兵庫 太福寺 | 木うそGALLERY

木うそGALLERY

九州・大宰府天満宮が発祥と言われる木うそ。
その素朴で愛らしい姿形は見るものを虜にし、
飽くなき収集欲を掻き立てる。
このブログでは筆者が集めた日本各地の木うそを画像とともに紹介する。ここ数年で鷽コレクターも増えてSNSで発信される事が多いようです。

聖徳太子の発願により創建された神戸市生野地区にある太福寺では毎年2月11日に太子祭が行われます。生野地区で前の年に生れた子供や、移住してきた養子を地域の一員として迎える行事。聖徳太子にあやかって知恵の健やかな発達を願って、参拝者には神戸市指定無形民俗文化財となっている「雀のお頭」が授与されます。雀はつがいで二百数十羽作られ、雄は約17センチ、雌は約15センチ。原木に白膠木(ぬるで)を用いて墨と食紅で彩色されます。巣は朴(ホウ)の木を直径約15センチの花状に削りかけしたもので彩色は無し。こちらは百数十個作られます。当日は雀と巣を竹の柄に組み合わせ、藁束に刺した形で祭壇周辺に飾られます。木鷽と全体的な形状が類似している素朴な郷土玩具といえます。

 

I太福寺I

兵庫県神戸市北区道場町生野148

JR福知山線道場駅下車、徒歩5分