1966年の香港映画。
夜、7人兄弟の次男~6男が寺に忍び込みます。しかし、僧たちにバレ、殺されてしまいます。武器を持つ人も多いし、仕掛けも多い。怪しい寺でした。樊梅生さん、午馬さん、袁小田さんは悪役です。
3男だけどうにか逃げて、長男の喬莊さんに寺が危険な場所であることを伝えて亡くなります。
喬莊さんは弟子?召使い?の古龍さんたちを連れ、学ぶためと偽って、寺に入ります。古龍さんたち、かわいい
寺は女性を拉致したり、お金をたくさん集めていたり、もうやりたい放題。寺の修理をしていた大工の谷峰さんの奥さんも弁当を届けに来たときに拉致されてしまいます。
喬莊さんのこともあの兄弟の長男なので警戒をしますが、単なる本好きだと思って油断します。食事が終わった後、3人で部屋の中を捜索して仕掛けを見つけます。
谷峰さんは捕まえられ、鞭を打たれます。嫁だけでなく、妹も拉致され、もう最悪です。谷峰さんが殺されそうになったところを喬莊さんが助けに入ります。嫁も妹も助け出し、別なところに監禁されている女性たちも助けます。
で、生臭坊主たちは悪い知事のために壊れる仏塔を造っていました。そこに監察官を招いて、殺そうと計画しています。まず、この仏塔を作った大工たちを殺します。
監察官は寺のことを疑っていて、甥の喬莊さんに調査を依頼していました。しかし、彼は母の看病があったので、兄弟に調査をさせたのでした。
2人は用心して行動し、悪党たちを一掃しようと気合いを入れます。娘は何莉莉さん。娘の召使い役に李麗麗さん。
これを1晩でやってのけた喬莊さんは超人だな。悪人たちは仏塔の方へ行っていたので、戻ってきたらめちゃくちゃになっていて怒ります。やったのは喬莊さんだと疑いますが、誰も彼の顔を見ていないので、手出しができません。
知事は人々の思いを無視した政治を行っていました。監察官にバレそうなので、殺そうとしていたのです。監察官と娘、李麗麗さんたちは仏塔ごと海へ落下します。仏塔を作って壊すってこの時代の映画はすごいですね~
知事の悪事はバレて、彼の政治生命は絶たれました。李麗麗さんは古龍さんに助けられ、何莉莉さんは喬莊さんに助けられます。
古龍さんと李麗麗さんがいい雰囲気で話をしていると部屋に怪しい煙が入ってきます。部屋の外に出ると悪人たちが待ち構えていました。李麗麗さんを守り、大勢の敵と戦いますが、古龍さんは亡くなります。あ~、この2人には結婚してもらって、喬莊さんの側にずっといてほしかった
ちゃっちいパーテーションを隔てて、焚火で服を乾かすシーンでは何莉莉さんと喬莊さんのお互いの気持ちを表現した曲が流れて、60年代だな~と思いました。ちらっと何莉莉さんの後ろ姿(ボディダブル?)が映っていて、力が入っているな~と思いました。さすが張徹。(編劇してます。作詞もしてます。)
監察官の命を受けた味方がたくさんやって来て、みんなで寺に行きます。寺には密約を交わした文書があって、それを手に入れれば、彼らを一掃することができます。喬莊さんは寺に侵入し、李麗麗さんを助けます。彼女は文書のある場所を知っていたので彼に渡そうとしますが、そこから矢が飛び出てきて、彼女は亡くなります。古龍さんの恩に報えたからいいと言って亡くなります。おぉ、張徹らしい。
ラスボスの僧と戦い、彼らを全滅させます。李麗麗さんから渡された文書は実は爆薬が仕込まれていた偽物でした。割と簡単に手に入ったことを怪しみ、ラスボスの遺体をひっくり返すと本物の文書が入ったケースが出てきました。これで監察官からの依頼は完了です。
みんなで寺から出て行く場面で終わりです。
1966年の映画だと知っている人はあまりいないかなと思いましたが、たくさんいました。驚いたのが古龍さん。こんな昔から出演していたとは・・・。かわいかったです
60年代の映画はテンポがゆっくりめで、観た後に明るい気持ちになれる内容が多いように感じました。腕や脚が切れたり、血が出たりする演出は細かいです。
映画が一番の娯楽であり、更に勢いを増そうとしている時期の作品は手間もお金もかかっているのを実感しました。もっと60年代の作品を観ようと思います。