「旋風十八騎」 | kiyokiyo world Ⅱ

kiyokiyo world Ⅱ

昔の功夫映画ばかりです。

1977年の台湾映画。

 

馬を走らせる一行が馬

 

場面が変わります。夜、店じまいをした質屋の老人が中に戻るといつの間にか謎の客が。品物を持っていたので、査定をしてあげることにします。

 

品物は客の男性の家宝で大変立派なものでした。小さい紙の刀「紙刀」も出てきました。買い取ってほしい、いや、あまりにも高価だと話しているシーンで終わります。

 

顔を隠した男性が羅烈さん、鄭富雄さん、柯佑民さんとの会合に臨みます。彼らは「雙龍鏢局」を狙おうとしており、男性を誘っていました。男性は「旋風十八騎」のリーダー。金持ちからのみお金を奪い、貧しい人たちにあげるという鼠小僧みたいなことをしていました。誘いを断ると、羅烈さんの手下に襲われます。彼らの攻撃をかわして、リーダーはいなくなります。

 

「雙龍鏢局」は魯平さんを頭にして、出発します。途中で隠れていた盗賊に襲われます。魯平さんも含めて、全員を殺します。首謀者の羅烈さんが手下に箱を開けさせると、中は全て石でした。魯平さんも偽者だったようです。

 

本物の魯平さんは・・・。別ルートを地味な恰好で移動していました。怪しい人物が立っていたので、警戒して近づきます。既に亡くなっていました。彼が持っていた手紙は「旋風十八騎」のリーダーからの警告文でした。金持ちからお金を取るから覚悟しておけという感じかな。

 

原森さんのところで魯平さんたちが夕食をごちそうになります。そこで「旋風十八騎」のリーダーと原森さんが友達であると知り、「雙龍鏢局」のメンバーは「え?」という態度になります。

 

原森さんの村はかつて飢饉が起きたときにリーダーが支援物資を送ってくれたそうです。娘の嘉凌さんもリーダーを信頼していました。

 

一晩、魯平さんたちは原森さん宅で過ごしますが、何か起きそうな予感です。

 

荷物の見張りをしている部下にお茶を渡すふりをしながら、部下から手紙を受け取る嘉凌さん。六哥と呼ばれていました。「雙龍鏢局」に入り込み、スパイしているようです。

 

原森さんは聞江龍さんが変装していた仮の姿でした。

 

魯平さんは無事に街に着き、客棧に入ります。黃香蓮さんが訪ねてきます。魯平さんの部下の手紙を受け取った父から送り出されてきたとのことです。魯平さんたちの助けになろうとする黃香蓮さん。


黃香蓮さんは魯平さんたちが中身を知らぬまま、荷物を運んでいることに疑問を感じ、中身を見たいと言い出します。依頼品を見た瞬間に黃香蓮さんが盗むかもしれません。部下が彼女の要求を突っぱねます。

 

部下は黃香蓮さんが男装した女性だと見抜き、「旋風十八騎」のメンバーではないかと疑います。彼女は腰に原森さんと同じ、扇形の飾りをつけていました。これも聞江龍さんの変装でした。

 

彼は「旋風十八騎」の三哥でした。魯平さんたちが役人たちのために仕事をしているのを非難します。帰ろうとする聞江龍さんを複数の部下が囲み、襲います。

 

聞江龍さんは消え、今度は羅烈さんたちが襲ってきます。魯平さんたちが苦戦していると聞江龍さんが戻ってきて、トミオたちを倒してくれます。聞江龍さんはトミオに改めて戦おうと言って、立ち去ります。

 

「雙龍鏢局」が隠していた宝を嘉凌さんと六哥が取り出します。そして、嘉凌さんと四哥の李文泰さんが運び出します。それを二哥の邵羅輝さんが受け取ります。そして、主要なメンバーは変装を解いて、川を渡って、本拠地へ向かいます。

 

割とわかりやすいところに本拠地があり、王道さんと子どもたちが嘉凌さんたちを迎えてくれます。王道さんがリーダーでした。

 

箱を開けると中から飛び出てきたのは范丹鳳さんでした。(「神劍無敵」のころに比べると幼い~。)「旋風羽十八騎」に会うためにずっと箱に隠れていたそうです。王道さんはなぜ会いたかったのか、理由を尋ねます。

