「車馬砲」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1978年の台湾映画。

 

「鳳凰島」と呼ばれる島があり、首都「黄金城」は栄えていました。3人の優秀な将軍 陳星さん、川原さん、李中堅さんが城主の田野さんに仕え、平和が守られていました。

 

しかし、ある日、よそ者の董力さんたちがやってきます。側近の蔡弘さんは「龍杖」という魔力のある杖で田野さんと李中堅さんを襲います。

 

董力さんは手下と共に「黄金城」を襲い、制圧します。陳星さんは戦死します。

 

姫を助け出そうとする川原さんの前に妻と娘がやってきます。「姫と娘どっちが大切なの?」と迫る妻。川原さんは空飛ぶ馬になり、姫を連れて逃げます。

 

蔡弘さんたちは空に向かって巨大な矢を放ち、川原さんを攻撃します。腹に矢を受けた川原さんは「棋盤山」というところで力尽き、姫と落下します。知り合いの原森さんに彼女が姫であることを伝えて、亡くなります。

 

原森さんは姫を連れて、敵の追跡から逃れます。原森さんの弟子はモグラみたいに地中を移動できます。原森さんは魔術を使って、「棋盤山」が19年間、誰にも見つからないようにします。

 

19年後。司馬玉嬌さんに成長した姫が登場。

 

張力さんは自分の力を認めてもらい、董力さんの組織に入ります。

 

田野さんの皇后は董力さんの皇后となり、娘の上官靈鳳さんと過ごしていました。しかし、司馬玉嬌さんを1日たりとも忘れることはありませんでした。

 

上官靈鳳さんはとっても元気な娘で董力さんも振り回すレベル。街の中でも好き放題。饅頭屋の李中堅さんの饅頭を全てダメにしてしまいます。部下になった張力さんが代わりにお金を払います。怒りが収まらない李中堅さんは上官靈鳳さんの持ち物をこっそり盗みます。

 

上官靈鳳さんがいなくなった後、張力さんは李中堅さんを追い、彼を逮捕しようとします。が、なかなか強い。そして、上官靈鳳さんが通りかかり、李中堅さんを解放してしまいます。さっぱりした性格の女性のようです。

 

さて、司馬玉嬌さんは自分の過去を原森さんから聞き、ショックを受けていました。董力さんのせいで人々は苦労をしているというのもショックでした。

 

彼女が復讐をするには3人の将軍の子どもたちを探して、一緒に行うしか方法がありません。上官靈鳳さんは川原さんの実子でした。

 

「棋盤山」を隠す術が消えたので、弟子は街に出ることにします。地中を移動し、皇后に手紙を届けます。皇后は手紙を読んで、姫が元気であることを知ります。

 

司馬玉嬌さんは武術だけでなく、変身する術を身に付けていました。原森さんにOKをもらい、街に出ます。

 

蔡弘さんは何でも見える魔鏡をもっており、司馬玉嬌さんを怪しい人物と判断。鏡に手を突っ込んで倒そうとします。巨大な手が伸びてきます。突然、男性に変身したので、蔡弘さんは手を引っ込めます。しかし、疑わしい事案として董力さんに報告することにします。

 

皇后は上官靈鳳さんに真実を告げます。あの混乱で川原さんの娘を助け出して育てたのでした。将軍の子どもには背中にそれぞれを象徴する印が体にあり、彼らを探して共に戦いなさいと話をします。上官靈鳳さんには馬の印がありました。

 

董力さんの手下たちは司馬玉嬌さんを探すために女性たちの身体検査を強引に行おうとします。張力さんはそれを止め、逃げた司馬玉嬌さんを追います。

 

司馬玉嬌さんが姫だとわかると、跪く張力さん。陳星さんの子どものようです。お互い、身元がバレない方がいいと判断。2人は戦うふりをして分かれます。

 

張力さんがいなくなった後、手下がしつこく司馬玉嬌さんに絡んでいると、真実を知った上官靈鳳さんがやってきて、手下を止めます。

 

混乱している中、弟子が司馬玉嬌さんを助けに来てくれます。しかし、背後から蔡弘さんに襲われます。

 

上官靈鳳さんと張力さんは仲間であると知り、仲良しになります。張力さんの背中には陳星さんを象徴する車輪の印がありました。

 

しかし、蔡弘さんの魔鏡がとても厄介です。早く何とかしなくては!

 

さて、饅頭屋の李中堅さん。彼は弱っている父(1人2役)と一緒に暮らしていました。将軍は生きていたのです。そこに張力さんがやってきて、強引に彼の背中を見ます。太陽の印がありました。力を貸してほしいと張力さんは頼みますが、李中堅さんは父のことが気がかりであると断ります。

 

様子を見ていた父は息子に真実を語り始めます。

 

事態を察した董力さん側は張力さんに襲いかかります。苦戦していると、李中堅さんが助けにやってきます。これで3人が揃いました。

 

が、司馬玉嬌さんと弟子は捕まってしまいました。上官靈鳳さんは手下を倒して、弟子を逃がします。

 

司馬玉嬌さんは別な場所で拘束されていました。蔡弘さんは彼女を生かしておけば、他の3人も一気に捕まえられると考えます。

 

軟禁状態になった司馬玉嬌さんを上官靈鳳さんが助けに来ます。2人で逃げ、皇后のところへ駆け込みます。しかし、董力さんたちが乗り込んでくるのは時間の問題。どうしたらいいのでしょう。

 

