「千刀萬里追」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1977年の台湾映画。邦題は「空飛ぶ十字剣」。当時、3D映画として話題になったそうです。

 

宦官の白鷹さんは明王朝を乗っ取ろうとしています。しかし、皇子はそれをさせまいとがんばっています。逃げる皇子。追う宦官。

 

国民たちはその争いに巻き込まれて、心穏やかではありません。

 

皇子側の兵士が襲ってくるのをすばやく察知し、倒す白鷹さん。護衛役として葉飛揚さん。

 

矢がこちらに飛んできます。3Dだ~。有能な将軍として金剛さんがいます。白鷹さんも金剛さんも強そう。対抗できるのでしょうか。

 

皇子がさっきまで隠れていた「寧王府」に着きます。皇子側も彼らが来るのを待っていました。岩の塊を投げてきます。3Dだ~。扉を開けると槍が飛んできます。(動かす紐が見える。)皇子側の兵士として柯受良さんがいます。

 

背後から狙ってこられても白鷹さんは余裕で身を守ることができます。とにかく白鷹さん側は強い。ここで脳みそをすするシーンがあったようです脳みそが、襲ってきた人を捕まえ、頭に爪を缶切りのように立てて、髪の毛をむしる場面で終わっています。

 

皇子の側近が捕らえられます。彼は頑として口を割りませんが、白鷹さんは皇子の逃げ場所を推理していました。先を読まれていることに失望する側近。彼は用済みとして首を刎ねられます。

 

逃げた先は寺でした。なぜか額やキックで鐘を鳴らす譚道良さん。瓦も額で割り、壺をキックで壊します。植木鉢はパンチで。しまいには小銭をきれいに木の幹に刺しちゃう。すごいな~。

 

譚道良さんの父は優秀なファイターでしたが、白鷹さんの命令に従わず、地位も名誉も剥奪されて、12年前に殺されました。譚道良さんは寺を頼り、武術を磨いてきました。高僧の馬場さんは彼を高く評価していました。

 

さて、白鷹さんの命を狙う男性が部屋に忍び込みます。しかし、白鷹さんはすぐに気づきます。唐威さんでした。彼は金剛さんともう1人の将軍よりもいろいろな意味(!!)で白鷹さんに近い存在です。一緒に過ごす白鷹さんと唐威さんラブラブ

 

白鷹さんは寺を攻めやすい時間帯を逆算し、真夜中に寺に向けて出発します。

 

譚道良さんは馬場さんから非常時に読む手紙を渡され、寺を出ます。馬場さんは若い僧たちも逃がします。

 

早朝、白鷹さんたちが寺に着くと誰もいません。用心深く彼は中を探索します。そして、潜んでいた僧たちと戦います。彼らは皇子のために死を覚悟して戦いに臨みます。

 

小指だけにはめていた鋭い爪がいきなり5本全部にはまっていたり、馬場さんの袈裟が硬い棒状になったりと妙な設定が気になりましたが、激しい戦いとなりました。白鷹さんの腕が馬場さんのお腹を貫通・・・。生々しい演出が多い映画です。

 

しかし、馬場さんも白鷹さんに地味な攻撃をしていました。頭突きをしてけがをさせたのです。7日以内にそこを攻撃されると白鷹さんもヤバくなります。馬場さんは鬱積した思いを白鷹さんにぶつけて亡くなります。

 

その後、更に捜索をすると皇子は毒を飲んで自死していました。これで白鷹さんは全てが解決したと判断します。そこにまた唐威さんが。彼は白鷹さんが1人のときに現れます。案じているのか、狙っているのか。白鷹さんはわかりかねますが、好みのタイプなのでばっさり切り捨てられず。

 

譚道良さんは馬場さんからの手紙を読み、7日以内に白鷹さんの頭を攻撃することを決心します。

 

移動中、白鷹さんの輿は孫榮吉さんたちに攻撃されますが、護衛によって守られます。唐威さんの活躍が大きく、彼は少しずつ力を増していきます。

 

お待たせしました。茅敬順さんの登場拍手でも、すぐ倒されちゃいました。白鷹さんの息のかかった一行を譚道良さんは倒し、連行されていた仲間を救います。

 

譚道良さんは1人で地道に攻撃を仕掛けていきます。投げ錢でどんどん倒される手下たち。振り回される金剛さん。誤って手下を殺してしまいます。手下の中に王太郎さんを発見!