 

范丹鳳さんは助けてほしいと言い、小箱を差し出します。嘉凌さんが用心のために取り上げて、チェックします。そこには冒頭の質屋で出てきた「紙刀」が入っていました。

 

師父 易原さんはある夜、王道さんにそっくりの恰好をした男性に襲われ、殺されました。易原さんの遺体に刺さっていたそうです。

 

「紙刀」は王道さんの正義の証でもありました。王道さんが達人の易原さんにそのようなことをするはずがありません。

 

嘉凌さんは王道さんを疑っているのかと范丹鳳さんにキレ気味で尋ねます。王道さんは自分たちの名を騙った自分を探したいと考えます。

 

易原さんが所持していた骨董品を狙っていたのか。范丹鳳さんは易原さんが3年ごとの秋に絵を購入していたことを思い出します。そのために2ヶ月留守にしていたそうです。

 

王道さんと聞江龍さんは「蘭州」で3年ごとに行われている骨董市に何かヒントがあるのではないかと推理。早速、向かいます。骨董品の仲買人でる男性を疑っていましたが、亡くなったことを知り、驚く一行。情報を得るために自宅に行きます。

 

常楓さん(誰かが変装したという設定らしい。)が古い友人のふりをして、妻から話を聞き出します。医師から葬儀を急いだ方がいいと言われ、既に済ませてしまったそうです。横にいた王道さんはその話を真剣な顔で聞いていました。

 

常楓さん、范丹鳳さん、六哥が仏壇の前で紙を燃やしていると、妻が食事を持ってきます。

 

麺を食べた瞬間、吐き出す常楓さん。なんと麺にゴキブリが入っていました。妻は謝罪し、料理人の劉立祖さんを連れてきます。彼の料理が原因で男性も死んだのかもしれないと妻は怒り、彼を警察に突き出すように使用人に命令します。

 

常楓さんはこれを制し、六哥に筆を持ってくるように言います。

 

手紙を見て、怯える劉立祖さんと妻。彼らの元へ王道さんが訪ねてきます。恐れる2人ガーン実は劉立祖さんは料理人ではなく、仲買人でした。数ヶ月前に「八鯉圖」の購入に関わったことから、トラブルに巻き込まれ、恐怖のあまり自分の死を偽装したというのです。易原さんもその絵を手に入れようと必死で、とんでもない金額を提示してきたそうです。

 

覗き見ていた使用人は王道さんの紙でできたペラペラの剣に襲われます。この使用人、怪しい。

 

劉立祖さんから絵に関係した人物名のリストをゲットした王道さんたちは分散して調査を開始することに。「八鯉圖」は「疾風十八騎」が所持しているようです。

 

劉立祖さんと棋象をしていた王道さんは不審者がいるという使用人から報告を受け、様子を見に行きます。その隙に劉立祖さんは使用人によって暗殺されてしまいます。

 

陰のボスに報告した使用人はがんばり過ぎだとして、口封じされてしまいます。

 

聞江龍さんが陰のボスを発見し、戦いを仕掛けますが、いずれまたと言われ、逃げられてしまいます。

 

王道さんは所持していた「八鯉圖」を確認。しかし、そこに鯉の絵は描かれてありませんでした。鯉の絵ははがれる仕組みになっており、そこに武術の秘密が隠されているようです。

 

嘉凌さんは殺された1人の家を尋ねます。彼は1ヶ月前に麻疹で亡くなったそうです。六哥が訪れた牧場では全ての人が亡くなっていました。共通して出てきたのは「同仁堂」の医師の名前。

 

嘉凌さん、范丹鳳さん、仮病の李泰文さんが「同仁堂」へ行きます。娘が出てきて、医師も何ヶ月も前から体調が悪いから、診察できないと断られます。嘉凌さんが「1ヶ月前に医師を見かけたけど?」と言うと、娘は怒った様子で扉を閉めます。何かありそうです。    

 

陳慧樓さんと孫娘が嘉凌さんたちを見張っています。騙し合いが続くのかな。

 

仲間が本拠地に戻り、「八鯉圖」に関係ありそうなブレスレット型の武器を持ってきます。彼らは「八鯉圖」が指南書ではないかと考えます。早く取り返したいところです。再び、「同仁堂」へ向かいます。

 

