1973年の香港映画。成龍さん主演・・・ではないです
王青さんが主人公という珍しい映画です。袁祥仁さんが武術指導をしています。
1937年。日本が中国を攻めていた時代、愛国者たちが日本軍に抵抗した話です。
京劇の舞台裏。舞台が始まる直前で王青さんがメイクをしています。成龍さんもそわそわ。そこに日本軍の兵隊 袁祥仁さん、袁信義さん、馮克安さんが乗り込んできます。いきなり豪華。興行を禁じている劇(愛国心を描いた作品。)を行おうとしていたことを非難する袁祥仁さん。出てきた団長を殴ります。王青さんと成龍さんは頭にきて、日本軍に反抗します。全員をボコボコに・・・。これは大変危険な行為![]()
指名手配犯になってしまいました。検問が行われ、罪なき人々が酷い目に遭っていました。ここでまたノブさんが。嫌な感じで女性の身体検査をしようとしているところに王青さんが割って入り、兵士をパンチします。成龍さんもサポートし、検問所を壊して、みんなで逃げます。
成龍さんは日本軍に抵抗する気持ちをもちつつも、家族に会えなくなってしまったことを悲しんでいました。王青さんに励まされます。
人力車を引いている郝履仁さんが咳をして、座り込んでいるのを助けます。孫娘の元秋さんも駆けつけます。体調が悪そうなので、王青さんたちは彼を家まで送っていくことに。
元秋さんが家に滞在するよう勧めてくれたので、その言葉に甘えることにします。仲間は別なところに隠れていました。
日本の司令官役は監督の朱牧さん。彼に取り入る街の実力者 姜南さん。朱牧さんは戦うのに便利なこの街に居座り、潤沢なお金や土地も奪おうとしていました。取り立てを姜南さんにさせます。脅し役に空手の得意な兵士2名を彼に付き添わせます。(朱牧さんは姜南さんを監視する目的もあったようです。)
兵士たちは制服を脱ぎ、中国人と同じ格好をします。朱牧さんは姜南さんからもらった剣になるステッキを持たせます。
夜、彼らの歓迎会が行われます。王青さんはその歓迎会に参加予定のホステスを人力車に乗せていましたが、あまりにも態度が悪かったので、彼女を人力車から落とします。
郝履仁さんの家は長屋になっていて、複数の家族が暮らしていました。みんな、日本軍を恐れてこっそり暮らしていました。
王青さんは郝履仁さんの人力車を借りて、商売をし、売り上げを彼に渡していました。そして、同居している李泰文さんの子どもたちに小遣いをあげます。
先ほどのホステスの話をして、みんなで笑っていると、それは危険だと注意する男性が。日本軍は強いし、しつこいから余計なトラブルを起こさない方がいいと助言します。
王青さんと成龍さんはとにかくイライラして、何かしてやりたいと思っていたので、助言を深刻に受け止めませんでした。男性は教師でした。日本軍の学校への介入が酷くなっていたので、他の人たちより脅威を感じていたのです。
元秋さんは王青さんに好意を抱いているようです。悪い気はしない王青さん。
ホステスは酒の席で王青さんの人力車に酷い目に遭わされた話をします。日本兵はその話をとても気にします。
翌日、郝履仁さんの住まいに袁日初さんたちが乗り込んできて、郝履仁さんを殴ります。昨晩の王青さんのやったことが郝履仁さんがやったことだと誤解されていました。有り金も取られます。同居している人たちは彼を助けようとしますが、敵いません。買い物から戻ってきた王青さんと成龍さんが戻ってきて、助けてくれます。
袁日初さんは角刈りの日本兵に報告します。角刈りはキレます。仲間と打ち合わせに出かけた王青さん。郝履仁さんを診てくれた医者を送りに行った成龍さん。彼らがいないときに角刈りと手下たちがまたやってきます。対応した先生が殴られます。
元秋さんはこっそり王青さんを探しに出ます。郝履仁さんはまた殴る蹴るの暴行を受け、亡くなります。
