「神腿」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1977年の台湾映画です。武術指導が董瑋さんと嘉凱さんです。嘉凱さんは副監督もしています。

 

「紅衣冷血金面人」と監督さんが同じだから、似たようなスタッフで作られたのかなと思います。

 

橋の上を歩いていている農民。反対側から歩いてきたチンピラの王圻生さんに橋から落とされ、作物も川に落とされます。かごには「馬」の文字が。

 

そして、「馬家木場」にも王圻生さんたちが現れ、従業員たちを刺殺します。経営していた宿も道場もめちゃくちゃにされます。道場の看板を高飛さんは叩き割ります。

 

怒る馬(マー)さん=劉忠良さんに対して、妻の唐寶雲さんは愚かなことはしないでと言います。とりあえず、嘉凱さんたちと高飛さんの家へ行きます。2つの勢力は共存できないという理由で劉忠良さんを潰そうとしていることがわかりました。戦った結果、高飛さんを2階から落として、殺してしまいます。

 

派手な寺で反省している劉忠良さん。そこに唐寶雲さんが来ます。やっぱり唐寶雲さんは悲しんでいました。嫁LOVEの彼は戦わないことを誓います。

 

董瑋さんが今度は道場にやってきて、戦いを挑みますが、劉忠良さんは断ります。董瑋さんは劉忠良さんを「嫁の言いなり。」と煽ります。ずっと側に仕えてきた嘉凱さんは彼に襲いかかりますが、劉忠良さんは止めます。唐寶雲さんと約束した以上、守らねばなりません。しかし、神腿の劉忠良さんがそれを我慢できるのでしょうか。唐寶雲さんは「我慢が大切。きっとよくなる。」と話し、非暴力を貫こうとします。

 

嘉凱さんは董瑋さんに手を引くように言いますが、彼は聞き入れません。

 

董瑋さんはきっと自分と同じくらい強いだろうと思う自信満々な劉忠良。例の決めポーズしてました。嫁は「戦うことに反対はしていない。力を正しく使ってほしいだけ。」と言って、修行後に饅頭を食べる彼の汗をかいがいしく拭いていました。

 

今度は劉忠良さん経営の銀行と農作物の保管場所が狙われました。嘉凱さんから被害を知らされ、凹む神腿。お金もかなり失い、そして、大切な人命が失われました。

 

やっぱり嫁の言うことを聞いておけばよかったのかな~。でも、高飛さんが生きていたらそれはそれでしつこく嫌がらせが続いていただろうな~。

 

董瑋さんがわざわざ「やってません。」と主張しにやってきます。嘉凱さんは董瑋さんにこの家に滞在してもらうという変わった提案をします。敵を遠ざけるのではなく、近くに置くという考えですね。とにかく、董瑋さん、かっこいい・・・ハート

 

嫁の兄が神腿の家から帰る途中、孫越さん、王圻生さんたちに襲われます。神腿の部下 龍冠武さんが兄を守りますが、連れ去られてしまいます。董瑋さんは自分はやっぱり無実でしょアピールをします。

 

必死に義兄を探す嘉凱さんの前に孫越さん、王圻生さんが登場。ちょっとした小競り合いが起きます。そこに董瑋さんが登場し、嘉凱さんたちを開放するように指示します。

 

高飛さん、再登場。兄弟設定のようです。髪形が違いました。孫越さんの報告を聞いて、満足そう。秘密の計画を実行中のようです。

 

挑戦状が届きます。行かないと義兄が殺されるので行きます。タイムリミットがあり、早く助けないと吊るされている義兄は尖った竹の下に落ちて死んでしまいます。戦う神腿。茅敬順さん、陳震さんがいました~。

 

刺繍をして、静かに待つ嫁。しかし、神腿の健闘虚しく、兄は亡くなってしまいます。失意の神腿が帰宅すると、今度は唐寶雲さんが誘拐されていました。唐寶雲さんの首飾りを持って訪れる孫越さんたち。神脚には首謀者が誰なのかわかりません。

 

「白雲寺」に日没前に行かないと、今度は唐寶雲さんの命が危ない。董瑋さんは妖しい微笑みで一緒に寺に行こうと申し出てくれます。

 

「大武士與小鏢客」に出てくる場所が寺でした。行ったら、いっぱい人がいました。兄飛さんと対面する神腿。側近に彭剛さんと王國輝さん。弟飛の復讐に燃えている兄飛さんに対して、神腿も負けずに決めポーズします。笑

 

いつの間にか張繼龍さんが味方として戦っていて、びっくりしました。主役できる人なのに・・・ガーン嘉凱さんとピーチャンさんに助けられるも、陳金海さんに思いっきり脚を攻撃され、神腿は戦えなくなります。

 

ピーチャンさんは亡くなり、嘉凱さんは吊るされ拷問コース。彼は神腿の隠れている場所を董瑋さんに絶対に言いません。なんて忠実な人なんだろう。

 

