「龍家將」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1976年の香港映画。

 

飛行機が到着し、飛行場から車が出発します。いいな~、この時代の香港に行ってみたい目がハート

 

大金持ちの石堅さん。今日は70歳の誕生日。誕生パーティーが行われています。母と長男の關山さんは接客に大忙し。次男の陳浩さんが金髪のGFを伴ってヨーロッパから帰国。彼は従姉妹?に拳銃をこっそり渡します。

 

地下室で自分の拳銃を撃って楽しんでいるのは四男の任世官さんとこれまた従兄弟?の王將さん。陳浩さんの到着を知って、上に戻ります。

 

男性2人(片方は黃培基さんです。)がプレゼントを持って、やってきます。面識のない人物の遣いを石堅さんの側近が対応します。優勝カップがプレゼントでした。

 

石堅さんはお祝いに来たご近所さん2人から土地をちょっと奪います。怖いので、2人は抵抗できず。彼らは部屋から出て行った直後、側近が優勝カップを運んできます。相手は三男の張力さんに仕事を邪魔してほしくないと石堅さんに頼んできたようです。

 

場面が変わって、ある会場。「震西武舘」に所属している張力さんがイライラしています。楊斯さんが山怪さんをボコボコにやっつけているからです。山怪さんは負け、ファイトマネーをもらって、退場です。

 

仕事に目途がついた石堅さん。孫娘に呼ばれ、下に降りていくと、多くの客にお祝いの言葉をかけられます。陳浩さんのGFを見て、嬉しくなさそうな様子。家族写真を撮ろうとします。長女は陳麗麗さん。が、張力さんがいないので、後にすることにします。

 

孫嵐さんが楊斯さんの強さをアピールし、後日予定している試合を宣伝しています。横で聞いていた張力さんはいきなり楊斯さんに挑戦すると言い出し、彼に近付いていきます。マスコミはびっくりです。

 

が、面白そうなので、みんな、様子を見ることに。楊斯さんの試合に資金を出したボスは石堅さんの誕生日に優勝カップを送った人物でした。

 

張力さん、がんばりますが、少しずつ劣勢に。そんなとき、石堅さんから教えられたデカい相手と戦うときのコツを思い出し、心臓の下部分を中心に攻撃することにします。そして、彼を倒してしまいます。後ろにいた手下の李超さんも呆然。

 

張力さんは優勝カップを手にすると、「賞金はいらない。楊斯さんに渡してくれ。」と言い、その場を立ち去ります。試合を計画していたボスは中止を宣言。集まった入場料も払い戻しをすることに。

 

そこに石堅さんの側近が登場。あなたの頼みを理解しました的なお返しをもってきたのですが遅かった・・・。全てを台無しにされたボスは怒って、出ていきます。

 

家族写真を撮るために再び集合。張力さんを待っています。王將さんは孫なのかな。石堅さんの親戚として、後ろに立っていました。石堅さんは陳浩さんのGFを家族写真から外します。

 

張力さんは背広に着替え、優勝カップを持って帰ってきます。張力さんは石堅さんにそれを誇らしげに見せます。石堅さんはボスとの取り引きを彼に壊されたことに怒り、優勝カップを叩きつけます。

 

石堅さんはかなりの大物なので、次から次へといろいろなことが起きます。

 

ボスは石堅さんを排除したいと考えていました。

 

石堅さんは誕生日なのに子どもや孫が自分のお金に頼っていたり、自分の理想通りに行動してくれなかったりで怒りをぶちまけます。陳浩さんとGFの結婚も反対します。陳浩さんはドラッグもやっているようで、母は彼を心配します。

 

陳浩さんは張力さんの車を借りて、GFのいるホテルへと帰ります。「震西武舘」と書かれた車に乗っていたため、ボスの手下たちに狙われます。徐蝦さんと元華さんが乗っている車両発見!

 

彼らに囲まれ、めちゃくちゃにされる陳浩さん。様子を見に来た黃培基さんが違う~!!と言ったので、みんなは逃げます。陳浩さん、大丈夫か?

