2021年3月:

子宮頸がんステージ4Aの告知

扁平上皮がん

膣、膀胱壁に浸潤

骨盤リンパ節に転移

 

2021年4〜5月:

化学療法(シスプラチン)

放射線療法(小線源療法 含む)

 

2021年4〜2023年3月:

治験(免疫療法・キイトルーダ or プラセボ)

 

2021年8月:

寛解 チョキ

 

現在、経過観察中

 

下矢印 2021年の備忘録 下矢印

 

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上差し  前回からの続きです

 

 

気持ちよく、ぐっすり眠り、

入院3日目の朝は、自然と目が覚めました。

確か6時頃。

 

起床後 気になるのは、やっぱりアレ。

そう、トイレです。

 

それなりに状況に順応し始めたせいか、

 

恥じらい度合いはかなり減って、

 

こっちとら、がん治療中なんだ!

副作用でめっちゃ水下痢ですけど、何か?

 

と、開き直り始めていていました。

 

病室のカーテンを半分閉めたまま、

丸見えバケツトイレで

心の赴くままに遠慮なく出し切りました。

 

慣れって凄い。

 

 

朝の体温、血圧他 諸々の測定にやって来た看護師さんに、バケツトイレを使用したことを伝えると、

 

即、若い女性のお世話係さんを呼んでくれました。

 

仕事だから当然っちゃ当然なんですが、

 

嫌な顔一つせずに、手際よく片付けてくれて、

とってもありがたかったです。

 

 

さて、今日は月曜日。

 

予定では、抗がん剤投与6回目、

抗がん剤治療ラストの日でした。

 

(さすがに、今日の治療は無理だよね。)

 

と思いながら、のんびりしていると、

 

7時半頃だったか、かなり早い時間に、

がん専門医が診察に来てくれました。

 

若い男性の先生。

私の主治医から連絡が入り、代理で来たとのこと。

 

口頭で簡単な体調確認の後、

下腹部をムニムニ押してチェック。

(何を調べたのか?)

 

肺のレントゲン結果は問題なかったこと

今日予定していた抗がん剤治療は中止になったこと

 

を告げられ、

 

「退院していいですよ」と嬉しいお言葉。

 

思わず、「今すぐに?」と言ってしまったら、にっこり「はい」と。

 

 

そうと決まれば、

さっさとここを出ようと、

速攻で、帰り支度を始めました。

 

夫にメッセージを送って、着替えて、手荷物まとめて、軽く室内を片付けて、その辺にいた看護師さんに退院すると伝えて、諸手続きを済ませて。

 

スタンバってくれていた夫の車に乗り込み、

逃げるように、病院をあとにしました。

 

こうして、正味35時間だけだったのに、長ーく長ーく感じた入院生活はやっと終わりを告げました。

 

 

 

さてさて。

 

何となく書き出したら、ついつい長くなってしまった緊急入院編。

 

実際に入院していた最中は、絶望感に満ち溢れていたのですが、

こう文章にしてみると、大して大変じゃなかったような。。。

 

結局、ただ単に、

下痢中の丸見えバケツトイレがすごく嫌だった、という結論でしょうか(笑)

 

 

ま、でも、いずれにしても、

 

今となっては、短期間だけでも入院生活を経験できてよかった、とは思っています。

 

 

以前から、私は、

 

病気が進行して、私の世話が大変になったら、家族の負担にならないように対処してほしい。

特にこだわりはないから、とっとと病院に送り込んでもらって構わない。

 

と思っていて、夫にもそう伝えていました。

 

下差し

 

 

今でも、基本、この考えは変わっていません。

 

 

でも、入院経験してからは、

 

「家でも病院でも変わらないだろう、どっちでもいい。」ではなく、

 

「ギリギリまで入院は避けたい。一日でも家で粘るぞ。」との気持ちが、前に比べて、とても強くなりました。

 

 

やっぱり、ウチが一番。

病院行きを少しでも先延ばしできるよう、もっともっと食事や運動に留意しなくちゃ。

 

と、あらためて痛感した貴重な入院経験でした。(と思うことにしよう)

 

 

 

 

下差し  緊急入院シリーズ 第一話