司馬玉嬌さんは上官靈鳳さんを原森さんのところに送り出し、男性に変身して、逃げます。が、蔡弘さんの長い髭によって捕まえられてしまいます。

 

なぜか上官靈鳳さんだけ原森さんからレッスンを受け、パワーアップします。張力さん、李中堅さん、弟子の3人は魔鏡で居場所がバレ、兜を付けた手下たちに襲われます。

 

崖の上から謎の老人が登場して、地上に棋盤を描き、みんなをそこに上げます。そして、上から張力さんたちを駒のように動かして、董力さんの手下たちを追い払ってくれます。老人は一緒に活動するのはちょっとツラそう。彼らに魔鏡を封じるアイテムを渡し、董力さんのところへ潜入するように言います。

 

李中堅さんはアイテムを持って、砲となって移動しますが、途中でアイテムを落としてしまいます。またも兜を付けた手下に襲われます。

 

張力さんは頭にリボンを付けた手下に襲われます。苦戦していると、巨大な馬の脚が出てきます。上官靈鳳さんが戻ってきたのです。

 

上官靈鳳さんは1人で宮殿に戻ることにします。危険を感じたときに食器を割って知らせると張力さんに約束します。

 

司馬玉嬌は蔡弘さんからの拷問に耐えていました。弟子がアイテムを拾い、中に入ってきました。董力さんがそれをワイングラスだと勘違いして手に取り、蔡弘さんに詳しく調べるように命じます。このアイテムは魔鏡と向かい合わせに置くことによって力を発揮します。

 

蔡弘さんはよくかわらぬまま魔境の向かいに置きます。そして、蔡弘さんの髭を常に持つ係の侍女がアイテムの向きを偶然にも適切な向きにしてくれたので、効力を発揮します。

 

鏡が割れ、それに驚いた召使いが料理を落とします。張力さんは上官靈鳳さんが助けを求めていると勘違いし、乱入します。

 

董力さんに襲われ続ける張力さん。上官靈鳳さんは司馬玉嬌さんの居場所を知らせ、襲いかかるふりをして張力さんを逃がします。

 

が、蔡弘さんが追いかけてきていました。ここで「聖劍風雲」に出た場所がちらっと映ります。上官靈鳳さんは枝を拾って蔡弘さんの髭に絡ませ、動きを封じます。

 

張力さんは車輪のようなアイテムを使って扉を壊し、牢に入っていきます。そして、司馬玉嬌さんと李中堅さんを助け出します。街にあった馬車に乗って逃げます。

 

兜の手下は罠をかけますが、馬車は驚異的な力を発揮して、逃げていきます。

 

激怒する董力さんにまた新しい策を提案する蔡弘さん。

 

魔鏡を壊すアイテムくれた老人が捕まってしまいました。弟子が2人の兵士を倒すシーンがありますが、そこに出ているのが孫榮吉さんではないかと思います。(メイクが濃くてわかりづらいです。)

 

上官靈鳳さんは老人を助け出そうとしますが、董力さんに見つかってしまいます。娘の裏切りにショックを受ける董力さん。老人が上官靈鳳さんを助け、命を落とします。彼女は皇后の部屋に戻り、一緒に逃げようとしますが、追い詰められてしまいます。そして、兜の手下に皇后は殺されてしまいます。

 

上官靈鳳さんは兜の手下を倒し、リボンの手下も倒して、張力さんたちと合流します。3人で董力さんを襲いますが、彼は宮殿に逃げてしまいます。司馬玉嬌さんと弟子も駆けつけ、5人で相談します。

 

彼らを倒すには冒頭に出てきた「龍杖」が必要です。弟子は瞑想をしている蔡弘さんの部屋に忍び込んで盗もうとしますが、バレてしまいます。

 

杖の取り合いになります。午前中しか効力を発揮しないと知っていた弟子は体が解けてしまう池に浸かりつつも、杖を死守します。そして、午後になったことを知ると亡くなります。

 

3人は力を合わせて技を繰り出し、董力さんを倒します。ラスボスは蔡弘さんでした。彼はなんと巨大化して、怪獣になり、暴れ出します。張力さんが巨大化(!!)して、応戦します。

 

車輪の張力さんはそうでもないのだけれど、砲の李中堅さんは馬の上官靈鳳さんに蹴ってもらって勢いをつけるため、体力の消耗が激しいです。彼は遂に力尽きます。

 

「小子命大」に出てきた場所付近で上官靈鳳さん&張力さんは蔡弘さんと戦います。最後は髭をむしって、ボコボコに殴ったり、蹴ったりして、倒します。

 

城門に自分たちの国旗が再び飾られる場面を司馬玉嬌さん、原森さん、上官靈鳳さん、張力さんの4人が嬉しそうに見つめる場面で終わりです。

 

タイトルの「車馬砲」というのは3人の得意技を表現しているのだと後半に入って気づきました。

 

架空の場所、時代ということで、個性的な衣装が印象的な作品でした。それが上官靈鳳さんにとっても似合っていました照れ男性もミニスカート状態。張力さん、めっちゃ脚がきれいだったキラキラ

 

設定や展開が盛り過ぎて、かなり無理がありましたが、一生懸命ひねりのある話にしようと努力したのだなという意欲を感じました。

 

李中堅さんは上半身裸の衣装なのに後ろの印がない状態が時々あって、緩いなと思いました。

 

2つのVer.を観ました。それぞれのVer.にしかないシーンがあったので驚きました。両方チェックしてよかったです。