Hugme. -4ページ目

Hugme.

twitterでいただいたお題でショートストーリーを書いています。
全て私の趣味丸出しなので、苦手な方はUターンで。




きみに届け!




空に大きく手を伸ばした夕暮れ時。




バランスを崩してそのまま草むらに倒れた。




どんなに痛くても涙なんて流さない。




昔から私は“泣く”ということが嫌いだった。




だって、泣いてしまったら、せっかく我慢した痛みを全部思い出してしまうから。




・・消そうと頑張った思い出を、全部きれいに思い出してしまうから。








私は、辛いことを思い出さないように、見える世界を180°変えて生きてきた。




そしたら、どんなにつまらない景色だって、




全部輝いて見えた。




でももう、現実逃避は卒業するの。




分かったことがあるから。








寂れた町も












汚れた川も












人気のない公園も












大きな観覧車も












元に戻った世界は、やっぱりつまらなくて、




きみと過ごした時間を思い出してしまうけど、




前を向かなきゃ何も始まらないんだね。








きみのいたこの町で、




きみとの日々を思い出す。






このつまらない世界。




きみがいたときはどうだったっけ?




なんて、思い出せば切ないことを考えてしまう。




でも、きみがいた世界だもの。




きっと、今も昔も同じように輝いてるよね。