 

翌朝、みんなで修行。誰よりも動きのいい石堅さん。任世官さん、二重跳びしてる。彼は功夫なんてダサいと語り、西洋風のトレーニングを続けます。石堅さんが説教しようとしたところで、陳浩さんが入院したという知らせが届きます。

 

張力さんと陳麗麗さんたちは大急ぎで病院へ向かいます。陳浩さんから襲われたときの様子を聞いて、自分絡みだと判断。張力さんは陳麗麗さんたちと共に病院を飛び出します。

 

入れ替わるように石堅さんが到着。陳浩さんを心配します。医師から陳浩さんがヤク中であることを告げられた母。海外の大学に通っていたときに覚えてしまったとのこと。薬物依存から脱出できるように医師に頼みます。

 

張力さんたちは仲間を連れて、男性宅へ押しかけます。部下が「ボスは不在だから、門の外で待ってろ。」と言うと、陳麗麗さんがキレ、暴れ出します。王將さんも暴れてる~。袁祥仁さんと徐蝦さんを発見することができました。

 

部下たちがやられたので黃培基さんと高雄さんが彼らと戦うことに。が、すぐにやられます。張力さんたちより怖いのは陳麗麗さん。すごい迫力で側近に迫っていきます。鞭を打って、立ち去ります。怖っ。

 

暗い雰囲気の夕食。石堅さんは陳浩さんが襲われたことに関して、「仕返しをしようと思うな。これで終わらせろ。」と言います。目を伏せる張力さんと陳麗麗さん。思い切りやっちまったけど、大丈夫なのでしょうか。

 

ボスはけがを負っている手下たちを見て、激怒。張力さんたちが強過ぎるので、日本人の武術家 鹿村泰祥さんと呼ぶことにします。

 

孫嵐さんは断薬中の陳浩さんに面会に行き、薬を提供します。禁断症状に苦しむ彼はそれを受け取ってしまいます。

 

石堅さんが庭で水やりをしていると、銃声が。地下室を下りていくと、任世官さんとGFがいました。自己防衛のために持っているという彼に石堅さんは功夫で十分じゃないかと言います。西洋かぶれの任世官さんは「「時代は変わったんだ。功夫は時代遅れだ。」と持論を展開します。石堅さんは怒り、拳銃を持って行ってしまいます。が、箱の下に1丁残っておりました。

 

賭博場。關山さんの息子はギャンブルにハマっていました。關山さんの妻からお金を盗んでギャンブルにつぎ込むレベルに達していました。

 

娘は夜な夜なクラブで遊びまくっていました。妻は子どもに甘く、全てを許していました。關山さんが困っている様子を見て、張力さんは娘を探しに行きます。

 

クラブでおっさんとイチャイチャしているところを見つけた張力さん、王將さん、陳麗麗さんは娘を連れ戻そうとしますが、おっさんは放そうとしません。おっさんの手下が元奎さんでした。

 

王將さんが元奎さんを殴ったことで争いに発展していきます。が、圧倒的に張力さんたちの方が強かった。お金を投げて、彼らは立ち去ります。

 

クラブの経営者の孫嵐さんは娘がしょっちゅう来ていることを知り、ボスに情報を流します。

 

關山さんは息子が妻からお金を盗んだところを取り押さえ、ビンタします。大騒ぎになっているところに石堅さんが駆けつけます。

 

石堅さんは彼らの抱えている問題を知り、3人に厳しい言葉を投げつけます。關山さんは弱い。妻はだらしない。息子は甘い。息子を地下に閉じ込めるように命じます。

 

石堅さんは退院してもホテル暮らしの陳浩さんを心配し、GFと結婚してもいいという伝言を關山さんに頼みます。陳浩さんは薬欲しさに回復していないのに退院していました。吸うのではなく、注射するレベルにまで達していました。しばらくして、正気に戻った彼はGFが殺されているのを発見します。

 

面会に来た石堅さん。陳浩さんは薬を打って、GFを殺したということで捕まっていました。GF殺しは孫嵐さんが仕組んだのではないかと思います。

 

陳浩さんはGF殺しはしていないと訴えますが、隠れてずっと薬を使っていたので、石堅さんは信じることができませんでした。家名を傷つけたことに怒り狂う石堅さん。

 

陳浩さんは「海外へ留学した際、お金だけ送ってきて、1度も手紙をくれなかった。本当に自分を愛していたのか。」と石堅さんに怒りをぶつけます。父が偉大過ぎて、プレッシャーに潰されてしまったのかもしれません。

