北海道旭川市にある旭川天満宮は昭和41年、太宰府天満宮・西高辻信貞宮司が参宮し、同社の分霊をして上川神社境内社として鎮座しました。道内では合格祈願の神社として、毎年数多くの受験生が訪れることで知られています。天満宮勧請に伴い、太宰府天満宮発祥の鷽も授与されました。1枚目画像の左側の鷽が当時のもので、角材を削りだした作りで高さ約15センチ。首とお腹の二か所が朱色で塗られており、前面に梅鉢紋と旭川天満宮のゴム印が押されています。一旦は廃絶しましたが、平成31年の初天神に50体限定で半世紀ぶりに復活しました(画像右側)。宮大工によって製作された復刻版は全体的に角張った印象で細かい木目が顕著になっています。以降、社頭で通年授与されるようになり現在に至っています(一体1200円)。2枚目画像にあるように拝殿には原型ともなった大きな鷽が左右に配されている他、大宰府系統の大きな木鷽(奥)や石造りの鷽(手前右側)も対で置かれています。
旭川天満宮
北海道旭川市神楽岡公園2-1
JR旭川駅前バス停から南高緑ヶ丘線またはリサーチパーク線に乗車、上川神社バス停下車