医師の陳星さんが横になっていると髭の男性が陳星さんのことを刺客から守ろうとしてくれていました。

 

聞江龍さんが娘に陳星さんの居場所を無理やり聞き出し、王道さんと2人で会いに行きます。

 

横になっている医者の脈を診ていた聞江龍さんは偽者だと見抜きます。が、陳慧樓さんは聞江龍さんを背後から押さえます。

 

お互いを罠にかけたつもりのようですが、罠をかけることができたのはどちらかな。しばらく激しい戦いが続きます。王道さんが孫娘をホールドしたので、陳慧樓さんは大人しくなります。

 

王道さんは「紙刀」を身を守るために使うだけで、殺人はしない主義でした。何だかよくわかりませんが、魯平さんたちとバトルになります。

 

陳星と魯平さんたちは何か繋がりがあるようです。聞江龍さんはそれを知るために更に踏み込んだ作戦を考えます。

 

悪天候の中、王道さんと同じ恰好をした男性が王道さんに向き合っていました。どちらも本物だと言い張ります。でも、王道さんと聞江龍さんだ。誰かを罠にはめるために演技をしているのかな。2人の様子をこれまた同じ格好をした陳星さんが覗き見ています。

 

同時に顔を覆っているベールを外そうとした瞬間、陳星さんが武器を投げてきます。上から見張っていた嘉凌さんが追いかけます。

 

嘉凌さんは彼を攻撃します。さっきは弱っている様子だったけど、演技だったみたいです。強い。范丹鳳さんが助けに入ります。范丹鳳さんは陳星さんの娘に捕まります。嘉凌さんは陳星さんの腹部を刺します。勝負ありと思った瞬間、陳星さんは刺し返します。平気だったみたいです。ここでの戦いで嘉凌さんと李泰文さん、六哥が亡くなります。

 

残っていた邵羅輝さんが彼らの分までがんばります。トミオと柯佑民さんがこっそり様子を見ていました。

 

聞江龍さんが陳星さんと戦っていました。陳星さんが「疾風十八騎」の名を騙っていました。10年前に貴重な短剣を奪われたことを恨みに思っていました。

 

空中戦などの激しい戦いが続き、結果、聞江龍さんが負けます。

 

王道さんは羅烈さんと戦っていました。トミオたちの話を聞いて駆けつけたようです。無駄な戦いを止めようと言っても止めないので、紙のナイフで羅烈さんを刺します。

 

聞江龍さんは崖から転落しましたが、陳慧樓さんに助けられていました。孫娘が陳星さんたちは「疾風十八騎」の本拠地である谷にいるかもしれないと教えてくれたので、傷だらけの体で谷に向かいます。

 

「疾風十八騎」が助けてきた1000人の子どもたちを守らねばらなりません。聞江龍さんは孫娘の助けを借りて、子どもたちを安全な場所に逃がします。

 

本拠地に向かう陳星さんの馬車の前に陳慧樓さんが立ちふさがります。これ以上余計なことをしないように言いますが、聞いてくれません。そうこうしている間に聞江龍さんがやってきます。

 

陳星さんは陳慧樓さんとバトルになり、陳慧樓さんは負けてしまいます。

 

ショックを受ける孫娘をなだめる聞江龍さん。陳星さんは彼に鯉型の武器を投げまくります。亡くなった聞江龍さんを後ろから支える孫娘。聞江龍さんの手に「紙刀」を握らせ、後ろから操作します。

 

陳星さんがビビっていると、ようやく王道さんが登場。陳星さんと熱い戦いを繰り広げます。2人ともアクションが上手なのになぜか空中戦メイン。王道さんは陳星さんを倒します。

 

後から来た范丹鳳さんが陳星さんの遺体を刺して、易原さんのリベンジをします。

 

王道さん以外、仲間は亡くなってしまいました。聞江龍さんの遺体を姫抱っこしながら、楽しかったころを思い出しながら本拠地に向かう王道さん。終わり。

 

人間関係が複雑な割に途中で話が途切れてしまう。魯平さんたちはどうなった?陳星さんを助けると言っていた人物はどうなった?

 

キャストはいいのですけれどね。残念・・・凝視

 

王圻生さんがどこかにいたようですが、発見できず。魯平さんたちが襲われた辺りかな。

 

悔しさがいっぱいの映画でした。