サービス魂 | 愛蘭土時事雑筆; アイルランド雑記

愛蘭土時事雑筆; アイルランド雑記

アイルランドはすでに馴染みのある国。
エメラルド・グリーンの国。妖精やレプラカーン、ダンスと音楽、詩と文学。
ここでは、上記のロマン的な面も踏まえつつ、日常生活から見聞した出来事、問題などを取り上げて、赤裸々なアイルランドを紹介していこうと思います。

日本でも「サービス精神」がピンからキリまで存在するが、その上を行く究極は「サービス魂」との聖域があると信じている。
 
アイルランドだけでなく日本以外の国では、ほとんどが「サービス精神」の〈中〉に届けば良い方だろう。
 
だいたいほとんどの商売人は、お客を屁とも思っていない。返って敵のように疑って接し、ひどいのは客を見下す傲慢な輩が多々いることだ。
 


 
吾人は山の上に住んでいて、WiFiが繫がったり繋がらなっかたりと接続が悪い。
目の前の大家も同じような状況で、近所のケヴィン夫妻にWiFi の接続状況はどうかと伺えば、こちらも似たようなものだった。
 
が、最近ケヴィン氏は携帯会社から、4GのWiFi 端末を送られてきたようで、使ってみたが3Gと変わりがないらしく、試しに使ってみろとのことで早速試してみた。
 
と、面白いようにインターネットに繫がる。
1週間使って、何の弊害もみられなかったので、これと契約を結ぼうとケヴィン氏を訪問し、契約者移行の詳細を携帯会社に問う。
 


早速Eメールが届けられ、印刷して記入し、最寄りの店で取り扱ってくれると言うので、早速書類を店まで持って行った。
 
がしかし、当の店ではろくに書類に目を通すことも無く、取り扱わないと言い張る始末。
 
「これは、あんたの会社だぞ」と言っても、「もし書類を失くしたら、うちらの責任になるので一切取り扱わない」と???。ムキー
 


この携帯会社を仮名でヴォ―ダフォーンと言っておこう。
 
言われた通りにこちらが行動しても、ヴォ―ダフォーン自体にまとまりが無い。
書類は来週にでも郵送にしようと先送りにしたら、数日後突如インターネットが繫がらなくなった。
 
早速電話で確かめれば、1週間で20GBを使い果たしたというのだ。映画さえ観ていないのにである。
 
で、10GBを10ユーロで追加できると言うので、追加してくれと頼めば、あなたは契約者ではないのでその権限が無いと。ごもっともと頷きながら、ケヴィン氏に電話をしてもらうことになった。
 


 
吾人も立ち会ってケヴィン氏が電話をしたところ、5分も聴きたくもない音楽を聴きながら待たされた。
まあ5分で通じたらまだましな方である。
保険会社など、どこもゆうに15分は待たしてくれるものだ。
 
こうして、こう言えばああ言う、ああ言えばこう言うで、30分ほど話し、話すごとにヴォ―ダフォーン側は、最初に言った内容と全く別な結論に至る。
 
そうして5GBを追加し、契約移行書もスキャンして同じのを3通メールにしたが、結局また1週間後にヴォ―ダフォーンがああでも無いこうでも無いとイチャモンを付け、再びインターネットの接続を遮断した。
 
バカ野郎どもである。
 
客をからかって楽しんでいるのであろうか。
 
 
しかしながら、こんなインチキ下等商売人がまかり通っているのが、海外である。
 
心ある外国人が、年を追うごとに日本人の持つ美徳に注目し、憧憬の念を膨らませていることに、なんら驚くことではない。
 


 
こうしてケヴィン氏もヴォ―ダフォーンとの契約を破棄し、我ら山賊は新たに無制限データのWiFiがビンビンと唸る「リージョナル」と云う会社に変えた。
 
高慢ちきなイギリスのインチキ携帯会社など、この国から出て行けとの粋である。