1978年の台湾映画。
嘉凌さんが叔母と馬車で移動しています。道にお茶が入った壺が置かれていたので、そこで休憩します。お茶を汲もうと壺を開けるとそこには蛇が!
何か事情があるようで、2人はとても用心して移動しています。すると、向こうから馬に乗った李海興さんが彼女の近くへやってきます。ちょっとだけ戦うと、「この地は危険だから、気を付けるように。」と警告して去ります。悪い人ではないようです。
さて、王道さんと丁華寵さん。2人は木の棒の上に小銭を置いて、取り合うゲームをしています。丁華寵さんは身軽だな~。
易原さんは王道さんの父、丁華寵さんの師匠です。遊んでないでちゃんと練習しろと言われます。しかし、易原さんが来客対応でいなくなると、また遊び出します。
易原さんは友達3人と楽しそうに談笑しています。丁華寵さんはお金持ちの息子。彼らは丁華寵さんの誕生パーティーをしようと計画していました。
深夜、嘉凌さんは易原フレンドの1人 洪化郎さん宅に侵入。洪化郎さんは商売人としての地位を維持するために高価な贈り物をいろいろな人にしています。奥さんはそれに納得していません。ちょっとした口げんかになります。直後、嘉凌さんはやってきて、洪化郎さんの目をナイフで斬ります。嘉凌さんの父は洪化郎さんに何かされたようです。
血で汚れた手のまま、別な易原フレンド宅へ侵入。父の名前を言うと逃げ出す男性。彼は知事だったころに何かしたようです。耳を斬り落とされます。どちらの現場にも赤い房のついたダーツを残します。
丁華寵父は丁華寵さんのために500人を招く大規模なパーティーを計画中。お金の無駄遣いだとボヤくスタッフ。
耳を斬られた孫娘がダーツを持って、丁華寵さんに事件の内容を泣きながら話します。そして、王道さんも父に頼まれた手紙を持ってやってきます。
ここから、少しカットされて・・・。易原さんは洪化郎さんの様子を見に行っていました。過去に易原さんに手を貸した結果のようです。トラブルは起きないと言っていたじゃないかと洪化郎さんは動揺しています。
耳男は孫娘が心配しているのに事件を隠そうとしていました。易原さんは耳男を息子のところへ行くように言います。それが一番安心なようです。耳男も易原さんに恨み言を言います。口ではいいことを言いますが心が全くこもっていない易原さん。
彼は占い師のところへ向かいます。尾行されているように感じます。李海興さんでした。彼は易原さんが出てきた後、占い師を訪ねてみると王永生さんが出てきました。若過ぎるからダメと断られます。
パーティーが行われています。とっても賑やか。楽しそう。父は友達2人が恐ろしい目に遭っていたので、部屋に引きこもっていました。1人になった瞬間、嘉凌さんが現れます。叫んでも物音を立てても外は賑やかなので、彼が困っていることに誰も気づきません。父は右手を斬り落とされます。
丁華寵さんは嘉凌さんの姿に気づきます。見知らぬ女性・・・。父のことが心配になり、様子を見に行く途中で嘉凌さんに声をかけられます。
嘉凌さんがこれまでの実行犯だと正直に告白したので、バトルになります。使用人に父の危険を知らされ、やむなく戦いを止めます。嘉凌さんは彼に「あの人はあなたの父親ではない。」と意味深な言葉をかけました。一体、どんな事件が絡んでいるのでしょう。
嘉凌さんの前に王永生さんが登場します。易原さんの依頼で来たと話すと、嘉凌さんは遠慮なく彼を攻撃します。王永生さんにやられそうになったとき、李海興さんが彼女を助けます。背が高いのにめちゃ身軽。動きがいい~。王永生さんが逃げると、また名乗らずに立ち去ります。
易原さんは丁華寵父に会いに行きます。父のけがに憔悴し切っている丁華寵さん。父は易原さんと話すから、席を外すように言います。
易原さんたちも他の2人と同様に事件の真相を隠していました。王道さんと丁華寵さんは明らかにすべく、行動を起こします。まずは街にある5つの客棧を探し、嘉凌さんを見つけることに。
易原さんは丁華寵父も街から出そうとしますが、父は手を斬られたことを自業自得だと反省し、街を出る気はありませんでした。街を出るとなると丁華寵さんに全てを話さなくてはなりません。やはり丁華寵さんは実の息子ではありませんでした。息子には何も知らせたくない父。街を出るのも一苦労、出なくても一苦労。なので、死を覚悟して街にいることを決めたのでした。
李海興さんがいる客棧に丁華寵さんがやってきます。個人情報をだだ漏らす従業員。丁華寵さんは2人の女性客に会うため、2階に上がろうとします。が、途中で止め、客棧を出ます。
従業員は客棧を出るようにという李海興さんの手紙を嘉凌さんと叔母に渡します。丁華寵さんが王道さんを連れて客棧にやってきたときはもういませんでした。王永生さんも彼女を追っていました。
丁華寵さんは父に真相を尋ねます。傷がツラいからと巧みに話すのを拒む父。昨夜、嘉凌さんに言われたことがあると言うと、ビクッとする父。丁華寵さんは今は言うべきでないと判断し、立ち去ります。
王道さんもゲス原さんにいろいろ質問します。一番狡猾なので簡単に話すはずがありません。若いころにいろいろやらかしたことは認めますが、この件に関しては一切話を話をしません。易原さんに届いた嘉凌さんの手紙の内容を知っている王道さんは警察に相談しようと提案しますが、易原さんは拒否します。易原さんはこれ以上何もしないようにと王道さんに言います。