 

譚道良さんの天の声チックな呪いの声はどこまでも彼を追ってきます。譚道良さんの作戦に引っかかり、金剛さんは錯乱していきます。最後は傘の柄が刀になっている武器で両手首を斬り落とされ、殺されます。

 

もう1人の側近が譚道良さんを倒しにかかります。川を渡った際に顔を隠した配達人たちに囲まれて襲われます。そして、クワガタみたいなものが先に付いている鎖で狙われます。途中から僧たちが助けに来てくれますが、僧たちはこの鎖でどんどん首を取られます。これはシンプルな血滴子のようです。

 

もう1人の側近と唐威さんが作戦が成功したか見に来ます。作戦が失敗し、悔しがる側近。譚道良さんと戦います。傘は刀が仕込まれているだけでなく、ナイフも飛び出す設計になっていました。傘はぼろぼろになりましたが、飛び出すナイフで彼を倒すことができました。

 

次は唐威さんとの対戦かと思われたのですが、なんと手を組もうと言ってくるではありませんか。唐威さんは本当は白鷹さんを倒そうと思っているのかな?なんてミステリアスな唐威さん!

 

白鷹さんと唐威さんが2人でこれからのことを相談しているときにまたも譚道良さんの天の声チックな声が聞こえてきます。

 

ちょっとした段差でも手を差し出す唐威さん。手を取る白鷹さん。2人の関係の濃さがわかる描写だなと思いました。

 

唐威さんは「譚道良さんを新しい将軍にしましょう。」と白鷹さんに提案し、動きます。唐威さんの本意なのでしょうか。

 

譚道良さんが潜んでいる廃墟へ行き、唐威さんは「自分は皇子の手下だから、手を組もう。」と説得をします。しかし、譚道良さんは信じません。密偵の李強さんたちがその様子をチェックしており、白鷹さんに報告します。

 

譚道良さんは白鷹さんの居場所に兵隊として侵入します。彼は1人の力で白鷹さんを倒そうとしますが、それは無理でした。

 

2人は戦います。唐威さんは殺そうとするふりをして、譚道良さんを逃がそうとするし、譚道良さんは「お前を殺したくない。」と言うし、白鷹さんは2人の関係がどういう関係なのかガン見しているし、なかなかスリリングな場面でしたアセアセ

 

手下に白鷹さんを守ることを命じ、譚道良さんを逃します。白鷹さんは唐威さんには裏があると確信をもち、彼を攻撃します。唐威さんが「宦官組織を潰す。」と言ったので、更にキレます。

 

変装を解いた錢投げ譚道良さんが登場します。護衛や手下を倒し、2人で白鷹さんに向かっていきます。しばらくは室内で戦っていたのですが、急に山の斜面での戦いになります。変化が激しいな滝汗

 

白鷹さんは硬貨を繋げたような着られる剣(!?)を装着しているため、攻撃を受けてもダメージを受けません。着られる剣を脱いでピザの土台を作るように回すと巨大な十字剣になるのです!本当にあったら、とても重いでしょうね。30kgくらいにはなるのでは。

 

2人は木の上にジャンプして、十字剣を避けます。譚道良さんは傘で十字剣の真ん中の穴が開いているところに傘を突っ込んで動きを止めます。もうこれで十字剣は使えません。白鷹さんは逃げます。

 

唐威さんの剣が白鷹さんの体を貫きますが、頭を攻撃しないとダメなようです。白鷹さんは自分の体を唐威さんにぶつけ、唐威さんを刺します。譚道良さんはいきなり竹の位牌を3つ並べると1つ持って白鷹さんの頭部に刺します。白鷹さんは残りの2つの位牌の前で亡くなります。それを見て、唐威さんも力尽きます。

 

譚道良さんが佇む姿で終わりです。

 

3Dよりも奇抜な武器よりも白鷹さんと唐威さんの関係が気になって仕方なかったです。

 

譚道良さんのキックめあてで観たのですが、個性的な武器が多かったため、キックシーンがあまりなかったのが残念でした。

 

猿の脳みそをすするシーンもあったとか・・・ガーン

 

葛長生さんも出ていたようですが、発見できず。

 

うむ。見終わってもいろいろ気になる映画です。