1983年の韓国映画。「醉拳」辺りを意識した雰囲気です。
温かそうで動きやすそうな服装と顔に傷があるのが今回の黄正利さんの特徴です。武術の達人をどんどん倒していく黄正利さん。雪降る中でもがんがん蹴ります。
コメディなのですが、容赦なく人が殺されていくというアンバランスな雰囲気。韓国映画は主人公以外は負傷で済まされないことが多いのがなんともコワ~です
主人公は道場の息子。でも、お金を稼ぐことに夢中。そんな息子に父親は困っています。
序盤、怪し気な小汚いオヤジに翻弄されますが、なんと彼は父親が若き日共に武術を学んだ親友だったのです。黄正利さんに危機を感じた父親は息子を彼に預け、道場から遠ざけます。
黄正利さんは父親とオヤジの因縁の敵でした。やはり父親は彼との勝負に負け、亡くなってしまいます。キックの嵐、どちらもすばらしかったです
怒りの感情に任せて黄正利さんと戦ってみたものの軽~くあしらわれてしまいます。彼は父の想いをようやく理解し、本格的に修行に励むことになります。
そして、なんとなんと彼は実はオヤジの息子だったのです。母親が出産後亡くなり、オヤジは育てられるような収入がなく、親友に預ける形になったのです。「戦う直前に言うなよ。もっと早く言ってくれ!」と怒りながら、彼は黄正利さんへリベンジをしに行きます。
後半の黄色いお衣装も大変よろしゅうございました。キック天国下がりながらの連続の回し蹴りが印象に残りました。顔の傷に特に理由がなかったのが残念でした。過去に主人公の父親がつけたとか、何か理由があったらもっと話が盛り上がったような気がします。
最後の場面、オヤジのもう1つ衝撃的な告白で話が終わります。お~ぃ、○○同士で戦わせたのか~
それにしても枯葉でやられるとは・・・。煙でやられたときもあったよね・・・。(「迷拳三十六招」)負けるとわかっていてもいつも悔しさが残る。黄正利ファンの宿命ですね。