「一網打盡」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1973年の香港映画。武術指導は劉家榮さんと陳全さん。

 

「周家橋」の横で孫嵐さんが酒を飲んでいます。農夫たちが橋を渡ろうとすると、この橋は自分の家族が昔造った橋だから、通行料を払うようにと迫ってきます。

 

手下たちもいるので怖い。農夫たちは諦めてお金を払って、通ることにします。直後、李錦坤さんがやってきます。

 

目力が強い彼は手下を威嚇して、通過しようとします。キレる孫嵐さん。彼を止めようとします。

 

後ろから南宮勳さんと火星さんがやってきます。

 

李錦坤さんは孫嵐さんと手下たちをあっという間にやっつけます。逃げ帰る孫嵐さんたち。それを見て、愉快そうな表情を浮かべる南宮勲さん。

 

橋での争いを見て、立ち去った女性は李錦坤さんの母に出来事を知らせます。GFもその話を聞いて、がっかりします。

 

母はショックを受けていました。李錦坤さんは争いをいつも起こしているようです。でも、今回のは仕方がないですよね~。

 

トラブルを起こさないという約束を破った李錦坤さんを叱る母。李錦坤さん、凹みます。母は父が同じような行動をして、亡くなったことがトラウマになっているようです。跪いて謝る李錦坤さん。

 

しばらくして南宮勲さんが李錦坤さん宅を訪ねてきます。李錦坤さんが不在だったので、GFが探しに行こうとしたとき、孫嵐さんが楊斯さんを連れてやってきました。

 

母が丁寧に対応しますが、孫嵐さんは母をビンタし、家の前を荒らします。南宮勲さんが止めに入り、楊斯さんと戦います。南宮勲さんと火星さんはがんばりますが、劣勢になります。GFがこっそり李錦坤さんを探し出し、戻ってくるように言います。

 

李錦坤さんが加わって、南宮勲さんたちは勢いを取り戻します。孫嵐さんは楊斯さんが負けたのを見て、ヘコヘコし出します。

 

母は優しい人なので、これ以上は放っておきなさいと李錦坤さんに言います。李錦坤さんも南宮勲さんももっとがっつりやっつけたいと思いましたが、母が言うので、彼らを解放することにします。

 

お互いを気に入った2人は義兄弟の契りを交わします。

 

南宮勲さんは自分の家に李錦坤さんと母を招き、もてなします。そして、家をプレゼントします。慎ましく暮らしていたあの家は孫嵐さんたちによって、荒らされました。なので、南宮勲さんのありがたい申し出を李錦坤さんは受けます。母は立派な家に戸惑います。

 

南宮勲さんと火星さんは李錦坤さんには伝えていないことがあり、彼に話をしようか悩んでいました。そこに李錦坤さんがやってきます。

 

李錦坤さんは母が立派な家に住めることに戸惑っており、何か心配事があれば言ってほしいということを伝えます。南宮勲さんはどきっとしつつ、何も心配なことはないから大丈夫と言って、李錦坤さんを安心させます。

 

大切な李錦坤さん親子に余計な心配をかけたくないと思ったからでした。南宮勲さんは考えた末、自宅に一旦戻ることにします。そして、自分の自宅に来てほしいと李錦坤さんに話をして、船に乗って去ります。

 

寂しそうに見送る李錦坤さん。GFとの仲も順調で、2人は結婚の約束をします。

 

さて、南宮勲さんの自宅にガラの悪そうな黃培基さん&染野行雄さん一行がやってきます。手下には劉家榮さん、李超さん、徐發さん、黃哈さんがいます。南宮勲さんの弟が対応します。護衛が任世官さんと馮克安。

 

態度の悪さに怒った任世官さんと馮克安さんですが、黃培基さんにやっつけられてしまいます。弟もボコボコに。直後に南宮勲さんがやってきます。

 

南宮勲さんの抱えていたトラブルとはこれだったようです。しかし、元は黃培基さんたちが悪いようです。黃培基さん&染野行雄さんたちに攻撃される南宮勲さん。火星さんが弟を室内に連れ戻している間に南宮勲さんは殺されてしまいました。

 

葬式に李錦坤さんがやってきます。遺影を見て、激昂炎火星さんは復讐しに行こうとする李錦坤さんにすがりついて、危険だから行かないように懇願します。弟に時間をかけて、復讐をしようと言われ、李錦坤さんは耐えることにします。

 

そして、火星さんと共に賭博場へ向かいます。火星さんは彼らに顔が知られているので、外で待つことに。1人で中に入ります。

 

豆を使った賭け事でいかさまをしているのを李錦坤さんは目撃。客は騙されたまま。

 

この賭博場、どの賭け事でもいかさまをしていました。いかさまを発見した客は暴れ出します。

 

ここは染野行雄さんが経営している賭博場でした。トラブルを聞きつけ、やってきます。客は染野行雄さんに撲殺されます。李錦坤さんはその様子を冷静に見ていました。

 

