1979年の香港映画。
成龍さんなしの「醉拳」続編(!?)です。契約の関係で出演できなかったようです。
北醉拳+蟷螂拳の使い手 黃正利さんが南醉拳の袁小田さんを倒すため、弟子の元奎さんを伴って南にやってきます。
食事をしていると、袁小田さんにそっくりの老人がツケで食事をしているのを目撃します。「醉拳」で成龍さんと徐蝦さんが戦った場所です。ツケと言いつつも、無銭飲食っぽい雰囲気を感じた黃正利さんは彼に「袁小田さんなら、ちゃんとお金を払え。」と言います。
ビビる偽者 袁振洋さん。元奎さんが攻撃すると、自分は偽者だと明かします。しかし、偽者でも何でもとにかく殺すと息巻く黃正利さん。殺してしまいます。
麺屋さんにて。袁信義さんはマイペースな従業員。お客に急かされても焦らない。お客に嫌がらせをされても動じません。しかし、やり込めてしまい、クビになってしまいます。
袁小田さん演じる蘇乞兒はお金を持っているところを詐欺師に見られ、たかられます。自力で解決しようとしているとノブさんが勘違いして、詐欺師を助けてしまいます。
ノブさんは納得しません。袁小田さんとけんかになります。しかし、袁小田さんの方が強かった~。
さて、袁小田さんの奥様 林瑛さんのところには錢月笙さんが借金の取り立てに来ていました。きりっとして動じない奥様。めちゃくちゃな利子なのに借りていたようです。キレる錢月笙さんですが、奥様の方が強かった~。
帰宅した袁小田さんをビンタする奥様。3年も帰宅していなかったのに借金をし続けていたので、とても困っていたようです。ダメ人間ですね。
しかし、醉拳の達人なので、奥様は勝てません。そこにノブさんが登場します。実は奥様はノブさんを養子にしていたのでした。なので、袁小田さんとも親子関係になります。お互いの印象が最悪だった2人が親子!2人とも嫌そうです。
さて、石天さんが経営している銀行にちゃんと送金していた袁小田さん。しかし、奥様は全く受け取っていませんでした。実は石天さんが横領していたのでした。
袁小田さんとノブさんは確かめに行きます。平然としている石天さんを2人で懲らしめ、彼の装飾品を奪って、横領した分を取り返します。
ノブさんは醉拳を学びたくて仕方ありません。袁小田さんに食い下がり、教えてもらうことに。
地味~な修行が続きます。とても高い竹馬に乗って、胡桃を割る修行がすごいなと思いました。
3年経ったら技を教えると言われ、凹むノブさん。しかも、お酒に弱い体質。それで醉拳をやりたいノブさん。無理やり酒を飲まされ、ヘロヘロに。袁小田さんは追い打ちをかけるように「センスなし。」、「高望みするな。」と酷い言葉をぶつけます。しかも、今までやっていたことは醉拳に全く関係ないことだったとまで言われます。涙を流すノブさん。かわいそう。
翌朝、ノブさんは別れの手紙を置いて出て行きます。袁小田さんは彼の手紙を読んで、やり過ぎたと反省します。
帰宅しますが、やはりノブさんはいません。
彼は「水月樓」というお店で働いていました。元奎さんが来店。なかなか帰ってくれないので、同僚の元武さんがノブさんに彼を帰らせるよう頼みます。ノブさんは元奎さんに帰るようお願いをしますがスルー。黃正利さんがやってきます。彼が袁小田さんを殺す気でいると知り、ノブさんは心配になります。
翌朝、元奎さんに横柄な態度で水を持って来いと言われたのでノブさんは横柄な態度で対応。バトルになってしまいます。
ノブさん、自暴自棄になってます。元奎さんにすぐにやられてしまいます。殺されそうなところを黃正利さんが止めます。(脅威と見なしていないため。)
傷ついたノブさんは家に帰ります。黃正利さんの話を聞いた袁小田さんは「水月樓」へやってきます。黃正利さんと酒を酌み交わすふりをして戦います。南北の醉拳がぶつかり合います。蟷螂拳を取り入れた黃正利さんに押されます
ノブさんはこっそり店内に入り、2人の戦いを見ます。押され気味の袁小田さんを見ていられず、助けに行きます。一瞬の隙を突いて、2人は逃げ出します。
数日間、けがのために意識不明だった袁小田さん。ようやく目覚めます。ノブさんは薬を買いに行きます。
帰宅途中、変な囁きを耳にします。棺の中で休んでいる任世官さんでした。薬を取られ、取り返そうとしますが、なかなか取り返せません。病弱なのに強い。おちょくられて、帰宅します。
袁小田さんは少し回復したようです。煎じた薬の出がらしを捨てると購入したのと違うものが入っていました。蛇が入っていました
任世官さんに文句を言いに行きます。どうももっとよい薬を持たせてくれたようです。が、ノブさんは彼に襲いかかります。でも、強いので勝てません。
彼の腕前に感服したノブさんは言うことに従います。薬草をすりつぶす手伝いをしながら、任世官さんと話します。本・占い・病気・酒の要素の中で本と占いを取り入れた奇妙な拳法を彼に見せてくれます。そして、袁小田さんと黃正利さんが揉めている理由もわかりやすく説明してくれます。
黃正利さんの蟷螂拳を封じ込めることができるのは病拳だと言います。袁小田さんにバカにされたのがちょっとトラウマになっていますが、勇気を出して弟子入りを願います。すんなり受け入れてもらえました。袁小田さんに内緒で修業に取り組みます。
自主性を重んじた教え方だなと思いました。感情的にならず、理論的。豆腐を崩さすにキャッチしたり、釘をすばやく抜いたりすることができるようになります。
ある日、体調と機嫌がよい袁小田さんはノブさんに絡みます。しかし、もうかつてのノブさんではありません。驚いた袁小田さんはすっかり強くなったノブさんを尾行します。任世官さんが関係あると思い、家に行きますが不在。その代わりに黃正利さんと会ってしまいます。
他人の家でバトルが始まります。奥様は元奎さんに襲われます。ここの戦いが実によかったです。どちらもかっこよい。奥様だけで元奎さんを倒せそうでしたが、ノブさんが駆けつけ、倒してくれます。すぐに袁小田さんを助けに向かいます。
任世官さんは棺の中にいました。自分の家で戦いが始まり、迷惑そう。自信家で新しいものを取り入れようとしない袁小田さんにずばずばよくない点を指摘します。
袁小田さんは研究したと言っていましたが、やはり黃正利さんの蟷螂拳に押されます。任世官さんが手を貸そうとした瞬間、ノブさんが駆けつけます。
いい感じで戦っていましたが、後半に入り、苦戦が続きます。黃正利さんの繊細かつ、強烈なキックが怖い。
最後、リミッターが外れたノブさんは黃正利さんをボコボコにして倒します。リミッターが外れ続けているノブさんは袁小田さんを黃正利さんだと勘違い。袁小田さんに襲いかかります。止めに入る任世官さん。パニックな感じで終わりになります。
袁小田さんはノブさんがかっこよければ、ご自身の役があまりかっこよくなくてもよかったのかな。モラハラな部分が気になりました。反省してましたけど。
任世官さんのクールな感じがかっこよかったです。身も心も病みキャラでありながら、武術の達人。面倒見がよく、頭もキレる
お年寄り設定ですが、黃正利さんがキレイでした
お話はそんなにワクワクしませんでしたが、アクションがとにかくすばらしかったです。