんを連れて、任世官さんが隠れている遊郭へ行こうとします。が、かなりイッてしまっている卡薩伐さんは話が通じない状態。蹴られます。總鏢頭と呼ぶと大人しくなりました。笑

 

遊郭へ~。いきなり大声を出して、周囲の人をビビらせる卡薩伐さん。怖っ・・・。任世官さんは卡薩伐さんを見つけてびっくり。しかし、卡薩伐さんは情緒不安定で、彼を認識することができないでいました。孟元文さんたちは任世官さんの顔を知らないので、目の前に彼がいても何もできません。残念。

 

任世官さんは高額の報酬を出して3人の殺し屋を雇い、3人の暗殺を命じます。

 

とりあえず、卡薩伐さんを部屋に入れ、2人は任世官さん探しをします。が、部屋を覗くのを楽しんでますね。孟元文さんは超ベテラン娼婦に部屋に引きずり込まれます。

 

1人になった卡薩伐さんを殺し屋が狙います。孟元文さんの様子を見て笑っていた程小東さんも別な殺し屋に捕まり、卡薩伐さんの部屋に連れ込まれます。が、殺し屋同士が勘違いをして、お互いを殺してしまいます。3人目の殺し屋が様子を見にやってきます。

 

娼婦たちから逃れた孟元文さんが彼に狙われます。卡薩伐さんの部屋に逃げ込みます。部屋はカオスになっていました。3人目と卡薩伐さんが戦います。孟元文さんは倒された3人目を脅し、どんな命令が下されているのかを聞き出します。

 

しかし、なかなか情報もお金も手に入りません。がっかり。

 

任世官さんは失敗が続き、苛立っていました。その場に黃薇薇さんが。任世官さんは彼女が自分を殺そうと思っているとは思っていないようです。任世官さんは黒骷髏こと高雄さんに3人の暗殺を任せようか考えます。

 

3人は茶館にいました。警戒しています。疲れてきた程小東さんと疲れを知らない孟元文さん。そして、別世界にいる卡薩伐さん。

 

高雄さんが来店。お金の取り分で文句を言いに来た仲間を倒します。「我明白了。」しか言わない卡薩伐さんを変な人だと思って、無視して茶館を去ります。

 

黃薇薇さんは高雄さんを任世官さんのところへ連れていきます。高雄さんは任世官さんを襲いますが、任世官さんは彼を倒します。黃薇薇さんは任世官さんに従うふりをしていましたが、全てを見抜かれており、倒されます。

 

決戦に応じなければ、従姉妹の茶館を焼くという任世官さんからの脅しが届きます。動揺する従姉妹。世話になりまくりなので、彼らは絶対に勝つからと宣言して飛び出します。

 

「茶館はいい。死なないでほしい。」祈る従姉妹。優しい人です。

 

任世官さんの手下の1人、動きがいいなと思ったら、梁小熊さんでした。孟元文さんと程小東さんは苦戦しますが、手下2人を倒します。時々、卡薩伐さんが暴れ出すというおまけ付き。

 

2人で任世官さんに襲いかかりますが、苦戦します。卡薩伐さんが作動。孟元文さんは彼に任せることが一番だと判断し、手を引きます。しかし、卡薩伐さんは孟元文さんたちをも攻撃してくるときがあるので、油断なりませんガーン

 

任世官さんに孟元文さんと程小東さんの必殺技が繰り出されます。そこに卡薩伐さんの強烈キックが入り、任世官さんはKO!

 

任世官さんからお金を取り出し、大喜びの2人。従姉妹は「お金を持ち主に返したら?」、「精神が不安定な卡薩伐さんはどうするの?」と尋ねますが、豪勢に暮らすことしか考えない2人。

 

従姉妹がお金を取り上げた直後、李超俊さんが来店。いきなりお金を燃やしてしまいます。大騒ぎする2人に対して、従姉妹が命令すると卡薩伐さんのスーパーキックが入ります。

 

この暮らしが一番いいんじゃないでしょうか。終わり。

 

2つのVer.を観ましたが、片方は展開が前後していたので、びっくりしました。やっぱり両方確認する方が安心ですね。

 

それぞれの俳優さんがかっこよく見えるアクションシーンがあり、とても楽しめました。みんな、かっこよかった~にっこり

 

ラストバトルは孟元文さんと程小東さんだけでも十分映えるものでしたが、そこに卡薩伐さんが加わり、めちゃ豪華でした。3人に対応できる任世官さんもステキでした目がハート

 

卡薩伐さんは変顔炸裂するし、キック炸裂するし・・・キラキラ髪の毛さらさらだし、歯並びきれいだし、そっち方面でも美しくて、羨ましいな~と思ってしまいました。

 

アクションが芸術的。オススメします!!