1979年の台湾映画。
OPで金龍さんと許不了さんの相手役として程天賜さんが出ています。動きがいい~。
2人は花瓶を売って生活しています。売り場まで荷物を運んでいます。許不了さんはいっぱい荷物を持たされています。金龍さんの方が強い立場らしいです。途中で致命傷を負った若者 趙中興さんが衝突してきて、花瓶が全部割れてしまします。
趙中興さんのけがに気づいた2人は見えないところに彼を隠し、追っ手の目を誤魔化します。そして、祖母の家へ連れ帰ります。
嘉凱さんは逃げた若者を追うように手下に命令します。
2人はアンティークと嘘をついて花瓶を売っています。そこに荊國忠さんが通りかかります。彼は9,999人を倒した経験があり、10,000人越えを目指しているところだったので襲われます。許不了さんは「三十六計」という冊子を取り出すと、それを参考に2人で荊國忠さんに向かっていきます。彼を倒し、壊れた花瓶代を取り上げます。
稼ぎは殆ど賭けに消えてしまうようです。祖母の陳慧樓さんは彼らが寄り道しているのを察知。イライラ
帰宅すると門から棒、玄関から棒が落ちてきて、陳慧樓さんにお説教されます。だけど、妹にご飯をもらうと食べ始めてしまう図太い人たち。陳慧樓さんの怒りは増すばかり。
ご飯はお預けになります。稼ぎをちゃんと持って帰らないと陳慧樓さんは彼らを受け入れてくれないでしょう。金龍さんが得意の短剣を使って、芸を見せることにします。的にされる許不了さんは怖くてなりません。どうにか成功し、最後は頭部に刺すのみとなりました。そこでお金を集める金龍さん。最後を見たい人たちはお金を払います。実は失敗しないように仕掛けを施していました。
たまたま見物していた張義鵬さんはそれに気づき、バラされたくないなら、儲けを分けるように言ってきます。仕方なくOKを出します。無事に成功した後、金龍さんたちは先ほどの冊子を見ながら、張義鵬さんに攻撃を仕掛け、逃げます。が、張義鵬さんはどこまでもついてきます。
仕方なく3人で分けますが、ここでも2人はズルをします。気づいた張義鵬さんは金龍さんのお金を取り上げます。なかなかすごい爺さんです。
結局、儲けを全て取られた2人は惣菜屋さんに行きます。許不了さんは卵を飲みこんで盗むという暴挙に出ます。恐るべき特技
嘉凱さんは若者の行方がわからず、落ち着かない様子です。手下からの報告で金龍さんたちが近くにいたという話が上がりました。彼らは街でも知られたおバカコンビで心配する必要は全くないと側近の孫樹培さんは切り捨てます。明日、彼らが何かするだろうから、様子を見てようということになります。
翌日、金龍さんは老けメイクをして、座っています。許不了さんが火を使った芸を見せます。火の玉を口に入れたり、火を吹く芸をしたりしていました。すご~!!
