1974年の香港映画です。
染野行雄さんが脱獄します。一緒に繋がれていた男は家に帰りたいと言います。自分についてこないつもりの男性を行雄さんは襲います。
さて、同じく脱獄犯の方野さん。家へ入り込み、服を物色中、持ち主の江島さんに見つかります。方野さん、手錠についた鎖を武器に彼を苦しめます。江島さんはナイフで対抗し、彼を追い払います。
行雄さんは男性を殺して、逃げます。
陳惠敏さんたちが港で荷卸しをしていると鄭麒膺さんたちが突如現れ、近くにいた男性を殴ります。陳惠敏さんは止めに入ります。街を牛耳っているボスが彼を引き抜こうとしているようです。陳惠敏さんは誘いを断り、仕事に戻ろうとしますが、鄭麒膺さんたちは襲いかかってきます。仲間を助け、鄭麒膺さんをやっつけます。
ボスは行雄さん。市長と組んで米を独占し、価格を釣り上げてたくさん儲けようとしていました。
陳惠敏さんが倉庫にいると妹が母が重病だと知らせに来ます。症状は重く、高額の薬が必要なようです。しかし、お金がないので、薬を用意することもできないし、陳惠敏さんがいなくなると会社はトラブルが起きそうなので、母に会いに行くこともできません。困っていると社長がお金を工面してくれ、すぐに帰りなさいと言ってくれます。社長、優しい。兄妹は社長にお礼を言って、すぐに帰宅します。
賭博場。石天さんがいます。鄭麒膺さんはボスを探しにやってきます。陳耀林さんは賭博場を仕切っています。
陳耀林さんはイライラしている鄭麒膺さんをいかさまの賭博に誘います。楽にお金を儲けて、ストレス発散しようとしていました。チートに気づいた石天さんは連れ出され、従業員に殴られます。
帰宅途中の兄妹はそれを目撃。陳惠敏さんは石天さんを助け出します。
米問屋の社長 賀賓さんは行雄さんへの協力を拒否し、プレッシャーをかけられていました。娘の徐小鳳さんは父を心配しています。BFの曾江さんによると行雄さんは薬物も売りさばいたりと他にもいろいろな悪いことをして街の人を苦しめているとのこと。
陳惠敏さんが不在時に陳耀林さんが米問屋にやってきて、協力するよう迫ります。賀賓さんは誘拐されます。
行雄さんは丁寧に彼をもてなしますが、要求がえげつない。賀賓さんは街の人たちのことを考え、要求を断ります。拘束され、鞭で叩かれても彼は断り続けます。行雄さんが強く殴ったため、彼は亡くなってしまいます。
賀賓さんの遺体は海で発見されました。市長は賀賓さんは自殺したと一方的に話を進め、行雄さんを庇います。泣く徐小鳳さん。帰宅すると米問屋は奪われていました。
行雄さんたちは米を独占できるようになり、嬉しそうにお酒を飲んでいました。
陳惠敏さんは職場に戻り、仲間から大きな事件が起きたことを聞かされます。仲間から徐小鳳さんはBFと行雄さんのところに向かったと聞き、行雄さん宅へ向かいます。
行雄さんの家へ。幸い、徐小鳳さんはBFとは来ていませんでした。張午郎さんが手下としていました。うむ、かわいい。社長や会社のことを思うと怒りがこみ上げてきます。「証拠はないが、お前たちがやっただろ!探してやる
」と一歩も引かない陳惠敏さん。
行雄さんたちに襲われます。陳惠敏さんは手下を蹴散らし、行雄さんと戦います。分が悪いと判断した行雄さんは逃げます。
曾江さんは徐小鳳さんと陳惠敏さんと一緒に暮らすことにします。
行雄さんの嫁はなんと陳耀林さんといけない関係でした。
行雄さんは武術の達人2名を雇います。1人は江島さんでした。夜、陳惠敏さんは襲われますが、何とか追い返すことができました。危険を感じた陳惠敏さんは実家に曾江さんと徐小鳳さんを連れて行くことにします。
陳耀林さんたちが米問屋で好きな値段をつけて喜んでいる姿を石天さんは見ていました。
密会している行雄さんの嫁と陳耀林さん。鄭麒膺さんに見られてしまいます。行雄さん、激怒!!2人は逃げますが、行雄さんに追いつかれてしまいます。陳耀林さんは殺され、兄も殺されます。
刺青が似合い過ぎる陳惠敏さん
修行中。依然、徐小鳳さんは元気がありません。みんなで励まします。5人で楽しく食事をしていると石天さんが訪ねてきます。陳惠敏さんと石天さんは出かけ、曾江さんは様子を見に行きます。
ゴロさんが陳惠敏さんたちの居場所を見つけて、行雄さんに知らせます。ゴロさんは刺客たちを引き連れてやってきます。男2人が不在なのをいいことに母、妹、徐小鳳さんを襲います。母は頭をぶつけて倒れ、ガールズ2人は拉致されます。
石天さんは2人の刺客が雇われたことを警告しに来たのでした。男2人が戻ると家はとんでもない状態に・・・。けがを負った母から話を聞き、陳惠敏さんは行雄さんのところへ向かいます。
激ギレ陳惠敏さんは手下たちを殴り、彼の隠れ家を聞き出します。そして、隠れ家へ向かいます。石天さんと遭遇。石天さんが罠にかけたと思い、バトりますが、手下たちがぞろぞろと出てきたので、協力して手下たちと戦うことにします。
江島さんたちとがっつり戦うときが来ました。
石天さんもがんばってます。行雄さんに殺されそうになっていると警官がなだれ込んできます。実は潜入捜査官だったのです。米に麻薬を入れて隠していたことなども全部わかっていて、証拠を押収し、みんなを逮捕。そして、ガールズを助け出します。
行雄さんはラスボスでしたが、石天さんとバトって終了。途中参加の江島さんがラストバトルの相手となりました。お互い、へろへろになるまで戦い、最後は陳惠敏さんの勝ちとなります。石天さんと妹たちと合流し、妹に支えられながら戻る場面で終わりです。
70年代前半の功夫映画はアクロバティックな動きが少ないけれど、アクションが生々しいところが魅力だなと私は感じます。リアルさがいいです。
武術指導は陳惠敏さんとゴロさんでした。思っていたよりゴロさんが出ていたので、嬉しかったです![]()
あと、ずっと真面目&いっぱい戦う石天さんも珍しいかなと思います。
ラストバトルは行雄さんとやってほしかったな~という思いはありますが、テンポもアクションもよい映画でした![]()