王道さんが立ち去ると王永生さんがやってきます。易原さんは追加の報酬と赤い房の付いたダーツを彼に渡します。
事情を知らない王道さんに絡む王永生さん。バトルになります。易原さんが止めます。怪し過ぎる王永生さんを庇う父を見て、王道さんは混乱します。
翌朝、李海興さん、丁華寵さん、王道さんはそれぞれ独自に王永生さんの家を訪ねますが、不在でした。王道さんは鍵をこっそり開けて、中に入ります。すると、既に李海興さんがいました。他人の家で戦う2人。李海興さんは逃げます。
王永生さんは息子の家へ馬車で向かおうとしていた耳男と孫娘、御者を口封じのために殺します。そして、全てに火を点けた後、嘉凌さんのダーツを現場に残していきます。
易原さんは秘密を守るため、再度、丁華寵父に街を出るように迫ります。丁華寵父は嘉凌さんが叔母がこの街に来ていると知り、動揺します。使用人に筆と紙を用意するように言います。
王永生さんは洪化郎さんの馬車を襲います。そして、また嘉凌さんのダーツを使います。
李海興さんは易原さんが嘉凌さんに罪を被せていることを知らせます。叔母は彼になぜ助けてくれるのかと尋ねます。彼は嘉凌父の親友の息子でした。父の願いを受けて、命を懸けて嘉凌さんたちを助けているのでした。
丁華寵さんは帰宅して父の部屋に行くと父は自殺していました。彼は逃げるより、自殺を選んだのでした・・・。
遺書には秘密が記されていました。10年前、易原さんは丁華寵さんの父を殺し、母を乱暴しました。嘉凌父と丁華寵父は兄弟でした。嘉凌父は真相を突き止めるため、易原さんたちを追いました。易原さんは事件を隠蔽するために3人の人脈、地位、富と利用したのでした。結果、嘉凌父は陥れられ、殺されてしまったのです。丁華寵父は嘉凌父を陥れたことを申し訳なく思い、丁華寵さんを引き取って育てたということです。
手紙を持って易原さんの元へ行きます。この期に及んでも偉そうな態度を崩さない易原さん。
そこに王道さんが入ってきます。訣別の言葉を述べて立ち去る丁華寵さんと何も言わずに部屋を出る易原さん。ただならぬ様子に王道さんは驚きます。王道さんは丁華寵父の遺書に気づきます。
嘉凌さんは李海興さんの助けを借りずに1人で易原さんを倒す決心をします。
丁華寵さんは長年仕えてきた使用人と話をします。彼は全てを知っていました。父が罪を心から反省し、自分のために必死にがんばっていたことを知ります。
しかし、いきなりやってきた王永生さんに使用人は殺されます。丁華寵さんも狙われます。李海興さんが助けに来てくれ、逃がしてくれます。
丁華寵さんは嘉凌さんのところへやってきます。叔母が本当の母でした。激しく泣き出す叔母。
丁華寵さんは自宅に戻ります。李海興さんの遺体と易原さんからの手紙がありました。油断をしていたら、叔母が刺殺されます。丁華寵さんはまたも親を失ってしまいました。
王道さんは丁華寵父の遺書を読み、易原さんの秘密を知ります。易原さんは嘉凌さんと会う予定です。若気の至りとはいえ、やったことが酷い。しかし、親子は親子。王道さんはツラいです。
王永生さんが再び訪ねてきます。本当は王永生さんに明日の戦いに行ってもらい嘉凌さんを倒してもらう予定でした。しかし、王道さんにバレてしまったので、自分で始末をつけることにします。
王永生さんに報酬を渡します。お金をもらって油断しているところを易原さんはナイフで刺します。意外と倒され方が簡単でした。強い人なのに。
丁華寵さんが歩いていると、王道さんが声をかけてきます。王道さんは丁華寵さんに「10年前のことだから、丁華寵父の遺書は嘘の部分があるかもしれない。易原さんは自分の父親だし、あなたの師匠だから、対決をしないでほしい。」と言います。しかし、実の両親を殺して、結果的に育ての親も殺した人なので許すわけにはいきません。王道さん、だいぶ無茶なことを言うな~。これで彼らの関係も壊れてしまいました。
王永生さんは逃げている途中、嘉凌さんに遭遇。嘉凌さんは瀕死の彼を更に追い詰め、例のダーツで殺します。
森の中で対決です。易原さんたちを待つ嘉凌さんと丁華寵さん。人生において大きな存在の2人と対決しなくてはらない丁華寵さん。嘉凌さんは思い切り立ち向かえますが・・・。嘉凌さんは彼を心配します。
対決開始です。易原さんを2人が襲います。父を見ていられず、王道さんも戦いに加わります。
王道さんは丁華寵さんを圧倒し、ナイフで刺そうとしますが、覚悟を決めた彼の顔を見て、自分の腹を刺します。
息子の死を見てキレた易原さんは激しい勢いで嘉凌さんを襲いますが、彼女は負けません。易原さんを倒します。
自分の頼りになる人を全て失ってしまって茫然としている丁華寵さん。彼の服を整えてあげる嘉凌さんの姿で終わりです。従姉妹の嘉凌さんがいるから元気出してね。終わり。
キャストはかなり地味めだし、王道さんが易原さんを庇い過ぎかなと思いましたが、アクションはすばらしかったです地味なのにアクションがハイクオリティという不思議な映画でした。
王永生さんと李海興さんのがんばりが大きかったかな。髪形が似ていたので易原さんのバク宙などは王永生さんがやっていたのではないかなと勝手に推測しています。
王道さん、丁華寵さんもきれいだし、嘉凌さんも凛々しくてよいです