1987年の台湾映画です。これは禅宗を広めるための映画だったのかな。清く正しく美しく、一点の曇りもない映画でした
慧能という高僧の人生を描いた内容です。孫國明さんが演じています。
彼は生まれたときから、他の人とは違っていました。見知らぬ僧が2人やってきて、名前を授けてくれました。父が門を振り返るともう僧たちはいませんでした。
父は病気で亡くなりますが、母に息子が仏教の道を進むことを応援するよう伝えていたので、成長した彼はお寺へ行きます。
読み書きができない孫國明さんでしたが、真面目に修行に励む姿を認められ、6代目に指名されます。5代目から大切な道具(器と袈裟)を渡され、仏教を広めるための旅に出かけます。
それに納得しなかった常山先輩に追いかけられます。常山さんは彼のありがたい言葉に感銘を受け帰ります。
旅先で彼をよく思わない人たちに襲われ、崖から落ちます。が、なぜか光が彼を受け止め、ふんわりと落ちます。そして、川に流されていたところを狩りをしていた猟師たちに助けられます。
一緒に暮らすことになります。意地悪な人がおり、なかなか大変そうです。いじめられてもやりかえさない孫國明さんに紅一点の劉瑞琪さんはイライラしながらも好意を抱くようになります。
孫國明さんが肉を食べないことに難癖をつける人たちとトラブルになります。その一方で彼の話を聞いて、感動をする仲間もいました。
意地悪な人たちが彼を流砂に落としますが、やはり彼は助かります。砂の中で5代目と語らう孫國明さん。
せっかく捕まえた虎を逃がしたことで3日間逆さづりにされますが、やはり彼は助かります。また5代目と語らう孫國明さん。縄が切れ、ゆっくりと落ちていきます。
そのころ、猟師たちの小屋に盗賊がやってきます。逆さづりから帰還した彼は5代目からもらった袈裟をマントのように振ります。すると、袈裟から光が出てきます。盗賊はビビって逃げました。
そして、彼は時が来たのを察知し、猟師たちの元を去ります。すっごい意地悪していた人も行いを悔い改めます。劉瑞琪さんは涙を流して、離れたところから彼を見送ります。
孫國明さんはお寺に向かい、5代目から引き継いだお宝を見せ、そこで頭を剃り、お坊さんになります。そして、ためになる説法を人々にしまくります。
達磨さんに腕を切り落としてまで教えを乞う僧がいたという逸話にびっくりしました。
孫國明さんが高齢になったころ、王妃が仏教について学びたいから、孫國明さんに来てほしいとお願いします。しかし、彼は断ります。王妃は返事を聞いた瞬間は怒りますが、来ないということが来るよりもいい学びになったと彼に感謝します。王妃も大変頭がよい人ですね。
死期を悟った彼は弟子たちに亡くなる宣言をして、豪華な天の召され方をして終わります。光に包まれてました
江生さん、楊雄さんが出演するらしいということだったので、観てみましたが、残念ながらわかりませんでした。クレジットに江生ではなく江山で出ていたので、違う江山さんだったのかもしれません。楊雄さんは発見したかったな~
「龍發威」(邦題は「バカ拳」です。)で主人公を演じた孫國明さんがこんなに清い映画の主人公も演じるとは・・・。
なかなか興味深い映画でした。