Hugme. -3ページ目

Hugme.

twitterでいただいたお題でショートストーリーを書いています。
全て私の趣味丸出しなので、苦手な方はUターンで。



“別れのない出会いなんてない”

誰かがそう言ってたけど、

私はその言葉の切なさをよく知らなかった。


実際に今、私はよくわからない気持ちに心を占領されて、

ただ呆然と立ち尽くしていた。

でも、こんな私にもわかることが一つだけ。


“もう、先輩のあの笑顔が見れない”


それが辛くて、そして何故か恐かった。

あの笑顔が見れなくなるなんて、

私の心から何か一つ欠けるみたいだった。

とても想像出来なくて、あり得なくて、とにかく恐かった。


いつもだらしない先輩のネクタイが、珍しくきちんと締められている。

桜が人を変えてしまったんだ。


ああ。さみしいな。

今日の分の桜が散ったら、きみはここから離れていってしまう。

そしたら私は、どうやって生きて行けばいいんだろう。

私の生きる意味は、全部きみにあったの。


伝えたい。でも、もう終わりが来てしまう。

きみに渡せなかった 最初で最後の恋心。


今、この場所から旅立つきみにばいばい。

私の恋心にばいばい。

そして、ありがとう。

恋心送別会。




“お題bot*さん : 先輩、ネクタイ、送別会,きみに渡せなかった最初で最後の恋心 より”