1970年の台湾映画。
明時代。皇帝が若くて国を治めることができず、宦官が好き放題していました。犯罪が増加し、もうめちゃくちゃ。そんな時代のお話です。
鬼見愁という悪党集団は旅をしている集団を襲います。輿から出てきたのは潘迎紫さん。彼女は政治家の娘でした。彼女を誘拐し、高額の身代金を取ろうと画策していました。
メンバーの李敏郎さんは隠れるために「胡」と書かれた提灯がある家へ行きます。主の怪力オヤジに強気に出てやられます。相方は丁寧に挨拶し、滞在させてもらえることになりました。ボスの知り合いのようです。
怪力オヤジは食料を買いに出かけます。李敏郎さんと相方はグループを裏切って身代金を独り占めしようと考えます。
潘迎紫さんを引っ張って違うところへ行こうとすると韋弘さんに捕まり、李敏郎さんは殺されます。逃げた潘迎紫さんも結局連れ戻されます。
韋弘さんは兄の羅斌さんにボスからの手紙を渡します。怪力オヤジが帰宅したところで、何者かの気配を感じます。盲目の女剣士 葉青さんでした。傘に刀が内蔵されており、手下たちをかっこよくやっつけます。
雰囲気で鬼見愁がいると判断し、やってきたのでした。身代金の分け前を羅斌さんにしていると、天井から人の気配が。ホームレスの柯佑民さんが落ちてきます。彼も分け前を要求します。なかなか頭のいい男。使えそうです。鬼見愁はいろんな人が集まった個性派集団に。
柯佑民さんは街の様子を見てきました。兵隊がたくさんいて、街に行ってお金をゲットするのは難しそうです。すると、お経を唱えながらあるいているお坊さんたちが通りかかります。街に入る手段として使えそうです。お坊さんたちを殺して、なりすまし、街に入ります。
彼らが出かけている間、韋弘さんは潘迎紫さんを見張っていましたが、彼女は縄を解いて逃げてしまいます。韋弘さんは連れ戻します。
潘迎紫さんの母親の治療のために医師が訪れ、処方箋を書いてくれましたが、医師は鬼見愁の仲間で処方箋は身代金要求の手紙でした。
生活に困っている人たちのためのお金を父は受け取ってしました。鬼見愁はそのお金を要求してきたのです、正しくお金を使っている父親にはとてもツラい要求でした。彼を心配した将軍が来てくれました。
軍の部隊が鬼見愁のところへやってきます。羅斌さんは彼女1人を表に出して、隠れます。葉青さんは片肌戦います。かっこいい。ヤバくなってきたところで柯佑民さんが助けに来てくれます。
将軍は怪力オヤジの家を捜索しますが、オヤジしかいませんでした。父親も近くまで探しに来ていました。潘迎紫さんのツラそうな様子だけでなく、父親の取り乱した様子を見て、韋弘さんは身代金を取ろうとする気持ちがどんどんなくなっていきます。
ご飯を食べさせようと届けた韋弘さんは潘迎紫さんに手を噛まれてしまいます。めちゃくちゃ痛い。叩いて外そうとしますが、涙目で噛んでいる彼女を見ると叩けない。噛むのを止めて泣き出す潘迎紫さん。
怪力オヤジたちが身代金を独り占めしようと潘迎紫さんの部屋に行くと彼女はいませんでした。韋弘さんが彼女と逃げようとしていました。彼らを倒して、外に出ると今度は羅斌さんが。
悪いことを止めて、真面目に生きたい韋弘さん。羅斌さんに「ここを去りたいなら俺を殺せ。」と言われ、ちょびっとバトルになります。ボスが来るとわかり、家に戻ります。潘迎紫さんを再び拘束しようとすると中に葉青さんがいて、逆に羅斌さんが拘束されます。
葉青さんはボスに両親を殺され、失明させられたので、実はずっと復讐の機会を狙っていたのでした。
鈴の音が鳴り続け、ボスが来たのかと警戒しますが、柯佑民さんでした。彼も羅斌さんのやることに反対し、葉青さん側に着きます。
韋弘さんさんたちがよくわからない状態で外で出ると悲鳴が。赤い服を着た人物が彼を襲います。
悲鳴を追い続けると潘迎紫さんがいました。そして、ボスの影が。声のみが響き渡ります。羅斌さんは血まみれ。亡くなっていました。指示を聞かなかったことへの制裁です。で、理由が全くわからないのですが、自分の左腕を斬り落とします。
ボス、登場。易原さんでした。戦わせまいと彼の刀を取り上げていた潘迎紫さんですが、刀を彼に返します。
手下たちをやっつけ、2人の戦いになります。ヤバい瞬間、葉青さんが飛んで(!?)助けに来てくれます。柯佑民さんも。
2人のサポートを受けながら、韋弘さんは戦います。最後は柯佑民さんの手が易原さんの体を貫通し、葉青さんが彼の首を斬り落として、終わります。
潘迎紫さんは父と再会することができました。身代金はいりませんでした。喜ぶ親子。
韋弘さんは羅斌さんの亡骸を担いで家で帰ります。柯佑民さんは葉青さんを連れて、韋弘さんを追います。この世界から身を引くと言って、彼に少額のお金を渡して去ります。
柯佑民さんと葉青さんがカップルっぽくなって終わりです。見た目はアレですが、ずっと優しかったですもんね意外なカップルが誕生して終わりでした。
93分の映画のようですが、77分のものを観ました。話がスムーズでないのに加えて、カットされているので、わかりにくかったです。
韋弘さんと潘迎紫さんの関係がもっと詳しく、濃く描かれていたらよかったような気がします。ラストはあっさりでした。
潘迎紫さんが韋弘さんの手に噛み付いたときの美しさ、葉青さんの凛々しさを堪能していただければと思います。