2021年3月:

子宮頸がんステージ4Aの告知

扁平上皮がん

膣、膀胱壁に浸潤

骨盤リンパ節に転移

 

2021年4〜5月:

化学療法(シスプラチン)

放射線療法(小線源療法 含む)

 

2021年4〜2023年3月:

治験(免疫療法・キイトルーダ or プラセボ)

 

2021年8月:

寛解 チョキ

 

現在、経過観察中

 

下矢印 2021年の備忘録 下矢印

 

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

 

 

 

上差し  前回からの続きです

 

 

赤い部屋を出発して、

青い部屋に移ることになり、

ホクホクの私。

 

あ、そういえば、

ずっと言いそびれていましたが、

 

通称「赤い部屋」「青い部屋」は、

 

何も病室の中が真っ赤だったり、

真っ青だったりするわけではありません(笑)

 

救急病棟での観察入院の病床が

二分割されていて、

 

コロナ検査結果待ちの「赤い部屋」(仮設)と

陰性もう大丈夫の「青い部屋」。

 

今回めでたく私は、

コロナ陰性患者向け「青い部屋」へ移動となったわけです。

 

 

留置所チックな赤い部屋が並ぶ廊下を

ずんずん進んで行き、

大きな大きなビニールカーテンを越えると、

 

そこは別世界でした。

 

雰囲気が明るくて、とってもキレイ。

 

案内された一角には、

中央に大きなナースステーションがあり、

そこから広ーい廊下を隔てて、

壁側に、病室が10室ほど並んでいました。

 

相変わらず、病室の出入り口部分は

壁やドアがなく、

廊下側から室内丸見えの構造。

 

でも、嬉しいことに、

透明スケスケでないアコーディオンカーテンが付いていて、プライバシー確保が可能です。

 

 

赤い部屋と比べて、1.5倍くらい広い室内には、ベッド、バイタルサイン測定器、小さな棚と椅子。

 

そして、バケツトイレはなし。

 

言ってみれば、普通のシンプルな個室です。

 

人の出入りはとても少なく、

静かで落ち着いていました。

 

 

そして、何より私が歓喜したのは、

 

病室から斜め10歩先に、

多目的トイレがあったこと。

 

移動が完了し、看護師さんが去って行った後、

大喜びで、速攻トイレへ行きました。

 

 

閉め切った空間で気を緩めて用を足せるのは、

22時間ぶりくらいでした。

 

ほんとにほんとに嬉しかった(笑)

 

感謝の要素は、日常どんなところにも散りばめられているものなんですね。

 

誰にも見られずに一人きりになれるトイレ。

 

普段意識せず当たり前に思っていたけれど、

実はなんて贅沢だったんだ、

と心底思いました(笑)

 

感激し過ぎて、20分のうちに3回も通ってしまいました。

 

 

お腹スッキリで幸せを満喫していると、

また先程の看護師さんがやって来ました。

 

そして、性懲りもなく、

 

「共用トイレは感染の恐れがあるから、使用禁止です。これを使って下さいね。」

 

と言い出し、すっかりお馴染みとなった例の丸見えバケツトイレを持って来ました。

 

 

わーん、またお前かいっ!

 

さっきの多目的トイレの方に目をやると、

いつの間にか、黄色いテープでドア全体に

大きくバッテンマーク。

もう使えなくなっていました。

 

セーフ!ギリギリセーフ!

素早く行動し、短時間に3回もトイレ行っておいてよかった。

 

 

看護師さんから、下痢止め薬・イモディウム(ロペアミド)を渡されました。

 

体温、血圧、酸素濃度(心拍数)を測定。

すべて問題なし。

 

「今日はこれで終わりです」と、看護師さん。

出入り口のカーテンを半分だけ閉じて、出て行きました。

 

この時点で、21時近かったと思います。

 

 

取り急ぎ お腹のものは全部出し切ったし、

静寂とした空間に身を置けて、

メンタルも安定。

 

すでに平熱で、元気いっぱい。

こんな私が緊急入院していていいのでしょうか?

 

 

そんな晴れやかな気分の中、つらつらと考えました。。。

 

食べて

出して

寝る

 

人間にとっての基本。必要なこと。

 

これらが、よい条件や環境、自分好みの快適さで行われないと、すっごくストレスになるんだなぁ。

ただ単に、食べて出して寝りゃいいってもんじゃない。

心地よく質を高めるって、とっても大切なことなんだ、

 

と、

 

もうほんとに、

何を今更わかり切ったことを、、、

って感じなのですが、

 

つくづく、つくづく身に沁みて思いました。

 

 

八方塞がりだった数時間前までが嘘のように、

入院2日間の晩は、穏やかに過ぎていきました。

 

 

 

 

下差し  緊急入院シリーズ 第一話

 

 

下差し  初めましてのご挨拶