「鐵脖子李勇」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1981年の台湾映画です。感想を読むと面白いと感じた人もいるけれど、退屈だと感じた人もいました。どっちなのかなと思って観てみることにしました。

 

主人公の鐵脖子李勇 戚冠軍さんは正義感が強い人です。自分の首が切られそうな状況になっても怯まず、最悪な状況を幾度も乗り越えてきたことから、「鐵脖子」(鉄の首という意味。)という綽名をもっています。この映画は李勇という人物の伝説を基にしたもののようです。

 

悪事を犯した将軍の息子を殺したことで将軍に殺されそうになりますが、そこに皇帝が登場して、救われます。戚冠軍さんは皇帝に仕えることに。

 

皇帝は台湾の食べ物が好きなので、台湾に皇帝は信頼のおける配下と戚冠軍さんの3人(!!)で視察(!?)に行くことに決めます。台湾に滞在中、皇帝は友達のような関係で過ごしたいと言います。さて、どんなことが起きるのでしょうか。すごい設定だな滝汗

 

戚冠軍さんと皇帝は背が高いです。イケメン2人に愛嬌のある配下。いいトリオです。

 

トラブルが起きても武力ではなく、皇帝の財力で解決することもあり。亡くなった女性と結婚する問題。お金がなくて、友達を医者に連れて行けない問題。貧しくて嫁をもらえない問題。怪しい宗教問題。いろいろあって、面白かったです。

 

三つ編みを首に巻き付けながら、戦いの準備をする戚冠軍さんがとにかくかっこよかったですラブ

 

後半に蔡弘さんが出演していてびっくりしました。戚冠軍さんも蔡弘さんも背が高いのでアクションシーンは迫力がありました。

 

台湾の先住民族も出てきたのが驚きでした。しかし、恐らく今では問題になりそうな表現の仕方でしたあせる

 

トラブルが大きくなり、それをどうにかしようとした戚冠軍さん、最後は立ち死にしてました。さすが張徹監督のお気に入り。セオリーをちゃんと守っておりました。

 

亡くなった戚冠軍さんは皇帝の夢の中に出てきて、働かせてくれと訴えます。なので、皇帝は馬に彼の遺体をくくりつけて動かし、先住民をびびらせて騒ぎを鎮めるという方法を取りました。死してなお、皇帝のために尽くそうとする真面目さが伝わってきました。

 

皇帝はトラブルを解決し、予定を切り上げて帰国して終わります。

 

後半はちょっとシリアスな展開になりましたが、のんびり視察しながら、悪さをする奴らをこらしめ、遊郭(!)に行くという比較的緩いムードの映画でした。台湾版「水戸黄門」みたいな感じ。

 

自分も昔の台湾を観光したような気持ちになりました。食べ物の紹介が丁寧で、とても食べたくなりました照れ

 

戚冠軍さんの下↓の衣装がとってもかっこよかったですチュー