韓國材さんが阿片館から追い出されていました。李錦坤さんがやってきます。黃培基さんと李超さん&徐蝦さんの言い争いを聞き、様子を見に行きます。取引のことで揉めていました。黃培基さんの方が強く、2人はボコられて逃げます。任世官さんが黃培基さんの手下役で復活していました。

 

今度は遊郭「萬花院」へ。泣いている娼婦がいました。BFらしき男性が彼女に会いに来ます。李錦坤さんはちょうど偵察に訪れていました。BFと友人が娼婦を連れて逃げようとすると、護衛の陳全さんたちが彼らを止めます。

 

友人は恋人たちを逃がすと1人で戦います。しかし、経営者 劉大川さんに撲殺されます。李錦坤さんは怒りを抑え、その様子を見ていました。

 

3つの経営者は兄弟。彼らを分断して倒すのがベストな方法。しかし、それができるのか。弟は親戚に助けを求めます。

 

親戚の金持ち老人 姜南さんは賭博場を訪問し、染野行雄さんにおいしい話をもちかけます。2人だけの話ということにし、黃培基さんたちが関係しないようにします。

 

それを他の2人にもします。欲にまみれた3人は自分だけリッチになろうとします。

 

染野行雄さんのところに黃培基さん、劉大川さんが訪ねてきます。染野行雄さんは別な街に引っ越して、同じ商売をしようと提案。先に2人を行かせ、自分だけ残ろうとします。しかし、3人とも同じ考えなので、話が進みません。

 

李錦坤さんは弟に待っているよう告げると、火星さんを伴って去ります。既に怖い顔が一層怖いムキー気合いが入っています。

 

まずは阿片舘へ。アヘンを吸っている韓國材さんを追い出して、騒動を起こし、黃培基さんを引っ張り出します。護衛を倒した後、彼と戦います。従業員の女性が危険を感じて、劉大川さんと染野行雄さんに知らせますが、黃培基さんなら大丈夫と真剣に受け取ってもらえませんでした。

 

怒りに燃える李錦坤さんは強い。黃培基さんを倒すとすぐに遊郭へ。従業員に「女性が目的ではなく、劉大川さんを殺しに来た。」と言って、ビビらせます。

 

護衛が出てきて、上から劉大川さんが見ています。李錦坤さんは護衛を速攻で倒し、劉大川さんと戦います。遊郭の従業員は危険を感じ、阿片舘に行きます。たくさんの遺体を発見。大急ぎで染野行雄さんのところに行きます。

 

が、今回も染野行雄さんは手伝いを拒否します。実はこの機会を利用して、1人だけいい思いをしようと考えていました。

 

劉大川さんはやっつけられ、室内にある井戸に落とされます。

 

最後はいよいよ染野行雄さん。賑わっている賭博場に行くと、他の客の金をよけて、自分の大金を賭けます。いきなりの大勝負に客もびっくり!負けたら、自分が責任を追うと宣言し、ディーラーと1対1で勝負します。

 

豆を使った賭け。自分に数を数えさせるように言います。ディーラーは渋々応じます。数えていると、李錦坤さんの負けっぽい。そこで李錦坤さんは数える棒に仕組まれたいかさまを発動。棒の隙間から豆が1個出てきます。

 

李錦坤さんと客の勝ちになり、騒ぎが大きくなります。李錦坤さんはいかさまを続けて、賭博場に大損をさせます。

 

騒ぎを知った染野行雄さんが出てきます。彼と勝負。恐ろしい迫力で応じる染野行雄さんに動じない李錦坤さんは大金を堂々と賭けます。

 

いかさまを防ぐために客の煙管を使って、数を数える染野行雄さん。でも、別ないかさまをしてるっぽい。

 

李錦坤さんは負けになります。が、豆を押さえていた器の裏を返すと豆がくっつくように細工されてありました。これで李錦坤さんの勝ちです。キレて煙管を折る染野行雄さん。客はビビって逃げます。

 

護衛の馮克安さん、袁信義さん、袁振洋さんたちが出てきます。李錦坤さんは全員をやっつけます。激怒した染野行雄さんが近づいてきます。

 

彼らの激しい攻防が続きます。染野行雄さんが側にあった棒を使い出したので、李錦坤さんは上着を脱いで、腰に挟んでいたトンファーを取り出します。え!挟んでたの!?

 

そして、トンファーで攻撃を開始します。あまりの迫力に逃げ出す染野行雄さん。李錦坤さんは追います。

 

ある廃屋にたどり着きます。用心深く探していると、上から染野行雄さんが襲いかかってきます。が、恐ろしいまでの気迫に圧倒された染野行雄さんは彼に倒されます。観ているこちらがすっきりするくらいボッコボコにしていました。

 

最後、盛大な見送りを弟、火星さん、姜南さんから受けて、李錦坤さんは笑顔で船に乗って、故郷に帰っていきます。火星さんの笑顔がかわいい~ニコニコ終わり。


いかにも70年代な感じの映画でした。劉家榮さんがかなり出ていて、嬉しかったです。

 

トンファーってうまく使うと、攻めにも守りにも使えるのだなと知りました。

 

手下役に注目したい人たちがたくさんいて、楽しかったです。