唐寶雲さんは丁重に扱われていました。無表情、無反応を貫いていた唐寶雲さんですが、董瑋さんが弟飛の息子だと知り、ショックを受けます。董瑋さんは揺らがない彼女を好きになってしまいます。

 

嘉凱さんは王圻生さんによって泳がされます。嘉凱さんは神腿と再会。神脚は絶対に財産も地位も取り戻すと気合いが入っています。王圻生さんから情報を得た董瑋さんがやってきて、2人に襲いかかります。川に蹴り飛ばされる嘉凱さん。神腿は脚をけがしているので戦えません。やられるばかり。

 

神腿は牢屋に入れられ、王圻生さんが鉄で牢屋をカンカン叩くという地味~な拷問を受けます。実際はツラいでしょうけど、演出としてはちょっと笑ってしまいました。

 

劉忠良さんの家の「馬家院」という看板が「方家院」に変わりました。董瑋さんの苗字は「方」です。

 

兄飛さんは神腿と戦うことを想定して修行に余念がありません。相変わらずロボットみたいな唐寶雲さん。董瑋さんがいくら親切にしても全く揺らぎません。顎クイしたらガン見するし。根性座ってます。たじろぐ董瑋。

 

王圻生さんも毎日カンカンカンカンご苦労様ですアセアセ神腿はかなり消耗しています。拷問は続きます。

 

ヘロヘロになっている神腿のところへ唐寶雲さんを連れて行きます。すっかり変わり果てた姿を見て、久々に感情を露わにします。董瑋さんは唐寶雲さんが神腿を見限ると期待しますが、彼女の気持ちは変わりません。董瑋さんは彼を生かしたければ、自分と結婚するように迫ります。

 

自殺を考えていた唐寶雲さんは孫越さんの説得で神腿のために結婚することを受け入れます。が、ロボット化は進みます。喪服を着続け、董瑋さんの言うことを聞きません。

 

さて、すっかりヤバい人になってしまった神腿は路上生活をしていました。嘉凱さんは生きており、彼を安全な場所へ連れていき、初期化します。嘉凱さんが一生懸命サポートしてくれたお蔭で、あの自信過剰な状態まで戻ってきました。唐寶雲さんは祈っているから早く迎えに行ってあげてください。

 

壺を蹴りまくる神腿。飛び散る破片とか自分にマジ蹴りが来るかもしれないのを恐れずにきりっと壺を出す嘉凱さんに感動しました。神腿に「お蔭で立ち直ることができた。」と感謝され、感動する嘉凱さん。2人でリベンジしにいきます。

 

まずは孫越さんから。彼を捕まえて、牢屋に入れて、カンカン攻撃をします。孫越さん、ヤバくなります。

 

孫越さんは董瑋さんの元へ戻ってきます。董瑋さんは神腿が復活したことを知り、絶対に自分が倒すと気合いを入れます。

 

こっそり話を聞いていた唐寶雲さんは派手寺にいる神腿に会いに行きます。しかし、神腿は会いに来てくれた唐寶雲さんに対して詰問します。唐寶雲さんは神腿を助けるために去ったのに、神腿は裏切ったと思っていました。話を聞かず、殺すと宣言。ビンタまでしますパー

 

泣きながら去る唐寶雲さん。後から来た嘉凱さんが「奥様は自分の人生と引き換えにあなたの命を救ったのです。」と董瑋さんの元へ行った理由を説明すると深く反省します。

 

董瑋さんは唐寶雲さんに振り回されているのを兄飛さんに怒られます。唐寶雲さんはどこかへいなくなり、董瑋さんは激昂。王圻生さん、八つ当たりでビンタされます。

 

神腿は彭剛さんと王國輝さんと戦った後、「鬼面忍者」の岩場で董瑋さんを倒します。嘉凱さんは王圻生さんを倒します。

 

甥が殺されたのを目撃し、即座に襲いかかる兄飛。神腿は嘉凱さんのサポートを受け、戦います。神腿のキック、高飛さんの力強い技、嘉凱さんの軽やかな身のこなし。素晴らしいラストバトルでした。

 

頭が弱点だと見抜いた2人は頭を徹底的に攻撃します。死を覚悟して嘉凱さんは高飛さんをホールド。神腿はすかさず頭部にキックを連打。

 

力尽きた嘉凱さんを置いて、駆けつけた唐寶雲さんと去る神腿・・・。終わり。こら~!もっと嘉凱さんを大切にしろ〜!!

 

嘉凱さんを放っておくというラストにかなり不満がありますが、アクションがとても美しく、見応えのある映画です。

 

嘉凱さんの身軽さ、高飛さんの重厚な技が特に印象に残りましたキラキラ意外なところでは彭剛さんと王國輝さんコンビのアクションウインク

 

私はこの映画に出てくる不気味で派手なお寺が好きです。「大佛城」という場所だそうです。行ってみたいなおねがい