 

石堅さんは陳浩さんが無実ならば、背後にどういう企みがあるのかを考えることにします。家族が集合して、話し合います。

 

やっぱりボスが絡んでいると考えた石堅さんは様子を見るようにと家族に行ったのですが・・・。孫嵐さんが店から出てくるのを監視していた王將さんは彼を尾行します。そして、ホテル前で女性といちゃついている彼を斧で襲い、殺してしまいます。

 

一緒にいた女性の話からボスは孫嵐さん殺しは石堅さんファミリーの仕業だと判断。鹿村泰祥さんの到着を待つことにします。

 

今度は關山さんの娘が行方不明に。石堅さんに知らせない方がいいと判断し、關山さんたち自身で捜索することにします。しかし、手掛かりを見つけることすらできません。

 

ある夜、家の前に箱が投げられます。使用人たちが運び入れ、關山さんが開けると、中から娘が出てきます。耳なし芳一みたいに全身に「生李應」と書かれていました。激怒した關山さんはボス宅に向かいます。

 

手下たちを棒で倒しますが、鹿村泰祥さんにやっつけられてしまいます。話を聞いた石堅さんは瀕死状態の關山さんを見て、衝撃を受けます。彼に添えてあった手紙は挑戦状でした。

 

みんなは戦う気でしたが、石堅さんは法に委ねるとして、この挑戦に乗らないと宣言します。

 

張力さんと王將さんは我慢できず、こっそり家を出て、鹿村泰祥さんの待つ道場へ向かいます。それを知った石堅さんは追います。

 

道場にバイクごと入ってくる2人。笑

 

張力さんと鹿村泰祥さんは戦います。左足を攻撃された張力さん。ツラそう。執拗に狙ってくる鹿村泰祥さん。激しい戦いが続きます。

 

思いっきりキックされ、転がっているところに石堅さんが登場します。苛立って暴れようとする家族を止める石堅さん。張力さんと病院に運ぶよう指示した後、側近と使用人に帰るように命じます。

 

石堅さんは1人で鹿村泰祥さんに近付いていきます。見守る任世官さんたち。そして、戦い始めます。石堅さんって本当にすごい。毎日、きちっと体を鍛えていたんだというのがよくわかる動き。陳樓さんがちらっと映っていました。

 

石堅さんの足元がふらついてきているのを見て、足を攻撃します。殴られるシーンも投げられるシーンも自分で演じる石堅さん。63歳とは思えない滑らかな動き。

 

任世官さんたちは石堅さんを心配しますが、彼は挫けずに戦い続けます。思い切り攻撃してきたところをマットで防御。マットに両腕が貫通してしまった鹿村泰祥さんは任世官さんに攻撃されます。残り6分は任世官さんの出番です。

 

任世官さんは鹿村泰祥さんの鋭い指先で脇腹を攻撃されますが、防弾チョッキっぽいのを着ていたため、平気でした。爪が剥がれて苦しむ鹿村泰祥さんを任世官さんは容赦なく攻撃します。この辺りで鹿村泰祥さんの右目が本当に腫れています。

 

ボスは陳樓さんに拳銃で任世官さんを倒すように命じます。それに気づいた王將さんは間に入り、額に弾を受けて亡くなります。任世官さんも拳銃を取り出して、陳樓さんを撃ちます。

 

石堅さんが止めるのも聞かず、怒りスイッチが入った任世官さんはボスも射殺します。

 

石堅さんは任世官さんから拳銃を取り上げ、殴ろうとしますが、暴力の連鎖に気づき、手を下ろします。そして、任世官さんを抱いて、涙します。側には拳銃が落ちていました。終わり。

 

「THE GODFATHER」の香港版って感じでしょうか。石堅さんはTHE GODFATHER感がありました。でも、主になる人が場面によって入れ替わるので、散漫な印象を受けました。石堅さんと張力さんだけにしたら、よかったかもしれません。任世官さんも王將さんも魅力的だったけどね。

 

徐發さんは発見できませんでしたが、それ以外の気になる俳優さんたちは発見できたので、よしとします。暗闇で戦うのは本当に止めてほしい・・・。