浅田真央 ‘月の光’、- 2009 世界選手権



  ‘月の光’ は、今期 ロシアのペアの選手がフリー演技で使っています。

この大会で 浅田真央さんはシニアで初めて 台落ちをしました。- ー このショートの順位は3位、フリー(仮面舞踏会) は4位、総合 4位。(→ http://www.isuresults.com/results/wc2009/CAT002RS.HTM)

採点を待つ間のタラソワ コーチの嬉しそうな顔、そして、それが出た時の三人の不可解そうな顔、

これが、バンクーバーオリンピックの前の年に(既に)起こっていたことでした。


けれど 人の心を柔らかく包み うっとり と させる 彼女の この演技の格の高さは 他のどれとも比較することは出来ず、見ている私達にもたらされる時の全ては素敵な、夢のような時間です。

この年、回りで浮き上がり出した悪い評判など嘘っぱちで、彼女のその素質は、本当は飛躍的に伸びていたのです。 
浅田真央 - ‘仮面舞踏会’ (2008 全日本選手権)




2010年度シーズンは既にグランプリシリーズも後半に入って、そろそろ ファンは、今期の概要が把握出来つつあるのではないかと察します。 (浅田真央さんは除外して)。

 皆も、正直、今期は 大したことない・・・、と、胸の内にボヤいていると思います。


私は、2008-2009,の この ‘仮面舞踏会’ を、その年度に 見た時、本当はその技術の難易度の高さに、見ているだけなのに、ついて行くことも難しい、殆ど、理解することが出来ませんでした。

今シーズンが始まって、これ程難度の高いジャンプやステップが入ったプログラムを見ることはありません。 今にして、漸く、又 更に、驚嘆の思いが湧きます。


やっぱり、浅田真央さんは、嘗て現れたことのない、

 そして、今後も、彼女以外に彼女を超える選手が出てくることは、殆ど、有り得ないと思います。







Irina Slutskaya - 1995.03.11 Worlds FS ー イリーナ スルツカヤ、“チャルダッシュ”


“チャルダッシュ” は、浅田真央さんがシニアに上がった最初の年 (2006-2007年) のフリープログラムでした。

NHK杯、昨日の女子のショートでは、浅田真央さんは、彼女のワーストレコードを出してしまいました。

彼女自身、この新しいシーズンには 全てのジャンプの修正を図っていると、公言していますが、極めて残念なことに、昨日は、そのジャンプに於ける (高) 得点を、悉く逸してしまいました。

彼女は おそらく、今期は成績を上げることを考えていない ー ー と、私は思いました。

十代の時に既に出来ていた、他の誰も出来ない、例えばトリプルアクセルでさえも、今、彼女は見直している、そして、全て新たに習得しようと励んでいる、結果に怯むことなく。

いつも彼女が表彰台にいるのが当たり前だと思い込んでしまっている私などは、リンクで何度も失敗する姿を見て、気持ちがオロオロしてしまいますが、彼女自身には、強い覚悟があって、悲しみも、この際、一緒に抱えて頑張ろうとしている と、一夜明けた今、気付いたように思います。


イリーナ スルツカヤ の、2005年、モスクワの世界選手権の “ワンダーランド” は凄かった。

浅田真央さんには、是非 “ワンダーランド” まで、いえ、それを超えるところまでいって欲しい。

十代と二十代とは、絶対に同じようでいられる筈はありません。 再生しなければならない。 


  彼女自身のアスリート魂が、きっと、彼女にそう教えてくるのだと思います。