不安定なお天気ではありますが、晴れていると新緑が輝き、清々しい気持ちになります。
着物の世界も、6月から衣替えとなり、単衣仕立て(裏地が付いていないもの)を着る季節ですね。
「最近では気温の上昇が以前よりも早くなり、5月の中旬頃から単衣でもよろしいのではないでしょうか。」と、よく耳にします。
お友だちとのお集まりや、ちょっとしたお出かけなど、お茶会や決まり事のあるお席以外は、現在の気象状況に合わせた方が、身体への負担も少なくて済みますよね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150520/12/kitsuke-honoka/3f/9b/j/o0800060013312530213.jpg?caw=800)
ちょっと箪笥から引っ張り出してみました単衣の着物です。
上の着物は「居敷当て」(白い裏地)を付けてあります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150520/12/kitsuke-honoka/7f/2b/j/o0671050113312530273.jpg?caw=800)
こちらの単衣は居敷当てが無いものです。
背伏せ(背中心の縫い合わせ)が、裾まで見えます。
単衣仕立ての着物は薄くなりますので、透けないように、また、丈夫になるように居敷当てを付けて仕立てる事が多いと思います。
下の方の着物は、お茶席やお稽古などの、お尻の部分に負担がかかる動作が多いものには向かないでしょうね。
袷の着物に比べると、軽やかに涼しく着ることができて気分がいいものですよ。