お金を集めるのは金龍さんがします。許不了さん、かわいそう。またいた張義鵬さん。儲けはまた彼に行きそうです。
そのとき、嘉凱さんの手下たちがやってきます。芸どころではなくなり、乱闘騒ぎに。監督の黃國柱さんが金龍さんとバトルをしていました。2人はやられそうになります。張義鵬さんが助けてくれます。その隙に2人は逃げます。
また賭けをして負けています。でも、相手がいかさまをしており、張義鵬さんは彼の手を押さえます。トラブルに発展。経営者の孫樹培さんが出てきます。金龍さんは返金を求めますが、孫樹培さんは「五形拳」で攻撃をしてきます。2人は牛、馬、羊、猩猩、豬拳と叫んで、対抗します。「三十六計」で必死に戦いますが、敵いません。36番目の戦略が逃げると書いてあったので、許不了さんは1人で逃げてしまいます。気の毒に思った張義鵬さんが助け船を出してくれたので、逃げることができました。
嘉凱さんが2階から様子を見ていました。彼らを尾行するように命じます。
帰宅した金龍さんは許不了さんに襲いかかります。2人でけんかをしていると、嘉凱さんの手下たちに見張られていることに気づきます。
趙中興さんは迷惑をかけては申し訳ないと出て行こうとしますが、陳慧樓さんは引き止めます。趙中興さんは「形意門」の弟子でした。嘉凱さんたちは彼の師匠と仲間たちを殺しました。彼らの狙いは「形意門」のマニュアル書でした。師叔が持っているそうですが・・・。趙中興さんは彼に会ったことがないそうです。きっとこれが張義鵬さんなのでしょう。
2人が家の周りの様子を見に行くと、張義鵬さんがいました。彼に食事を奢る羽目に。一緒に食事をしに行きます。3人ともがっつくので給仕もびっくり。
陳慧樓さん宅(「南北腿王」の孫榮吉さんの家です。)に嘉凱さんが来て、師叔の居場所を教えろと迫ります。黃國柱さんと程天賜さんが一緒に来ていました。彼らの横暴な態度にキレた陳慧樓さんが黃國柱さんをやっつけます。
趙中興さんと程天賜さんが戦いを開始します。黃國柱さんもしつこい。陳慧樓さん、なかなか強い。時々、妹がビンタするのがウケる。
手下たちがやられたので、静観していた嘉凱さんは彼らを攻撃します。嘉凱さんの技を見て衝撃を受ける陳慧樓さん。大丈夫なのでしょうか。
金龍さんたちは張義鵬さんを置いて、店を去ります。無銭飲食状態になってしまった張義鵬さんも逃げます。
ここで話が途切れ、陳慧樓さんたちが殺されて、落ち込んでいる金龍さんたちの様子から始まります。張義鵬さんはやはり師叔でした。自分の兄が殺されたことを知り、ショックを受けます。
10年前、1人で勉強をするために「形意門」を去ったため、トラブルが起きているのを知らなかったのでした。
金龍さんたちは彼に教えを請います。彼らは師弟関係になり、厳しい修行が始まります。アイディア溢れるユニークな修行がいっぱい。
張義鵬さんが外出した際、彼らは抜け出し、復讐に行きます。賭博場へ。「張義鵬さんが持っているはずの冊子を持ってきたか?」と偉そうな孫樹培さん。金龍さんたちは身に付けた技を披露し、彼を倒します。
2階から嘉凱さんが飛び降りてきて、彼らに襲いかかります。そして、2人は倒されます。ここの嘉凱さん、かっこよかったです。キックが美しい・・・
他に方法はないのか。ボロボロになって帰ってきた2人は考えます。2人は張義鵬さんに教えてもらった「形意十二式」と「三十六計」を合わせることにします。
張義鵬さんは教えてないことをやっている2人を叱ります。見張っていた嘉凱さんが出てきます。嘉凱さんは武林界のトップを張義鵬さんから奪いたかったのでした。金龍さんたちは年老いた張義鵬さんに代わり、戦いに挑みます。
ラストバトルも嘉凱さんがとてもよかったです。激しい動きをしているのにすぐに次の動きに入れてしまうところとか。やはりキックがきれいです~
最後は「形意十二式」と「三十六計」をミックス。許不了さんと張義鵬さんの指示を聞いて、金龍さんががんばります。
最後は許不了さんも参加。体がぱっきり折れるレベルのブリッジをさせられて嘉凱さんは敗れます。終わり。
「形意十二式」と「三十六計」を融合させて「三十七計」ということなのかな。
主役2人より脇役たちの方が動きがとてもいいという不思議な映画です。そのため、あまりに話に入り込めませんでした。もうちょっと陳慧樓さんが活躍してくれたら、違っていたかもしれません。なかなかかわいいお婆ちゃんを演じておられました。
話はいまいちですが、嘉凱さんと程天賜さんが見られるのでオールOK。嘉凱さんのアクションが長時間楽しめるありがた~い作品でした