「酒仙十八跌」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1979年の台湾映画。

 

冒頭で袁小田さんが蘇乞兒を演じているのになぜか中身に入ると余松照さんが演じているという観る者を騙している映画です・・・滝汗

 

范大杯を龍世家さんが演じています。蘇乞兒と范大杯の2人は酔八仙拳の創始者と言われています。

 

「點止功夫咁簡單」などに登場する場所の横辺り。龍世家さんは戦ってほしいという王永生さんの強引なお願いを聞いて戦ってあげていると、手紙が届きます。

 

「小子命大」に出てきた酒樓に行き、やってきた怪しい男性と戦ってみるとなんと余松照さんでした。お酒を飲んで、30年前を思い出す2人・・・。

 

醸造所の王宇さん、陳慧樓さんは困っていました。3回もぶどうやみかんを大量に盗まれているからです。お酒を造るのに・・・。

 

龍世家さんと李藝民さんはそれぞれに醸造所の果樹園からぶどうぶどうを盗んで商売をしていました。お互いに張り合うあまり、最後は無料にしてしまいます。そして、大ゲンカ。

 

陳慧樓さんの部下は彼らを怪しみますが、証拠がないため、何もできません。

 

懲りずに盗みに行く2人。鉢合わせ。仲良くなります。龍世家さんが囮になって番犬を引き寄せている間に李藝民さんがぶどうとみかんを盗ります。ぶどうがつやつやしていて、おいしそう~。

 

陳慧樓さんは彼らを現行犯で取り押さえます。2人とも逆さづりにされます。

 

で、醸造所で働かされることに。陳慧樓さんが怖いので真面目に働きます。梨?りんご?の取り合いでけんか・・・。子どもみたいな2人です。陳慧樓さんが王宇さんの娘のかごに腐ったりんごを入れて、知らずに齧った2人はすごい顔をしていました。

 

龍天翔さんがみかじめ料を取りに街へやってきます。みんなは文句を言いつつも怖いので払います。

 

そこに居合わせたジャックとサイモンは懲らしめてやろうと動きます。しかし、龍天翔さんはめちゃ強かった・・・。2人は陳慧樓さんに助けられます。

 

けがを負った2人は陳慧樓さんから酔八仙拳を学ぶことにします。手を抜こうとする2人を目ざとく見つけてびしびしやります。手足にゴムや紐をつけたり、錘をつけたり、もういろいろガーン2人とも身軽なので、陳慧樓さんに足に紐をつけられて引っ張られるなどの演技はすごいな~と思いました。

 

醸造所の高級なお酒を取り合い、飲んでいたら、娘さんに厳しく怒られます。

 

龍天翔さんのボスの龍飛さんは鷹爪拳の使い手。強そうです。龍天翔さんの弟子と手合わせしていると上から刺客が襲ってきます。すぐに捕まえます。片方が王圻生さんでした。

 

みかじめ料を取ることに抵抗している組織があるようです。陳慧樓さんはかなりの実力者として知られており、龍飛さんは彼の排除を企みます。

 

彼を招き、お食事会。隙を狙って襲いますが、陳慧樓さんは巧みにかわします。屋根から見ていた李藝民さんと龍世家さんはびっくり。陳慧樓さんを助け出して逃げます。

 

この件で醸造所の持ち主 王宇さんは激怒。龍飛さんに目をつけられたからです。2人は必死に追い出されたくないと懇願します。娘さんは自分のためだと勘違いしますが、全ては醉八仙拳のためです。傷ついて泣く娘さんを必死に慰める龍世家さん。

 

陳慧樓さんがお食事会で龍飛さんの翡翠の杯を持って行ってしまったため、龍天翔さんが取り返しに醸造所へやってきます。王宇さんは大慌てでペコペコガーン

 

李藝民さんたちが返しに持っていきますが、手下に蹴飛ばされ、翡翠の杯は粉々になってしまいます。李藝民さん&龍世家さん VS. 龍飛さん&龍天翔さんのバトルが始まります。2人は捕まります。

 

龍飛さんは醸造所を潰して、家を建てると一方的に宣言。醸造所を手下たちに壊させます。王宇さんも殺されました。娘さんは乱暴されそう。山から帰ってきた陳慧樓さんは慌てて助けに入ります。

 

捕らえられていた2人も縄を解いて戻ります。陳慧樓さんと娘さんはけがをしました。山へ4人は逃げます。2人は薬草を取りに洞窟へ行くように言われます。

 

龍飛さんたちは追いかけてきます。薬草があると言われていた場所はどうやら酔八仙拳を極める場所だったようです。足の動きが床にいっぱい描かれてありました。

 

水を汲みに行った娘さんは龍飛さんたちに見つかります。陳慧樓さんは龍飛さんと戦います。娘さんは彼らから逃げようとして、崖から2時間サスペンス状態で落ちてしまいます。

 

陳慧樓さんの想いを理解し、洞窟から出た直後、2人は娘さんの転落シーンを見てしまいます。師匠と共に戦います。

 

龍飛さんは弓矢部隊を隠しており、陳慧樓さんはそれを受け、亡くなります。2人は龍飛さんと戦って、彼を倒します。ここの3人の動き、すばらしかったです。

 

そして、現在に戻ります。おいしそうにお酒を飲んでいたら、なんと給仕をしていた女性が娘さんだったのです!崖から激しく落ちたのですが、助かっていました。

 

彼らがもらった手紙は娘さんが書いたものでした。30年前の今日、王宇さんと陳慧樓さんが亡くなったことを2人は思い出し、仏壇に向かって頭を下げます。しかし、2人はまたしても娘さんの奪い合いでけんかを始めます。

 

冒頭でちらっと映っていた龍冠武さんが高笑いで登場。ずっと思い出に浸る2人を見守っていてくれてたんですね。笑

 

ここから先はジャック&マークタイムなので余松照さんは退出です。

 

いい感じで2人は戦っていましたが急に違う人がマークを倒して、今度はその人と戦います。なんで?もう編集がめちゃくちゃ真顔昔が大切なら、昔を丁寧に描けばいいのに・・・。

 

どうにか倒して戻ってきましたが、店は片付けられ、娘さんの置き手紙があるばかり。余松照さんもいませんでした。もう再会できなさそうな内容の手紙を呼んで悲嘆に暮れる龍世家さんの姿で終わります。

 

意地で観ましたが、これはあまりにも構成が酷いのでオススメしません。何が何でも龍世家さんが好きとか、李藝民さんが大好きという方のみ耐えられると思います。

 

せっかく龍飛さん、がんばっているのになぁ・・・。あ、龍飛さん好きの方もどうぞ!