先生もボコボコにされます。成龍さんが戻ってきて、助けに入ります。が、角刈りは強く、やられてしまいます。先生の奥さんに手出しをしようとする角刈り。奥さんは抵抗して、裁ばさみで刺されてしまいます。
元秋さんの知らせを聞いて、王青さんは家に戻ります。郝履仁さんと先生と奥さんの遺体が・・・。元秋さんが止めるのも聞かず、外へ飛び出していきます。
残りの家族は連れ去られ、成龍さんは拷問されていました。子どもも縛り上げられそうになった瞬間、王青さんがやってきて、みんなを助けてくれます。王青さんと角刈りの戦いになります。角刈りは途中で姿をくらまします。
リアルかくれんぼ。ドキドキする展開が続きます。王青さんの方が優勢だったのですが、剣が仕込まれた杖で襲われ、足首を刺されます。李泰文さんと成龍さんに助けられます。
朱牧さんは王青さんと仲間たちの写真を提示し、姜南さんと日本兵に彼らを捕まえるよう命じます。
王青さんはけがの手当てを受けていました。そして、みんなで新しい隠れ家に移動します。
姜南さんは日本兵に振り回されていました。同胞の中国人を逮捕するということに戸惑っていました。もう1人の日本兵が彼らを探し回ります。自分の立場も危なくなってきた姜南さん。褒賞金付きの手配書を貼り出します。
王青さん、ようやくちょっとだけ復活します。元秋さんがずっと看病してくれていました。仲間たちが集まります。自分たちが狙われていると知り、ショックを受けます。
王青さんは天涯孤独の身。自分のことよりも他人のことばかり心配します。逃げる手配をしてくれる男性がお金をもっと要求してきたという話を聞いて、母の形見を成龍さんに渡し、お金代わりにするように言います。
成龍さんと元秋さんは男性の元を訪ね、みんなが集めてきたお金と王青さんの形見をに渡し、それで納得してもらいます。安心して帰る成龍さんたち。明日の5時に出発です。が、この男性、信用できない感じ。
暗闇で捜索する若者4人。袁日初さんがまたいた。隠れ家に戻る途中の成龍さんたちを襲います。成龍さんはボコボコにされ、元秋さんは誘拐されます。
やはり逃げる手配をしてくれる男性は日本兵に情報を漏らしていました。本拠地に連れてこられた元秋さんは男性の裏切りを知ります。日本兵の部屋に入れられます。
仲間は彼らの帰りが遅いのを心配していました。傷だらけの成龍さんが戻ってきます。彼は明日5時に集まることを知らせると息絶えます。
王青さんは「自分が5時にいなかったら、待たずに出発するように。」と話すと、外出します。
元秋さんは日本兵に襲われます。そして、今度は姜南さんに襲われそうになります。
王青さんは本拠地にやってきます。あ、袁祥仁さん、ノブさん、任世官さんがいる。姜南さんは彼女を人質にして、王青さんを捕まえようとします。元秋さんを助けようとしますが、結果的に姜南さんは元秋さんを刺し殺してしまいます。秒で姜南さんを倒す王青さん。
元秋さんは王青さんに「行ってはいけない。」と言葉を遺して、亡くなります。
姜南さんから情報を絞り出すと、息の根を止め、大急ぎで待ち合わせの場所へ。日本兵は陰から様子を見ていました。
5時に集まっていた仲間は角刈りたちに囲まれ、女性も子どもも全て殺されます。裏切者の男性も角刈りに始末されます。容赦ない姿を見て、ドン引く手下の王將さん。
キレた王青さんが逆光で登場。そして、暴れます。角刈りを倒した直後、背後からキックされます。
ラスボスの日本兵です。どちらも強いし、しぶとい。最終的に池での戦いになります。と、思ったら、今度は崖!!日本兵の目を潰し、崖に近付いたところをキックして落として、倒します。終わり。
問題は山積したまんま・・・
朱牧さんとかまた新しい日本兵を送り出してきそう。
救いのない話でした
キャストが豪華なので、そっちに集中して楽しむとよいかと思われます。
